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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

 日立は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載されている日立独自のサーバ論理分割機構Virtage(バタージュ)が、SAP AG(以下、SAP社)のERPパッケージである「SAP Business Suite」 を複数かつ本稼働環境として動作させることができる仮想化技術として、SAP社よりグローバルに認定を取得しました。

 本認定に基づき、Virtageを活用したマルチテナント*1環境に構築した、「SAP Business Suite」による複数の本稼働システムを、日立・SAP社の正式サポートのもと、海外拠点も含めて利用可能になりました。

 Virtageは、サーバを論理的に分割し独立性の高いサーバ区画(LPAR*2)単位でのシステム構築を可能とするハードウェアベースの仮想化技術で、物理サーバと同等の信頼性や処理性能を実現しているため、企業の基幹システムなどで多く利用されています。

 今回、SAP社からの認定により、日立・SAP社の正式サポートのもと、Virtageを活用したマルチテナント環境に、「SAP Business Suite」システムを構築し、利用することが可能となりました。また、SAP社の種々のアプリケーションから各LPARの性能監視ができるため、システム集約を容易に行うことができます。

*1
マルチテナント:1つのシステム環境(1台のサーバ)を、複数企業のシステムやアプリケーションで共同利用する環境のこと。
*2
LPAR(Logical PARtitioning/Logical PARtition):ハードウェア(サーバなど)がもつリソース(プロセッサー、メモリなど)を論理的に複数の区画に分割して割り当てる方式(Logical PARtitioning)、または、その割り当てられた区画(Logical PARtition)。

今回認定を取得した構成

SAP Host Agent: 7.20 patch level 186以降
Virtageファームウェア:

  • BS500用:Rev. 01-90以降
  • BS2000標準サーバブレード用:Rev.59-71以降
  • BS2000高性能サーバブレード用:Rev.79-71以降

その他詳細はSAP Note 2025249をご確認ください。(閲覧にはSAP社アカウントの登録が必要です。)

日立サーバ論理分割機構Virtageについて

Virtageは、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載されている日立独自のハードウェア論理分割機構です。日立がメインフレーム開発で培ってきた技術を生かして実現しています。オーバーヘッドを低減し物理サーバと同等の信頼性を保つことができるため、大規模な基幹系システムにも利用できます。

日立におけるSAPソリューションの取り組み

日立とSAPジャパンは、1994年に日本国内における「サービスパートナーシップ」契約を締結して以来、協業範囲をサービスからプラットフォームまで拡大してきました。さらに、協業をグローバルに拡大し、SAP社と2008年に「SAPグローバルサービスパートナー」契約、2011年に「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約、2013年には日立データシステムズ社とSAP社間でSAP HANA®に関するグローバルOEM(Original Equipment Manufacturer)契約を締結し、グローバル顧客に対する共同での販売・マーケティング活動にも取り組んでいます。

他社商標注記

  • SAP、SAPロゴ、HANA、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP社のドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部