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Hitachi

環境活動報告

この情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

2018年3月6日
株式会社日立製作所

大みか事業所にて開発した「構造化プログラミング言語(SPL)」が
「情報処理技術遺産」に認定

同時に、大みか事業所の開発・製造製品を展示する「大みか制御史料室」が
「分散コンピュータ博物館」に認定

  株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、一般社団法人情報処理学会(会長: 西尾 章治郎/以下、情報処理学会)より、大みか事業所(茨城県日立市)にて開発した「構造化プログラミング言語(SPL*1)」が「情報処理技術遺産」の認定を受けたことをお知らせします。同時に、大みか事業所が開発・製造に携わった製品を展示する施設「大みか制御史料室」が、情報処理学会より「分散コンピュータ博物館」として認定されました。

*1
SPL:Software Production Language

  「情報処理技術遺産」および「分散コンピュータ博物館」は、わが国のコンピュータ技術発達史上、重要な技術や製品などを次世代に継承していく上で意義を持つ歴史的文物の保存と活用を図るため、情報処理学会が制定した制度です。
   今回の認定は、1970年代のコンピュータ制御システムの草分け時代を支えたプログラミング言語の先進性と、先人の成果を実物とともに展示し、後世に伝えようとする取り組みが評価されたものです。日立は今後も、新しい情報処理技術の開発と製品提供を通して、コンピュータを利用するさまざまな産業の発展に貢献していきます。

「情報処理技術遺産」:構造化プログラミング言語(SPL)

「構造化プログラミング言語(SPL)」は、大規模化が進む制御システムにおいてソフトウェア開発の生産性向上をはかるため、新世代高級言語として、1976年に大みか事業所で開発されました。トップダウン(階層)型の構造化プログラミングを可能とし、各階層では抽象化された概念を自然言語風に記述できるなど、当時から先進的な技術、機能を装備しており、社会インフラを支える制御システムの構築に向け、ソフトウェア開発の生産効率を向上させるとともに高品質化へ大きく寄与しました。本言語は、1976年から2016年までにわたり、鉄鋼制御システムや列車運行管理システムなど、国内外約2,700のさまざまな制御システムに適用されました。

「分散コンピュータ博物館」:大みか制御史料室

  日立の大みか事業所は 1969年に制御技術・制御用コンピュータの専門工場として発足して以来、社会インフラを支える情報制御システムの開発に携わってきました。「大みか制御史料室」は2005年に大みか事業所内に開設した施設で、大みか事業所の創立から現在までのシステム開発事例や代表的な製品、制御技術などの変遷を映像やパネル、さらには実際の製品と当時の設計文書などを年代別に整理して、分野ごとに体系的に展示しています。
   また、現在まで40年にわたってお客さまの現場で稼働している制御用計算機HIDIC 80やHIDIC V90シリーズを稼働可能な状態に維持しており、ソフトウェアの保守にも活用しています。

  なお、大みか制御史料室は大みか事業所の生産設備に近接しているため、安全と情報管理の観点より一般の方のご見学は受け付けておりません。

【 お問い合わせ先 】

制御プラットフォーム総合サイト 総合お問い合わせ
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/control/jp/main/form.jsp?UM_QNo=1

【 関連情報 】

情報処理学会 コンピュータ博物館
http://museum.ipsj.or.jp/index.html

以上