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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

「BladeSymphony BS500」と「Hyper-V®」でプライベートクラウドを構築。
仮想統合により、ITインフラの全体最適化を推進

関東の大手私鉄として知られる東武鉄道株式会社(以下、東武鉄道)では、本社とグループ企業のITインフラを最適化する取り組みを展開中だ。 2009年に自社データセンターを新設して、業務システム群の集約化を進めてきた。こうした活動の一環として新たに実施されたのが、プライベートクラウドの構築である。 この新基盤に株式会社 日立製作所(以下、日立)の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の仮想化やクラウドへの対応を強化した新モデル「BS500」と、マイクロソフト社の仮想化ソフトウェア「Hyper-V®」を採用し、高い性能と信頼性を確保。 コスト削減や事業環境変化への即応を果たすための切り札として活用していく。

大熊氏、佐藤氏、波田野氏の写真

ITインフラの全体最適化を目指して
自社データセンターを新設

関東を代表する私鉄の一社として、通勤・通学や観光・ビジネスを支える重要な役割を果たし続ける東武鉄道。同社は沿線開発事業にも積極的に取り組んでおり、2012年5月には東京の新名所となる「東京スカイツリータウン®」をオープン。こうした事業戦略をITの面から支えているのがシステム開発部だ。

「社会インフラの一端を担っていますので、システムの安定稼働には細心の注意を払っています。近年では、コスト削減も重要な課題ですので、グループ企業も含めたITインフラの全体最適化を推進中です」と大熊氏は語る。

こうした取り組みを加速させるべく、2009年に自社データセンターを新設。

「堅牢な自社データセンターにシステムを配置すれば、安全性や運用効率化をさらに向上できます。本社だけでなく関連企業にも広く活用していただき、グループのシナジー効果を高めていきたい」と大熊氏は続ける。

クラウド環境基盤に
「BladeSymphony」を採用

もっとも、データセンターの活用を推進する上では、解決すべき課題もあった。

「既存のシステム群を物理環境のまま集約したのでは、データセンター内のスペースを有効活用できません。また、大量のシステム群を効率的に管理する上では、環境や運用の標準化なども進めていく必要があります」と後藤氏は説明する。

そこで同社が着目したのが、仮想環境をベースとするプライベートクラウドの構築だ。

「クラウド環境ならITリソースを効率的に活用できますし、新サービスの迅速な立ち上げも可能です」(大熊氏)。

同社は複数のベンダーからの提案を検討し、日立をパートナーに選定。新たなクラウド環境の構築に乗り出した。

「座席予約システムなどの重要システムを始め、日立には数多くのシステム構築を支援してもらっています。また、クラウド構築に必要な製品をワンストップで提供でき、設計から運用までトータルなサポートが受けられる点なども評価しました」(後藤氏)。

仮想環境を支える重要な基盤として、仮想化ソフトウェア「Hyper-V®」を採用したこともあり、マイクロソフト社とのパートナーシップも重要なポイントだった。

「複数の製品を検討しましたが、大幅に機能強化されるという次期バージョンを睨んで、Hyper-V®を採用しました。仮想サーバ群の運用管理基盤として採用した『Microsoft®System Center 2012(以下、System Center)』も要件定義の段階では正式なリリース前でした。最新製品での構築作業となるので、マイクロソフト社との緊密な連携や検証環境の充実が必須でした」と波田野氏は話す。

その点日立は、「日立-マイクロソフト総合検証センター」を設置するなど、マイクロソフト社との強固なパートナーシップと、Windows®製品に対する高い技術力を有している。また、仮想統合するサーバには、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の新モデル「BS500」を採用。

「大規模仮想環境を構築する際には、サーバのI/O能力やメモリー容量が重要な要素となります。元々当社では小型高集積モデルの『BS320』を導入しており、その性能や信頼性を高く評価していました。しかもBS500では、10GbE LANや大容量メモリーヘの対応など、さらなる機能強化が図られています」(後藤氏)。

「N+1コールドスタンバイ」で
高い信頼性・可用性を確保

今回構築されたクラウド環境は、合計6台のサーバブレードで構成されている。

System Centerサーバ用として1台、業務システムの仮想統合用に3台が導入されているほか、仮想サーバのライブマイグレーション用と、System Centerサーバのバックアップ用にも1台ずつ導入されている。

ちなみに、System Centerサーバのバックアップ機については、BladeSymphonyの高可用性機能である「N+1コールドスタンバイ」を利用し、信頼性・可用性の向上に役立てている。ストレージについても、すでに導入済みの日立のディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」を増設・活用し、高い性能と安定性を確保している。

また、運用管理面で注目されるのが、日立の統合システム運用管理「JP1」とSystem Centerを連携させている点だ。

「仮想サーバ群の運用管理を行うSystem Centerと当社標準の運用管理ツールであるJP1とを組み合わせることで、仮想サーバと物理サーバを統合管理し、効率的な運用管理を実現しています」(波田野氏)。

システム構築にあたっては、日立の支援も大きく貢献。

「Hyper-V®などの動作検証に始まり、仮想サーバをスピーディにユーザーへ提供するためのテンプレート作りなど、さまざまな面で日立に協力してもらっています」(波田野氏)。

BS500によるプライベートクラウド環境は、2012年8月に稼働を開始。すでにOA資産管理システムや勤怠管理システムなどが稼働しており、今後多くの業務システムがクラウド環境へ移行される予定だ。

東武鉄道(株)のプライベートクラウドシステム概要

コスト削減や省電力化に大きく貢献
攻めの情報活用も積極的に推進

本格的な成果が現れるのはこれからだが、さまざまな導入メリットが見え始めている。

「まずは物理サーバ台数の削減です。既存のシステム群をBS500へ集約することで、物理サーバ台数を1/10以下に削減できると見込んでいます」(後藤氏)

これにより大幅な省スペース化が図れるのはもちろん、システムコストを引き下げることも可能に。消費電力量の削減にも大きな効果が期待できる。さらに、もう一つはグループ事業戦略への貢献だ。

「新しいサービスをスピーディに提供できるということは、本社やグループ企業のビジネスにも強力な支援となります。また、今回のプライベートクラウドでは遠隔地への自動バックアップの仕組みも用意していますので、BCPの観点でも有効です。今後はこうした強みを活かして、『攻めの情報活用』も強化していきたい」と抱負を語る大熊氏。

東武鉄道のプライベートクラウドを、今後も日立とBladeSymphonyが支えていく。

USER PROFILE

東武鉄道ロゴ

[写真]東京スカイツリー(左)と東武鉄道本社(右)。

東武鉄道株式会社

本部:東京都墨田区押上2-18-12
設立:1897年11月1日
出資金:1,021億3,597万1,747円
従業員数:4,621名(2012年3月末現在)

1都4県に広がる営業路線網による鉄道事業、ならびに賃貸・分譲・レジャー・駅ビジネスなどの開発事業を手がける。
2012年5月には「東京スカイツリー®」と商業施設「東京ソラマチ®」、オフィスビルなどで構成される複合商業施設「東京スカイツリータウン」を開業。東京の新名所として、連日多くの観光客や買物客で賑わっている。

特記事項

  • 導入効果は、本ユーザーのシステム構成や導入時の製品モデル/仕様によるものです。
  • GbE:Gigabit Ethernet BCP:Business Continuity Plan
  • Microsoft、Windows、Hyper-V、System Centerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • その他記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
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