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圧縮機:日立

Hitachi

新素材樹脂コーティングロータ

腐食性雰囲気に対応できる新コーティング誕生!!

ご使用中の圧縮機ロータは、空気中に含まれる腐食雰囲気や圧縮空気に含まれるドレンの影響により過酷な条件にさらされていませんか?この環境が厳しい場合、まれにロータに異常腐食が生じ減肉が発生します。結果、ロータ本来の効率が低下し、最悪の場合運転の継続が不可能になることになります。このような現象を防止するため、新たな開発で新素材コーティングが誕生しました。

上記の現象でお困りのお客さまにはぜひ新素材樹脂コーティングをおすすめします。

内容

素材樹脂コーティングロータは四フッ化エチレン樹脂系ですが、一般の四フッ化エチレン樹脂コーティングやその他のコーティングと比較すると、被膜はピンホールが大幅に少なく、均一になっています。

さらに塩水噴霧による錆付固着試験では、従来品と比較し、新素材の方が時間経過に対する変化率が少なく改善効果の優れていることが確認されています。

* 激しく腐食されたロータのコーティングについては、その都度ご相談をお願い申し上げます。画像:剥離評価グラフ

写真:極端な腐食事例
極端な腐食現象の事例

写真:新素材樹脂コーティングロータ
新素材樹脂コーティングロータ

軸振動による状態監視

運転中に発生する異常の大部分が軸振動の増加現象として現れます。

  • 軸振動による状態監視は、異常現象の早期発見、重大事故未然防止の有力な手段です。
  • 軸振動は、過電流方式の非接触式センサで連続的に検知して、モニターにデジタル表示します。
  • 主電動機の軸振動も検知可能です。(ケーシングの一部改造が必要)
  • 巡回点検サービス時には、温度、圧力などの運転データと併せて軸振動データを採取させていただき、トレンド管理を行います。

写真:振動監視装置
*表示部はハメコミ合成によるイメージ図です。

画像:軸振動モニタリング構成図

振動モニター警報機能

  1. 比較警報(2段階)
    測定値が設定値を超えた場合
    ・警報ランプ(赤)点灯
    ・リレー接点:ON
    →警報信号を圧縮機トリップ回路への出力
  2. 入力オーバー警報
    範囲外の信号を入力した場合
    ・入力ランプ(緑)消灯
    ・(1)の比較警報信号出力禁止
  3. 警報遅延時間設定
    ・0.1〜60.0secの間、0.1secの分解能で設定可

写真:センサ取付位置

ニ重吸収フィルタ(プレフィルタ)

圧縮機の据付環境は、お客さまの生産される製品によりさまざまな塵埃が浮遊している場合があります。したがって、圧縮機の空気吸入口には吸入フィルタが設置されており、塵埃を取り除く構造となっています。このフィルタは、良好な環境では補機点検までノーメンテナンスにより運転をすることが可能です。ただし、塵埃の多い環境では、フィルタの目詰りが早くなり、清掃のために圧縮機を停止することが必要となります。

このような事態を回避するために、圧縮機防音カバー上部にプレフィルタを設置することをおすすめ致します。

写真:プレフィルタ外観
プレフィルタ外観(屋内設置用)

プレフィルタ設置によるメリット

  1. 塵埃の多い環境に対応
  2. 圧縮機運転中でも清掃が可能であるため、操業に支障をきたすことなく清掃することができます。

プレフィルタ取付状況

設置外観は右図の通りであり、取付は圧縮機防音カバー上部の吸入口にパッキンを挿入しボルト止めする構造で、非常に簡単に行うことが出来ます。

フィルタの交換は、固定ボルトを取外すと上部フタが開き、簡単に作業が出来ます。

写真:プレフィルタ取付状況
プレフィルタ取付状況

新型エアフィルタ

概要

SDS圧縮機を対象に新タイプのフィルターが開発されました。

新型エアフィルターは、従来のSDSシリーズに搭載することが可能です。従来のフィルターと比較すると、保守する上で格段に容易な構造となっています。

S現状のフィルターを更新される際には、ぜひ新型エアフィルターへの更新をおすすめします。

改良点

フィルターエレメントの取り外し、取り付けに関しては、パンチングプレートを従来の2重タイプから内筒タイプへ変更したため、フィルターエレメントを巻き付けるだけで済むようになりました(面ファスナー止め)。

  • * 従来の2重のパンチングプレート間にエレメントを通さなければならない作業はなくなりました。

防音カバーダクト部への取り付けについて

上下カバーの外れがなくなったため、フィルターをダクトへ取り付ける際の不良防止が図れます。
作業性の改善が図れると共にフィルターの交換による圧縮機の停止時間を短縮することが可能です。

