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Hitachi

ヘルスケア

2017年9月21日
株式会社日立製作所

1治療室に特化した小型陽子線治療システムについて

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イメージ図

 株式会社日立製作所ヘルスケアビジネスユニットは、今後需要が見込まれる一般病院向けの粒子線治療システムのニーズに応えるため、治療室(360度回転ガントリ型治療室)を1室に特化した小型陽子線治療システム(以下、1G(ワンガントリ)コンパクトシステム)を開発しました。
 1Gコンパクトシステムは従来の日立のシステムに比べ、設置スペースが小さく、設置費用や設置期間も抑えたシステムとなっています。照射技術として、著名病院などで運用実績のあるスポットスキャニング照射法を採用し、高精度な位置決めを可能とするコーンビームCTシステムも標準装備しています。
 日立はこれまで国内外の著名病院やがんセンターなどに、最先端の技術を搭載した陽子線治療システムの提供をしてきましたが、1Gコンパクトシステムの開発により、今後はより多くの医療機関に最先端の陽子線治療システムが導入されることを期待しています。

 9月24日から米国のサンディエゴで開催されるASTRO(米国放射線腫瘍学会)にて1Gコンパクトシステムの紹介を予定しています。

陽子線治療システムについて

 陽子線治療は放射線によるがん治療法の一つです。水素の原子核である陽子を加速器で光速の約70%のスピードに加速し、周辺の正常な細胞への影響を最小限に抑え、がん細胞に集中して照射することで治療を行うものです。治療に伴う痛みがほとんどなく、他の放射線治療に比べて副作用が少ないため、治療と社会生活の両立が可能であり、生活の質(Quality of Life)を維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法の一つとして注目されており、今後ますます増加することが期待されています。

スポットスキャニング照射技術について

 スポットスキャニング照射技術とは、がんに照射する陽子線のビームを従来のように拡散させるのではなく、細い状態のまま用い、照射と一時停止を高速で繰り返しながら順次位置を変えて陽子線を照射する技術です。複雑な形状をしたがんでも、その形状に合わせて、高い精度で陽子線を照射することができ、正常部位への影響を最小限に抑えることが可能です。さらに、患者ごとに準備が必要であった器具(コリメーター、ボーラス)が不要です。

治療室コーンビームCT

 陽子線治療のさらなる高精度化のためには、体内の情報をより詳細に把握することが必要です。コーンビームCTは、通常の二方向からの二次元X線画像から得られる骨の位置、動体追跡技術によって得られる腫瘍の動きの情報に加えて、腫瘍周辺の正常組織、特に軟組織の位置・形状を把握し、治療室で照射する直前に体内の三次元画像を取得可能にする技術です。

お問い合わせ先

 株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線治療システム事業部 [担当:山下(哲)]
 〒110-0015 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
 電話 03-6284-3741 (代表)

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