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概要

VMware ESXiのシステムにAgentless Management Service (AMS) Version 11.4.0を適用している場合、/tmpディレクトリの容量が不足することにより、システムの動作に影響を与えることがあります。

発生頻度

現象および影響範囲

VMware ESXi6.0, 6.5, 6.7のシステムにおいてAMS version 11.4.0を適用している場合、VMware ESXiの/tmpディレクトリの容量が不足し、以下の警告メッセージがESXiシステム上のイベントに記録されることがあります。

RAMディスク「tmp」がいっぱいです。そのため、ファイル *** (注)を書き込むことができませんでした。

注:***の部分には具体的なファイル名が入ります。

/tmpディレクトリの不足が発生した場合は、以下のような現象が発生する可能性があります。

  • ESXiのシャットダウンが失敗する
  • ESXiでパッチ適用が失敗する
  • ESXiの構成データのバックアップが失敗する
  • ESXiの設定変更した内容が保存されない
  • vSphere Update Managerによるアップデートに失敗する

バージョン確認方法

AMSのバージョンを確認する方法は2通りあります。

iLO Webインターフェイスから確認する方法

  1. iLO Web インターフェースの左メニューの「ファームウェア & OS ソフトウェア」を選択し、「ソフトウェア」のタブを選択する。
  2. 表示されるHITACHIソフトウェアからamsdのバージョンを確認する。

ESXiコンソールからの確認する方法

  1. ESXiコンソールから下記コマンドを実行する。
    esxcli software vib get -n amsd | grep Version

表示されるAMSバージョンは、使用しているVMware ESXiにより、650.xx.xx.xx-yyyyyや670.xx.xx.xx-yyyyyなどになりますが、AMSのバージョンはxx.xx.xxの部分です。

回避策

警告メッセージが記録された場合は、直ちに/tmpディレクトリにある ”ams-bbUsg.txt” ファイルを削除してください。または、警告メッセージが記録される前に定期的に ”ams-bbUsg.txt” ファイルを削除してください。ファイルを削除しても動作に影響はありません。

対策方法

AMSバージョン 11.4.5以降を適用してください。
対象のAMSは

  • SPHバージョン5.50以降
  • SPRバージョン2.50以降
  • HPE ESXiオフラインバンドルfor VMware vSphereバージョン3.4.5以降

に収録されています。

対象製品

対象装置 RV3000 A1
HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

現象および影響範囲を参照ください。

対象OS

VMware ESXi™ 6.7
VMware ESXi™ 6.5
VMware ESXi™ 6.0

更新情報

2020年11月27日(更新):バージョン確認方法を追加
2020年6月26日(更新)
2020年1月31日(更新)
2019年12月26日 (更新)
2019年6月28日 (公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2019-0063