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Hitachi

金融ソリューション

はじめに

現在、証券取引業務などを中心にミリ秒レベルと呼ばれる超高速なシステム応答性能を実現するシステムの開発競争が激化しています。加えて、今後、株取引の小口化やアルゴリズム取引(*1)の浸透により、注文や約定件数の大幅な増加が予想されていることから、データ処理量に応じた拡張性の確保やバッチ処理の時間短縮が課題となっています。
また、金融業界全体においても、リスク管理や不正取引監視などの強化が求められており、リアルタイムな状況把握ができるシステムの構築が課題となっています。

概要

ミリ秒レベルの応答時間が求められるオンラインシステムや数千万件以上の大量データを一括して処理するバッチシステムなど、超高速に処理が可能なシステムを構築する「大量高速データ処理ソリューション」を、銀行や証券といった金融機関を中心に提供いたします。
本ソリューションでは、まず、コンサルティングによりシステム設計を行います。そして、株式市場などでの適用が検討されている超高速データ処理のための「インメモリデータ処理技術」(*2)や「グリッド処理技術」、「イベントストリーム処理技術」(*3)といった最新技術に対応した日立の統合システム構築基盤「Cosminexus」製品群を活用し、柔軟な拡張性を持ちながら、超高速データ処理を実現するオンラインシステムやバッチシステムを構築します。さらに、稼動後の保守サポートまでをワンストップで提供します。

特徴

本ソリューションでは、例えば、証券取引システムなどで求められる超高速のオンライン取引システムや金融システム向け超高速トランザクションシステムなどが構築できるほか、大量のデータでも従来に比べ大幅な処理時間の短縮が可能な超高速バッチシステムを実現できます。また、不正取引の監視やポジション管理(*4)など、従来バッチ処理で行うことが多かった業務のリアルタイム処理が可能なシステムの構築も可能です。そのため、従来は日次単位でしか行えなかったような分析も、リアルタイムに実施可能となるため、より鮮度の高い情報に基づいた迅速な意思決定支援や不正取引を防ぐ迅速な状況把握などが可能となり、さまざまなリスクを低減させることができます。
さらに、本ソリューションを導入したシステムを活用することで、アルゴリズム取引(*1)などのように、市場に流れている大量のデータを監視・分析し、新たなビジネスチャンスの発掘などへも応用が可能です。なお、これらのリアルな監視・分析のルールについては、取引状況の変化や分析ニーズに応じて柔軟に変更することもできます。

導入効果

本ソリューションの導入により、最新の技術と最適なコストにより大量超高速処理を実現します。また、オンライン業務をはじめとして、バッチ業務や監視・分析業務など、大量データに関するさまざまな業務要件に対応しています。
また、本ソリューションはトータルソリューションであり、課題や要件の整理から、最新技術の適用コンサルテーションを含む設計・構築、稼動後の運用・保守までを一貫して提供することが可能です。

本ソリューション適用による導入効果

サービス向上による競争力強化
生産性・品質の向上を可能にする枠組み
ビジネスチャンスの拡大
リスクマネジメント強化
迅速な意思決定支援
IT投資コストの最適化
柔軟な拡張性

適用モデル例と導入効果

【図4-1】高速なオンライン取引の実現

[イメージ]高速なオンライン取引の実現

【図4-2】バッチ時間の短縮

[イメージ]バッチ時間の短縮

【図4-3】リアルタイム処理・分析による状況把握(可視化)

[イメージ]リアルタイム処理・分析による状況把握(可視化)

*1
コンピュータシステムが株価や出来高などに応じて、自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決めて注文を行う取引
*2
オンラインシステムやバッチシステムなどで処理するデータを全てメモリ上で超高速に処理するための技術。ハードディスクなど外部記憶装置とのやり取りにかかる時間などを削減できる
*3
流れている状態のデータ(ストリーム)を対象として、リアルタイムに分析しイベントを発生させる技術
*4
ポートフォリオの時価評価額の算出や、ポートフォリオを構成する銘柄のバランスなどを管理する業務