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ヘルスケア

陽子線治療とは

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陽子線や炭素線などの粒子線を用いたがん治療の有効性は、医学物理の分野では50年以上も前から知られてきました。
陽子線治療の特長は、ブラッグピークと呼ばれる線量集中性を活用することにあります。ブラッグピークを患部に合わせて照射することで、患部への線量集中性を高めつつ、周辺の健常な組織への影響を抑えられます。
そのため、治療中の患者様への負担が少なく、生活の質を維持した治療を実現します。特に、体力的な負担が大きくなる小児がんに対する治療に期待が持たれてきました。
陽子線治療が普及してきた背景には、患部へ照射する陽子線の高精度な照射制御技術や線量計画・管理技術の進歩があります。
日立は陽子線治療を実現する技術の高度化に寄与してきました。

※(公財)医用原子力技術研究振興財団の説明図
(http://www.antm.or.jp/05_treatment/0201.html)を元にイメージ図を作成

陽子線照射技術の先進性

日立の粒子線治療の歴史は、(独)放射線医学総合研究所のHIMAC計画*への参画にまで遡ることができます。HIMAC計画において、日立は主加速器(シンクロトロン)と加速器制御装置を開発し提供しました。
その後、日立は陽子線治療システムを国内外の先端病院に導入し、先進的な陽子線照射技術をお客様とともに開発し提供してきました。
日立が提供する陽子線治療システムは、お客様とともに先進的な技術を開発し、稼働率が高い治療運用を実現してきました。この実績は、日立の陽子線治療システムの先進性と信頼性の両立を裏付けるものです。

* HIMAC : Heavy Ion Medical Accelerator in Chiba

スポットスキャニング照射技術

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陽子線治療向けスポットスキャニング照射技術について、日立は2008年に米国FDA 510(k) *1および2011年に日本国内の薬事承認*2を受けました。
高精度な陽子線治療を実現する上で、スポットスキャニング照射技術は、重要な要素技術と考えております。
日立は陽子線治療の更なる高精度化を実現するため、スポットスキャニング照射技術を基盤とした、強度変調陽子線治療(IMPT*3)を実現しました。

*1 FDA 510(k)承認番号:K073059
*2 医療機器承認番号:22200BZX00124000
*3 IMPT : Intensity Modulated Proton Therapy

お客様との照射技術の協創ー動体追跡照射技術

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肺や肝臓など呼吸により患部が移動する臓器への照射は、放射線治療の分野において大きな課題でした。
日立は北海道大学と共同で、北海道大学が開発したX線治療向けの動体追跡照射技術と、日立のスポットスキャニング照射技術を融合し、陽子線治療向け動体追跡照射技術(RGPT*1,2)を開発しました。
開発した技術はPROBEAT-RT*3として製品化し、北海道大学陽子線治療センターでの治療に適用されております。

*1 RGPT : Real-time image Gated Proton beam Therapy
*2 陽子線治療向け動体追跡照射技術(RGPT)の開発は、内閣府の
最先端研究開発支援プログラム FIRST の助成を受けました。
*3 医療機器承認番号:22600BZX00068000

陽子線治療システムの信頼性

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日立の陽子線治療システムは、お客様の治療運用効率を高めるため、様々なサービスを提供しております。
運転員を不要とする治療運転システムを提供し、お客様の運用負担を低減します。
保守員による日々の点検保守と休日を活用した定期保守により、治療運用に影響しない分散保守を実現します。
年間365日・24時間の治療装置のリモート監視により、故障発生前に事前保守を実現します。
故障発生時には、日立とお客様サイト間の遠隔保守支援と主要予備品の配置により、速やかな復旧を実現します。
これらのサービス適用により、米国MDアンダーソンがんセンターにおいて、2006年の開院以来、98%の平均稼働率を維持し続けております。

柔軟なソリューション提案

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日立はお客様のニーズに合わせた柔軟なソリューションを提案します。
加速器には小型でエネルギー効率が高いシンクロトロンを採用し、施設規模は治療室が1室の小型施設から複数治療室の大型施設まで提案可能です。
スキャニング照射装置を搭載した回転ガントリは、患部を任意の角度から照射する標準型360°回転ガントリとともに、小型360°回転ガントリ*1、190°回転ガントリ*2が提供可能です。
日立の陽子線治療システムは柔軟な拡張が可能です。RGPT*3、IMPT*4、CBCT*1,5,6などの先端技術が提供可能です。

*1 医療機器承認番号:22600BZX00068000
*2 FDA 510(k)承認番号:K151132
*3 RGPT : Real-time image Gated Proton beam Therapy
*4 IMPT : Intensity Modulated Proton Therapy
*5 CBCT : Cone Beam CT
*6 FDA 510(k)承認番号:K152592

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