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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

「BladeSymphony」と「Virtage」を採用し、
物流システム基盤をプライベートクラウドで構築。
大幅なコスト削減と性能向上を実現

生活協同組合連合会コープネット事業連合(以下、コープネット事業連合)は、コープデリ宅配事業を支える物流システム基盤「コープデリ宅配物流統合システム」をプライベートクラウド環境で構築。拠点に分散したサーバ群の仮想統合を推進し、ITインフラの全体最適化や市場環境変化への即応を果たすのが狙いだ。コープネット事業連合は、この新基盤に株式会社 日立製作所(以下、日立)の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」と日立独自のサーバ仮想化機構「Virtage」を採用。サーバ台数やハードウェア・ソフトウェア費用の大幅削減に成功すると同時に、バッチ処理時間の短縮やITリソースの有効活用など、さまざまな効果が現れている。

黒須 喜則氏の写真
生活協同組合連合会コープネット事業連合
情報システム システム企画担当
黒須 喜則氏

ITインフラの全体最適化を目指し
物流システム基盤を再構築

2012年6月に会員生協の合計組合員数が400万人に到達したコープネット事業連合は、神奈川県を除く関東・信越1都7県の8地域生協とそれらの子会社で構成されている。

商品や基幹業務の共同化によって事業の最適化を図り、消費者のくらしに貢献していくことを使命として、この実現のために、「コープネットグループ理念・2015年ビジョン」の下、幅広い領域で業務の合理化・効率化に取り組んでいる。

その一貫として実施されたのが、食品・日用品宅配サービス事業「コープデリ宅配」を支える物流システム基盤の再構築だ。

このサービスは基幹事業の一つであり、約180万人の登録組合員に利用されている。注文商品を週に一度トラックで配達するほか、夕食宅配などの新規事業も展開中だ。

「もともとコープネット事業連合ではITインフラの共通化を進めており、前回の再構築プロジェクトでも各加盟組合の物流システムの統合を実施しました。ただし、この時は業務面での統合が重点課題であり、サーバやストレージなどのITインフラに関しては、まだまだ見直しの余地がありました。そこで今回の再構築では、ITインフラの全体最適化を目標として掲げました」と黒須氏は説明する。

「BladeSymphony」と「Virtage」で
コスト要件と性能要件を両立

今回のプロジェクトの対象となった物流システム基盤は、コープデリ宅配の物流システム用DBサーバとバックアップシステム、並びに集品センターに商品のピッキング用データを提供する集品業務サーバなどで構成されている。これらを再構築する上で、最も大きなテーマとなったのがシステムコストの削減だ。

「以前のシステムはUNIXサーバで構成されており、費用面での負担が大きかった。これをLinux®へ移行すると同時に、サーバ台数そのものも削減して効率化を図りたいと考えました。ストレージについても、以前のハイエンド製品をミッドレンジ製品に置き換えることでコスト削減を目指しました」(黒須氏)。

もっとも、いくらコスト削減のためとはいえ、性能面での妥協は許されなかった。コープデリ宅配業務では、冷凍品や冷蔵品、常温品など、商品の種類に応じてそれぞれ異なる配送ケースを使用する。また、一つのケースに商品を何個積むかを計算するために、パッケージのサイズや重量もシステム側で管理している。物流システム基盤は、これらのデータと日々の注文を組み合わせ、最適な配送を行うための複雑なバッチ処理を行っており、一週間分のデータ量は合計で80GBを超える。新システムには、これを確実に時間内に処理できる能力が求められた。

こうしたさまざまな要件を満たす製品として選ばれたのが、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の小型高集積モデル「BS320」とミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2500(以下、AMS2500)」だ。

「BladeSymphonyには、日立独自のサーバ仮想化機構『Virtage』が用意されており、大量のサーバ群を効率的に集約できます。また、AMS2500は負荷分散や性能調整を自動的に行う『ダイナミックロードバランスコントローラ』を搭載しており、従来のハイエンドストレージに匹敵する性能が期待できます」(黒須氏)。

ITインフラのクラウド化で
集約・統合効果をさらに高める

サーバ仮想化を行う際には、ソフトウェアベースの製品を用いるケースも少なくない。しかし、今回の物流システム基盤においては、ハイパーバイザ部分のオーバーヘッドが懸念事項となった。大量のバッチ処理を行うDBサーバにとって、性能低下を招くような要素はできるだけ減らしたいところだ。

「その点、ハードウェアベースの製品であるVirtageは、オーバーヘッドが極めて少ない。導入前に実機検証も行いましたが、I/O処理が非常に多いDBサーバに適用しても、問題ないとの手応えが得られました」(黒須氏)。

なお、Virtageはオラクル社の認定を受けており、基幹業務にも安心して利用できる。

また、BladeSymphonyとVirtageの拡張性の高さも評価されたポイントだった。

「現在、注文情報や仕入れ情報などを処理する『発注商流システム』の再構築も進めています。これを今回構築したクラウド環境に集約すれば、ITインフラのさらなる効率化やコスト削減が見込めます。こうした将来を見据えた提案を行ってくれたことも、日立を採用する決め手になりました」(黒須氏)。

システムコストを約1/4に削減
バッチ処理時間も約40%短縮

BladeSymphonyとVirtageによる新たな物流システム基盤が稼働したことで、さまざまな効果が現れている。

物流DBサーバや各集品センターに分散していたサーバなどをBladeSymphonyに集約したことで、サーバ台数は以前の18台からサーバブレード4枚へと激減。コスト削減効果も大きく、今後5年間のハードウェア・ソフトウェア費用は約1/4にまで下がる見込みだ。さらに、ハードウェアの消費電力量も約40%低減しており、電力コスト削減と環境負荷軽減の両面で大きな効果を生んでいる。

しかもその一方で、システム性能は大きく向上している。

「旧サーバでは4コアで行っていたDB処理が、BladeSymphonyなら2コアでも充分。しかもこの状態で、バッチ処理時間を約40%短縮できています」(黒須氏)。

バッチ処理は毎日2回ずつ行っているが、時間短縮によって余裕ができたので、突発的な事態が生じた場合も対応が容易になった。

AMS2500のダイナミックロードバランスコントローラも大きな効果を発揮。

以前は安定的なレスポンスを確保するために、集品センターごとに特定のディスク領域を指定してデータを読み書きしていた。しかし現在では、こうした複雑な制御をしなくとも充分な性能が確保できている。

「さらに、構築中の発注商流システムが統合できれば、システムコストは約1/5にまで下がると試算しています。また、必要な時にすぐリソースを提供できるのがクラウドの利点ですので、市場環境変化への即応を果たしていくためにも、今後もBladeSymphonyを活用していきたい。日立の支援と提案にも期待しています」と黒須氏は抱負を語った。

コープネット事業連合のコープデリ宅配物流統合システム概要

USER PROFILE

コープネット事業連合ロゴ

[写真]外観

生活協同組合連合会コープネット事業連合

本部:埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13
設立:1992年7月21日
出資金:145億円
職員数:639名(2012年3月20日現在)

神奈川県を除く関東・信越1都7県の8地域生協とそれらの子会社で構成。商品・物流・生産・システム・経理・人事教育などの共通基盤整備を手がけるとともに、コープデリ宅配・店舗・サービス事業などのチェーン本部機能を共同で作り上げている。

特記事項

  • 導入効果は、本ユーザーのシステム構成や導入時の製品モデル/仕様によるものです。
  • UNIXは、The Open Groupの米国ならびに他の国における登録商標です。
  • Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
  • OracleとJavaは、Oracle Corporation及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
  • その他記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
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