〜センサー情報から収集するデータをリアルタイムに処理〜
日立は世界中の火力発電所にガスタービンを納入しており、これらのガスタービンに設置したセンサーが発信する情報を収集しています。ガスタービン1機あたり約200個のセンサーを設置しており、ガスタービン保全システムは、それぞれの稼働状況を一括して収集し、分析・監視しています。
過去の長期間の稼働データからの知見を活用して分析し、 事故・故障の予兆を検知から予防保全を図ることは、ガスタービンの稼働率向上につながります。
課題はデータ量が増加し続けることによって大量のストレージが必要になったり、データの分析処理にかかる時間が長く、せっかくのデータを活かしきれないところにありました。
ガスタービンの稼働率向上には、リアルタイムに稼働情報を分析することが求められました。

ガスタービン保全システム
新ガスタービン保全システムでは、稼働情報のライフサイクルにあわせた技術を適用しました。稼働情報のライフサイクルとは、稼働情報を「監視」「蓄積」「分析」、さらに精度を上げた「監視」へと続くサイクルです。
適用した技術「ストリームデータ処理」ではビッグデータの高速分析を、「時系列データストア」ではビッグデータの高効率保管を行いました。
多くの企業で採用しているDBMSを適用したデータ処理方式では、分析する情報をいったんデータベースに格納した後、バッチ処理などで一括して集計・分析するため、情報の発生から集計・分析までに、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。
日立は、逐次発生するデータをメモリ上でリアルタイムに分析するストリームデータ処理基盤を開発しました。ストリームデータ処理基盤では、メモリ上で、あらかじめ登録したシナリオに従って集計・分析を実施します。シナリオでは、処理するデータの条件と処理方法を定義しておきます。この集計・分析処理は、メモリ上で行うため、高速なデータ処理をリアルタイムに実現できます。