画像:改善型エアフィルター
改善型エアフィルター

新型Y形ストレーナ&ドレンサイレンサ

SDS圧縮機のドレン排出ラインは、一般的にY形ストレーナおよびドレンサイレンサを経て大気開放(ドレンピットなど)しています。現状のY形ストレーナおよびドレンサイレンサの材質は、FC材(ねずみ鋳鉄)およびのSS材(一般構造用鋼材)です。このため、防錆塗装を施していますが経年的に腐食が進行します。

これに対して、新型のY形ストレーナおよびドレンサイレンサは、材質にBC材(青銅鋳鉄)およびSUS材(ステンレス板)オリフィス部を採用し、耐食性の向上と小形・軽量化を図っています。このため、分解・清掃作業も容易となりました。

写真:取り付け位置
取り付け位置

写真:Y形ストレーナとドレンサイレンサ
Y形ストレーナとドレンサイレンサ

取付方法

取付方法はネジ込みタイプであるため、既存ベースのY形ストレーナ取付フランジに相フランジを入れるだけで簡単に追加できます。

電気集塵機

概要

オイルフリースクリュー圧縮機は、構造上から増速機内の油煙を系外に排出する構造となっています。しかし、最近は環境を取り巻く問題から大気に油煙を放出できないケースが増えています。

そこで、電気集塵機を取り付けることにより、油煙を排出することなく系内に戻すことを可能にします。

内容

本電気集塵機の原理は、ミスト状の油煙粒子に高圧の電荷を与え、これに電界を加え空気中から粒子を分離するものです。取り付けは従来の油煙配管を外して防音カバー上のフランジ部にボルト止めとします。電源は給油ポンプ用電源をトランスにより降圧して接続します。

写真:電気集塵機外観
電気集塵機外観

主電動機軸構造の改善について

軸封について

SDS圧縮機に搭載されているフランジタイプ主電動機(ギヤケース直接タイプ)は、ギヤケース内部の潤滑油が主電動機内部に侵入するのを防ぐため軸封構造を採用しています。

しかし、長時間運転による軸封構成部品へのダスト堆積が原因となり、軸封効果が低下してギヤケース内部の潤滑油が主電動機内部に侵入し、主電動機の絶縁抵抗の低下や外部への油漏れなど、悪影響を与える恐れがありました。

写真:主電動機外観
主電動機外観

軸封構造改善によるメリット

内カバー側へもエアラインを追設することにより、軸封部の信頼性の向上を図ることができます。

  • 軸封性能の向上により主電動機内部への潤滑油の侵入が抑えられます。
  • 油汚れによる絶縁劣化を防止することができます。(主電動機の長寿命化)
  • 外部への油分の飛散(滴下)を防止することができます。(環境汚染の防止)
  • 現流SDS−Hシリーズ以降は標準構造としており、信頼性を確認しています。

改善前

  • グリースの粘性効果により、ベアリングのグリース流入を防止しています。
  • 冷却ファンの風圧により、ギヤケース内の潤滑油の侵入を防止しています。

画像:改善前の図

改善後

次の改善を行う事により、軸封性能の向上を図ります。

  • ラビリンスシールの追設。
  • 内カバー側への軸封エアラインの追設。

画像:改善後の図

エアクーラーについてのお知らせ

概要

一般的にエアクーラーは、長い期間ご使用になりますと、冷却水や空気中に含まれる各種腐食成分の影響により、漏水に至ることがあります。
エアクーラーに発生する不具合としては、

  1. チューブに発生する穴あき
  2. バッフルプレートに発生する腐食
  3. チューブ拡管の漏水などがあります。

クーラー更新について

(1)予防保全

クーラーに関するトラブルを防ぐためには、冷却水の水質を改善することや空気中に含まれる腐食雰囲気をなくすことが前提となりますが、なかなか改善できないのが実状です。そこで、重大な被害を受ける前にオーバーホール時の点検結果に基づき事前に予防策をご計画されることをおすすめします。

(2)寿命とコスト比較

エアクーラーの寿命は、冷却水の水質により大きく左右されます。過去の経験では、水質にもよりますが、交換時期は7年前後から悪条件下では、さらに3年の寿命へと大幅に変化します。耐食改良型クーラーは、標準クーラーと比較し平均2倍以上の寿命延長につながります。改良型クーラーはコスト的に標準クーラーの 3割増し(SDS-H31クラスの場合)となりますが、寿命が平均2倍以上延びるので結局は割安となります。

(3)標準クーラーと耐食改良型クーラーの違い

(3)標準クーラーと耐食改良型クーラーの違い
項目/グレード 標準 耐食改良型
クーラーチューブ 銅管C1020T キュプロニッケルC7060T
バッフルプレート 鋼板SS400 ネーバル黄銅C4621P
管板 鋼板SS400 鋼板SS400
ステーパイプ 一般構造用炭素鋼管STK30 キュプロニッケルC7060T
ステーボルト 棒鋼SS400 ネーバル黄銅C4641BD
シェル 炭素鋼鋼管SGP 継目無圧力炭素鋼管STPG-SH

写真:エアクーラーバッフルプレートの腐食による冷却効率の低下