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ヘルスケア

2019年7月18日
株式会社日立製作所

がんゲノム医療の治療候補検索を支援するレポートサービスを開始

医師の負担を軽減し、エキスパートパネル業務を効率化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、複数の遺伝子変異を検査する遺伝子パネル検査の結果に対し、医師による患者の治療法選択を支援する情報をまとめ、医師向けにレポートを提供するサービスを開発しました。第一弾として2019年7月から、理研ジェネシス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:近藤 直人/以下、理研ジェネシス)の取り扱うがん遺伝子パネル検査について、薬剤情報や治験情報を提供するクリニカルシーケンスレポートを提供します。

 日本では、がんの原因となったゲノム変異情報を調べるがん遺伝子パネル検査が2019年6月に保険適用され、個々の患者の治療の最適化を行うがんゲノム医療が進展しています。がん遺伝子パネル検査結果は、専門家で構成されるエキスパートパネルと呼ばれる会議で議論され、治療法の提案がされますが、このエキスパートパネルの負担が医療現場の課題となっています。

 日立は、2017年に東北大学と個別化医療の実現に向けた取り組みを始め、2018年7月に東北大学内に腫瘍分子システム治療共同研究部門を設立し、東北大学病院のがんゲノム医療におけるエキスパートパネルの効率化に向けた協創を進めています。ここで得られた知見をもとに、がん遺伝子パネル検査で得られた複数の遺伝子異常情報に対し、がん治療の薬剤や治験を調査し、エキスパートパネルでの治療法提案を支援するレポートとして整理し、提供します。

1.治療候補を整理したレポートを提供、エキスパートパネル準備時間を削減

 がん遺伝子パネル検査結果に記載されている遺伝子変異情報に基づき、治療薬や治験の情報の調査を行うには、遺伝子変異情報と疾患名で複数のデータベースを検索する必要があります。また、検索対象のデータベースの遺伝子変異情報の記述方式には違いがあるため、データベース毎に検索方法を変える必要があり、検索には、膨大な時間を要します。

 本サービスでは、複数のデータベースを検索し、遺伝子変異と治療薬情報について、その信頼性(エビデンスレベル)に基づいて治療候補情報を再整理し、医師が治療候補を短時間で確認できる形式でレポートを提供します。

2.国内の承認薬など最新の治療薬と治験情報を提供

 治療薬や治験の情報は日々更新されており、エキスパートパネルで治療候補を議論する際には、最新情報を検索し、ひとつでも多くの治療候補から治療法の提案を行うことは、患者への治療法の選択肢を増やす可能性があり、非常に重要です。

 本サービスでは、最新の状態に更新されたデータベースを用い、治療薬や治験情報を提供します。海外の論文など国際的なデータベースを検索するだけでなく、日本での承認状況や国内で実施されている治験情報も調査します。加えて、日本臨床腫瘍学会・日本癌治療学会・日本癌学会合同で作成した「次世代シークエンサー等を用いた遺伝子パネル検査に基づくがん診療ガイダンス」のエビデンスレベルについても報告します。

 日立は、がんゲノム医療が広く必要とされる患者に届けられるよう、医療現場の課題を解決するサービスを開発していくとともに、粒子線がん治療システム等によるがん治療を通して、がん患者の生活の質(QoL:Quality of Life)の向上に貢献します。

照会先

 株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット ヘルスケアソリューション事業部
 ライフサイエンス事業センタ
 [担当:菅野、荒木]
 〒110-0016 東京都台東区台東一丁目30番7号 秋葉原アイマークビル
 電話 : 050-3116-3831 (直通)

以上

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