Hitachi

概要

BIOS 2.04で信頼性を大幅に向上させました。BIOSを更新することによって、すべてのお客さまでこれらの改善点を活用することを強く推奨します。 これは既知の問題を防止または修正するのに役立ちます。

現象および影響範囲

BIOS 2.04には、信頼性とセキュリティを向上させる以下のアップデートが含まれています。

メモリ:

Fast Fault Tolerant Memory:BIOSバージョン2.04以降では、システムの高速フォールトトレラントメモリモードが有効になります。 このモードをサポートするDIMM構成の場合、デフォルトのワークロードプロファイルを含む、ほとんどのワークロードプロファイルに対して設定されます。

Fast Fault Tolerant Memoryを使用すると、エラーがシステムに悪影響を与える前にシステムがメモリエラーを検出して修正できます。その結果、下記の原因となるメモリの問題に対するシステムの復元力が向上します。

  • DIMM訂正不能メモリエラー
  • 予期しないサーバーの再起動
  • 予期しないサーバークラッシュ

Fast Fault Tolerant Memoryの詳細は「Memory RAS technologies for HPE ProLiant/Synergy/Blade Gen10 servers with Intel Xeon Scalable processors」を参照してください。

Processor microcode updates:

以下の可能性を減らすためにプロセッサのマイクロコードが更新されました。

  • 修正可能または修正不可能なメモリエラー
  • 修正不可能なマシンチェック例外(UMCE)エラー
  • 予期しないサーバーの再起動
  • 予期しないサーバークラッシュ

Security updates:

2019年5月14日に発表されたSide Channel Vulnerabilityの脆弱性(CVE-2018-12126,CVE-2018-12127,CVE-2018-12130,CVE-2019-11091)を解決するセキュリティアップデートが含まれています。

対策方法

BIOS バージョン 2.04以降へアップデートしてください。BIOSは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンラインで可能ですが反映には再起動が必要です。

対象製品

対象装置 HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

更新情報

2019年6月28日 (公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2019-0053