本文へジャンプ

データ転送/バックアップ

Hitachi

ビッグデータ時代に求められるデータ活用のためのIT 基盤

特集記事:HITACHI USER -ITビジネスNavi Vol.19-

企業活動の生命線とも言えるデータは、インターネットの普及とIT技術の進化によって、これまで扱ってきた以上により大容量かつ多様化してきました。図1はネットワーク上を流れるデータ量を示したもので、2013年5月には約2.3Tbps(推定)にまで増加しており、企業間のデータ転送は今後も活発になることが予想されます。

こうした状況から、多くの企業がデータの活用に向けた取り組みを進めていますが、焦点は分析手法に向きがちです。しかし、分析の前提となるITシステム基盤があってこそ、データの活用を進められます。

本稿では、近年進展するビジネスのグローバル化とそれに伴うデータの流れの変化に着目し、データの活用に向けた最適なITシステムの要件について解説します。


図1:データ転送の現状

1. ビジネスのグローバル化に伴い「データの流れ」に変化が

海外の売上比率が年々高まる中で、企業は設備投資や製造、営業といった一連の業務やシステムの海外移転を進めています。従来は海外進出といえば規模の大きな企業がそのほとんどを占めていましたが、近年では中小企業の海外展開も拡大傾向にあります。企業を海外へ推し進める社会的な要因としては、人口減少に伴う国内市場の縮小、取引先の海外移転などがあり、中小企業の持つ高い技術力、アフターサービスを武器に海外市場を開拓して国内事業を活性化させている事例も増えてきました。

では、企業が海外進出を推し進める中で、IT部門にはどのようなことが求められているのでしょうか。「データ」に焦点を当てると、開発や生産など国内外拠点でさまざまな業務が行われるようになった結果、データも分散管理されています。また、企業間のアライアンスの拡大によって、顧客や取引先などとのデータ共有、さらに共有するデータそのものも増しています。当然、データの保管場所が分散すれば、データの的確な把握は困難を増します。また、Webサイトでの映像データの利用や、設計工程で大容量のCADデータを利用することも一般的になったことでデータのやり取りに時間がかかり、迅速なデータ共有を難しくさせています。

必要なときに必要なデータを簡単で迅速に入手できる環境が現場部門の要望である一方、従来型のデータを転送する仕組みではスピードや使い勝手を重視する現場の声に十分に応えることが困難な状況となっています。

2 . 要件に応じた最適なバックアップ方式を選択

データの増大は、裏を返せばデータを失った時の損害の増大を意味します。企業内で増え続けるデータは、その本番運用もさることながら、バックアップをいかに取得するかがIT部門の悩ましい課題です。資源や時間が限られるなかで、増え続けるデータを優先順位をつけてバックアップし、データ消失時にも直近の内容に戻せるように備えておく必要があります。

最適なバックアップの方法を見極める方法として、RTO(リカバリ時間目標:Recovery Time Objective)とRPO(リカバリポイント目標 Recovery Point Objective)が挙げられます(図2)。問題が発生した場合に、システムとして、過去のどの時点までのデータを保障して復旧させるか(RPO)、復旧までにかかる時間はどれだけか(RTO)の目標値を設定する必要があります。両者とも0に近いほうが好ましいですが、当然システムのコストがかかるので、その決定はダウンタイムコストとの兼ね合いから最終的なバックアップ方式を決定します。


図2:事業継続のためのデータ保全方式の選択

3 .「攻め」と「守り」の側面からITシステムの構築が求められる

 これまでの説明をまとめると、データを活用するためのITシステムには、今後「攻め」と「守り」の側面が求められます。「攻め」のデータ転送では“データの流れ”を高速化し、市場変化に即応するスピードでビジネスへ繋げることが求められます。一方、「守り」では“データの流れ”の中で生まれたデータを確実に保護し、ビジネスの継続性を向上させる必要があります。

日立では「攻め」と「守り」を実現するソリューションとして、最適なデータ転送を実現するデータ転送ソリューションと、お客さまの多様な要件に応えるバックアップソリューションを準備しています。

データ転送ソリューション

キャプションを入れてください。
  内容・用途 形態
高速大容量データ転送 基盤ソフトウェア
JP1/Data Highway
  • 大容量データのインターネット経由高速転送
  • インターネット回線を使った社外データ転送
ソフトウェア
データ転送サービス
TWX-21 グローバル大容量 データ交換サービス
  • 大容量データのインターネット経由高速転送
  • クラウド環境を利用した業務データ転送
サービス
ネットワーク高速化
日立WANアクセラレータ
  • 距離の離れた拠点間のWAN回線のTCP通信の高速化
ハードウェア

バックアップソリューション

キャプションを入れてください。
  内容・用途 形態
ストレージ(バックアップ) 管理ソフトウェア
JP1/VERITAS Air
  • 転送データの重複排除、レプリケーション
ソフトウェア
拠点間の自動データバックアップ・アーカイブ
Virtual File Platform +
Hitachi Content Platform
  • Cloud on-Ramp(データの自動バックアップ)
  • Hitachi File Remote Replicator(リモートコピー)バックアップデータの遠隔地保管
ハードウェア
遠隔地バックアップ& レプリケーション
Hitachi Unified Storage 100
  • 同期/非同期データバックアップ
ハードウェア
重複排除バックアップ
Hitachi Capacity Optimization
  • IPレプリケーション
  • 高い重複排除率と圧縮機能でデータ量削減
  • 多世代バックアップのデータ削減
ハードウェア
ネットワーク高速化
日立WANアクセラレータ
  • 上記製品と組み合わせた通信高速化
ハードウェア

これらのソリューションを活用することで、データを通じてより大きな気付きを得るとともに、ビジネス部門がビジネスの変化に迅速に対応することで、他社との差別化を図ることが可能になります。あわせて、ビジネス部門で得られたデータをIT 盤にフィードバックすることで、ビジネス部門とIT 部門による新たなデータ循環が生まれ、企業のビジネス成長に大きく貢献するようになります。企業の競争力を高めていく上で“データの流れ”を意識したIT 基盤はなくてはならない存在となっています。

特記事項

  • この記事は、会報誌 HITACHI USER(2014年5月)に掲載されたものです。
  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
  • 記載の仕様は、製品の改良などのため予告なく変更することがあります。