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概要

LinuxシステムにおいてAgentless Management Service (iLO 5) for Linux (amsd) バージョン 1.4.0未満を使用するとiLOがスローダウンしiLO-AMS間の通信異常が発生することがあります。この現象の対策方法を以下に示します。

現象および影響範囲

LinuxシステムにおいてAgentless Management Service (iLO 5) for Linux (amsd) バージョン 1.4.0未満を使用するとCPU使用率が高くなることがあります。同時に、iLO 5がスローダウンしiLO-AMS間の通信異常が発生することがあります。
この際、以下のログが1つ以上記録されることがあります。
 smad: Failed: Timed out waiting for SNMP_HELLO response
 hpilo 0000:01:00.2: Open could not dequeue a packet
 hpilo 0000:01:00.2: Closing, but controller still active
 smad: Failed: no available HP iLO channels
 smad: Failed: Writing HPILO SNMP_HELLO errno =9
 hpilo 0000:01:00.2: Open could not dequeue a packet
 hpilo 0000:01:00.2: Closing, but controller still active

これらの問題はamsdの不正なシャットダウンの蓄積の結果です。これらの不適切なシャットダウンにより、iLO5が通信チャネルを見失い通信障害が発生します。 amsdが失敗した通信チャネルをポーリングすると、CPU使用率が高くなります。

回避策

回避策はありません。

対策方法

iLO5 FWをバージョン1.43以降へ、Agentless Management Service (iLO 5) for Linuxをバージョン 1.4.0以降へアップデートしてください。
iLO5 FWとAgentless Management Service (iLO 5) for Linuxは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンラインで可能です。
作業時間は1台あたりオンライン:約10分となります。

iLO 5のスローダウンが発生している場合、iLO 5のリセット(再起動)も実施してください。

対象製品

対象装置 RV3000 A1
HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

特定の発生条件はありません。

対象バージョン

Agentless Management Service (iLO 5) for Linux (amsd) バージョン 1.4.0未満

対象OS

Red Hat Enterprise Linux Server 7
Red Hat Enterprise Linux Server 6

更新情報

2019年7月26日 (公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2019-0073