Hitachi

概要

Intel Speed Selectをサポートしているプロセッサー搭載時に、有効なコア数を任意の値に変更しても、その設定内容が正しく反映されない場合があります。

現象および影響範囲

Intel Speed Selectサポート対応のプロセッサーは、インテルXeon 8260Y、インテルXeon 6240Y、およびインテルXeon 4214Yプロセッサーです。これらのプロセッサーが搭載されている場合、RBSUの[プロセッサーオプション]で[Intel Speed Select]が使用可能になります。

現象および影響範囲

プロセッサーオプションでは、「プロセッサーごとの有効なコア数」にて、搭載するプロセッサーが有するコア数よりも少ないコア数にて動作する様、コア数を指定することができます。

しかし、Intel Speed Selectを「Base」ではなく、「Config1」か「Config2」のいずれかに設定した環境下で、有効なコア数を変更した場合、次回起動時に正しいコア数が反映されません。

たとえば、「Config2」の場合にインテルXeon 6240Yプロセッサーで8コアを有効化にすると、実際には、要求された8コアではなく、4コアのみが有効になります。

回避策

コア数を変更する前に、[Intel Speed Select] オプションが「Base」に設定されていることを確認してください。

  1. F9キーを押してシステムユーティリティにアクセスします。
  2. [システム構成]をクリックしてから、[BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)]をクリックします。
  3. [プロセッサーオプション]をクリックします。
    「プロセッサーごとの有効なコア」に任意のコア数を入力します。
    [Intel Speed Select]を[Base]に設定します。
  4. 「F12:保存して終了」をクリックします。
  5. 再起動後、「システムユーティリティ(F9)」→「システム情報」→「プロセッサー情報」をクリックし、コア数が設定通りになっているか確認してください。

対策方法

対策方法はありません。

対象製品

対象製品 XeonP 8260Y 2.4GHz 1P24C CPU Kit DL360 Gen10(TQ-ENx-P02682-x21)
XeonP 8260Y 2.4GHz 1P24C CPU Kit DL380 Gen10(TQ-ENx-P02508-x21)
XeonP 8260Y 2.4GHz 1P24C CPU Kit DL580 Gen10(TQ-ENx-P05691-x21)
XeonP 8260Y 2.4GHz 1P24C CPU Kit ML350 Gen10(TQ-ENx-P12292-x21)
XeonG 6240Y 2.6GHz 1P18C CPU Kit DL360 Gen10(TQ-ENx-P02613-x21)
XeonG 6240Y 2.6GHz 1P18C CPU Kit DL380 Gen10(TQ-ENx-P02507-x21)
XeonG 6240Y 2.6GHz 1P18C CPU Kit DL580 Gen10(TQ-ENx-P05690-x21)
XeonS 4214Y 2.2GHz 1P12C CPU Kit DL360 Gen10(TQ-ENx-P02610-x21)
XeonS 4214Y 2.2GHz 1P12C CPU Kit DL380 Gen10(TQ-ENx-P02506-x21)
対象装置 HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

現象および影響範囲を参照ください。

対象OS

OS依存はありません。

更新情報

2019年6月28日 (公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2019-0050