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2016年10月7日

パブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に対応した
日立アプリケーションフレームワーク「Justware」の統合開発環境を販売開始

  株式会社日立製作所(以下、日立)は、日本マイクロソフト株式会社 (以下、マイクロソフト)のパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」(以下、Microsoft Azure)で提供される仮想マシンに対応した、大規模プロジェクト向けアプリケーション開発を支援する日立アプリケーションフレームワーク「Justware」の統合開発環境サービス「Justware統合開発環境Azure版」を10月11日から販売開始します。これにより、Microsoft Azure上でJustwareを利用したアプリケーション開発が可能となり、より柔軟性のある、パワフルな開発環境を実現します。
  日立は、今回のサービスを通じてMicrosoft Azureによるクラウドコンピューティングの活用を検討している企業に向けてJustwareの提供を加速していきます。

  近年、より高度化、複雑化した業務アプリケーション構築プロジェクトへのニーズにタイムリーに対応するため、クラウド、コンテナテクノロジーを活用した柔軟性の高い開発基盤への期待が高まっています。

  日立は、これまでの大規模システムやJavaベースのオープンシステム構築を通して、アプリケーション開発、ならびに関連するコンサルティングの実績とノウハウを培ってきました。本サービスはクラウド、コンテナといった最新のテクノロジーと日立が持つノウハウを融合し、アプリケーション構築に最適化した統合開発環境として提供するものです。
  今後も、マイクロソフトの協力のもと、本サービスの機能強化に取り組むとともに、一層加速することが見込まれる開発環境の高度化への対応を支援し、お客さまのビジネスを支えるITシステムの強化に貢献していきます。

Justware統合開発環境Azure版の概要

[画像]「Justware統合開発環境Azure版」の概要図

              CI    :Continuous Integration(継続的インテグレーション)
              CD    :Continuous Delivery(継続的デリバリー)

Justware統合開発環境Azure版の特長

(1)Microsoft Azure上で統合開発環境の提供

  Microsoft Azureの仮想マシン上で動作するレッドハット株式会社(以下、レッドハット)のRed Hat Enterprise Linuxベースの環境に対応した統合開発環境を提供します。Microsoft Azureのクラウドサービスを活用し、よりタイムリーに、よりフレキシブルなJustware統合開発環境を提供できます。アプリケーション構築プロジェクト期間中の、利用者数のピーク時の負荷に即時に追随し、今まで以上にスムーズなアプリケーション構築プロジェクトの実現に貢献します。

(2)コンテナテクノロジーの活用

  アプリケーション構築プロジェクトでは、特にテスト期間において環境不足の顕在化が多く発生します。これは、進捗差異や、不良、仕様変更を取り込むタイミングの差異などにより、チーム間で使用するライブラリのバージョン差異が生じるためです。従来は、仮想マシンを新しく割り当てるなどの対策をしてきましたが、その対応速度、構築難易度などには改善の余地がありました。
  これらの課題に対処するため、レッドハットのOpenshift Container Platform上でチームごとに必要なバージョンで構築されたテスト環境をコンテナベースで実現することで、タイムリーで、より柔軟性のあるテスト環境を実現します。

各社からのコメント

日本マイクロソフト株式会社

クラウド&エンタープライズビジネス本部 業務執行役員 本部長 佐藤 久 様

  日本マイクロソフトは、株式会社日立製作所様の「Justware」のコンテナベース統合開発環境が、Microsoft Azure に対応いただいたことを心より歓迎いたします。
  Microsoft Azure では多様なお客様のニーズに対応し、クラウドを活用した企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するために、コンテナを始めとしたOSS(Open Source Software) のサポートを強化しており、現在Microsoft Azure上で稼働する仮想マシンの3分の1がLinux で稼働しております。今回、全世界で34のリージョン、日本で2つのリージョンを備えたMicrosoft Azureで、日立製作所様がJustwareを提供されることにより、これまで以上にスケーラブルかつ迅速なアプリケーションの開発と展開が実現でき、お客様のクラウドニーズにお応えできるものと考えております。
  今後も日本マイクロソフトは、日立製作所様との戦略的なパートナーシップの下、より多くのお客様のクラウドを活用したビジネスの発展に寄与してまいります。

レッドハット株式会社

代表取締役社長 望月 弘一 様

  今回、日立アプリケーションフレームワーク「Justware」の統合開発環境のスタックに、Microsoft Azureが加わったことを大変嬉しく思います。両製品は既にRed Hat OpenShift Container Platformの稼働をサポート頂いておりましたが、3つの製品が組み合わさる事により、従来のアプリケーション開発と運用スタイルに大きな革新を提供出来ると確信しております。
  レッドハットは、革新をお客様ビジネスの新たな価値創出に結び付けるべく、パートナー各社様と共に引き続き推進していきます。

価格および提供開始時期

名称 価格 提供開始時期
Justware統合開発環境Azure版 個別見積 2016年11月10日

関連情報

商標に関する表示

  • MicrosoftおよびAzureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Red Hat、OpenShift Enterprise、Red Hat Enterprise Linuxは米国およびその他の国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
  • JavaはOracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 金融ビジネスユニット 金融システム営業統括本部

以上