金融業界では、個人や企業におけるIT化が進行する中で、情報提供のスピードと新鮮さ・処理速度の低減など、顧客のニーズも変化し多様化しています。こうした顧客ニーズに素早く対応すると同時に、業務の信頼性と効率性の向上を追及することは、金融機関の市場競争力を左右する重要な要因となっています。また、世界的な金融危機に伴いリスク管理・コンプライアンス強化がさらに重要視され、法整備による新しいサービス対応等、システムへの影響が注目されております。このように金融システムには、次世代ビジネスモデルへの柔軟でスピーディな対応が求められています。
リスク管理・コンプライアンス強化、法整備によるプロダクトやサービス対応等、金融機関を取り巻く環境が変化する中で、情報システムの重要性は増しており、更なる高機能、高信頼、高品質が求められています。情報システムへの要求が高度化する一方で、ITコストの最適化、新しいサービスのスピーディな提供も重要課題となっています。
これらの課題を解決し、情報システムへの要求を実現するために、日立では統合アプリケーション構築基盤Justwareを提供します。
Justwareは、より複雑化・高度化するオープンプラットフォーム環境において、高信頼、高品質なシステム構築を可能にします。また、標準化された開発手法に基づいてアプリケーション構築を行うことにより、機能追加や変更への柔軟な対応、開発の容易性、品質確保、保守の高効率化を図ります。これにより、お客様のビジネスにフィットした柔軟な情報システムを実現することができます。
【図1】Justware概要
![[イメージ]Justware概要](images/justware/justware02.gif)
JustwareはJava EEを前提とし、実行基盤となるフレームワークと、そのフレームワークを前提とした開発基盤(開発支援ツールおよび開発標準)の2つで構成されています。
トランザクション制御や業務処理の呼出し制御を行う処理形態毎(Webオンライン、システム間連携、JMS送受信、オンラインバッチ、オフラインバッチ)のフレームワーク機能と、システム内で共通的に使用する部品群を提供します。
【図2】Justware実行基盤
![[イメージ]フレームワーク](images/justware/justware04_1.gif)
設計情報の登録や、ソースコード・定義ファイルの自動生成、テストの自動化などを行う開発支援ツールと、開発の手順を標準化したガイドラインや各種規準などを集約したドキュメント(開発標準)を提供します。
【図3】Justware開発基盤
![[イメージ]開発基盤](images/justware/justware04_2.gif)
変化の激しいビジネススピードに対応するためには、変化に強い情報システムが必要となります。Justwareでは、アプリケーション開発アプローチとして以下のような取り組みをしています。
このように、Justware上でアプリケーション構築を行うことで、情報システムへの課題や要求を解決します。そして、変化に強い情報システムを活用した更なるビジネスチャンス拡大に貢献します。
メインフレーム時代からオープンシステムに至るまで、多くのシステム構築を通じて培ってきたノウハウをJustwareに集約しています。Justwareによる厳格なトランザクション制御や、日立オープンミドル製品であるCosminexusやHiRDBとの連携により、オープン環境においてより高信頼、高性能なシステムの構築が可能となります。特に、Cosminexusバッチサーバと連携することにより、オフラインバッチにおけるバッチ処理の高速化を図ることができます。
銀行の口座振替システムは、電力会社やクレジット会社などの委託者が銀行に持ち込む請求データを基に、委託者が契約者に請求する代金を契約者の口座から引き落とし、委託者の口座へ入金するサービスを提供するものです。大量データのバッチ処理を行うことが多く、この事例では、フレームワーク(オンラインバッチ)とログ出力やエラー処理の部品群を利用することにより、信頼性や処理性能面で確かな実績を上げています。
【図4】Justwareを適用したシステム構築例
![[イメージ]システム構築例](images/justware/justware06.gif)