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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

昭和電工株式会社

なぜ、昭和電工は、コスト効率を改善しながら
拡張性と柔軟性に優れた大規模基幹システムを実現できたのか?

昭和電工は、基幹システムをBladeSymphonyで再構築。
スムーズなSAP® ERPアップグレードと環境変化にも柔軟に対応する新ITインフラを実現。

昨年、創立70周年を迎えた昭和電工株式会社 (以下、昭和電工)。日本初の国産技術*によるアンモニア製造やアルミニウム商業生産など、その源流に輝かしい業績を残してきた同社は時代とともに事業の裾野を広げ、従来からの石油化学や化学品分野のほか、近年では世界トップクラスの生産・販売量を誇るハードディスクや、エコカー向け新素材といった製品でも注目を集めている。そうした中、大規模かつ広範にわたる同社のビジネスを根幹から支える基幹システムは、ハードウェアの老朽化という課題とERPパッケージのアップグレードタイミングという転機に直面。情報システムの保守・運用を担う日立SC株式会社とともに次代のITインフラの姿について検討を重ねた結果、安定稼働、拡張性、信頼性、低コスト、省スペース・省電力など、新基幹システムに求められるあらゆる条件をクリアしたBladeSymphonyが、新たなプラットフォームに選定された。

*日本初の国産技術によるアンモニア製造:1931 (昭和6) 年4月

システム責任者の課題

事業の拡大など経営環境の変化に柔軟に対応するITインフラを構築したい。

写真:昭和電工株式会社 情報システム室長 金清 豊 氏昭和電工株式会社
情報システム室長
金清 豊 氏

多岐にわたる事業を展開する当社では、新規分野への参入やM&Aなどが珍しくなく、当社の基幹システムには、そうした事業環境の変化への即応力が求められます。また、基幹システムの基盤を構成するSAP社のERPパッケージのアップグレードや、今後の業務データの急速な増加に対応できるように老朽化していたマシンのリプレースにも対処する必要がありました。こうした課題を解決し、5年先を見すえた環境変化にも余裕をもって対応できるようなインフラの再構築が必要でした。

システム管理者の課題

安定稼働を支える確かな信頼性を、コスト最適化を図りながら確保したい。

写真:昭和電工株式会社 情報システム室 兼 内部統制推進室 マネージャー 加藤 聡 氏昭和電工株式会社
情報システム室 兼 内部統制推進室 マネージャー
加藤 聡 氏

グループ企業を含め約9,000名もの従業員が利用する基幹業務システムには、何よりも安定稼働が求められます。たとえばサーバに障害が発生した場合は、他のサーバで代替するなどして業務に支障が出ないように処理を継続する必要がありますが、仮にすべてのサーバを二重化するとなるとその分コストも膨大になります。昨今の情報投資のコスト抑制要求の中で、いかに必要にして十分な信頼性を確保するかが大きな課題でした。

システム運用者の課題

省スペース化・省電力化を図り、システムランニングコストを低減したい。

写真:日立SC株式会社 執行役員 ITソリューション事業部 事業部長 小林 治樹 氏日立SC株式会社
執行役員 ITソリューション事業部 事業部長
小林 治樹 氏

昭和電工さんの基幹システムは日立のデータセンターで運用していますが、その設置スペースと消費電力はシステムのランニングコストを左右します。また、ハードウェアをリプレースする場合でも、単純に以前のマシンを撤去して新しいものに入れ替えればいいということではなく、かなりの期間にわたって併設する必要があります。こうした理由から限られた機器の設置スペースや消費電力を可能な限り抑制しながら、システムの性能や容量を増強させる方法を模索していました。

負担となっているバックアップ業務の運用効率化を実現したい。

写真:日立SC株式会社 ITソリューション事業部 インフラ技術グループ 担当部長 青柳 博 氏日立SC株式会社
ITソリューション事業部 インフラ技術グループ 担当部長
青柳 博 氏

テープメディアを使ったバックアップ運用では、テープのマウント作業や搬送、経年劣化するテープの交換など、人が物理的に対処しなれればならない作業が不可避です。さらに、テープライブラリ装置は障害発生も少なくなかったため、その都度データセンターへ足を運んで対応しなければならないなど運用の煩雑さが大きな負担となっていました。

BladeSymphonyによるソリューション

計7ラック分のサーバ群をハイエンドモデル「BS1000」と小型高集積モデル「BS320」に移行。「SAP−日立コンピテンスセンター」でのシステムサイジングなどを通じて、スムーズなSAP® ERPアップグレードを実現しました。

昭和電工では、老朽化したサーバに代わる新たなITプラットフォームに、基幹業務を支える信頼性や柔軟な拡張性を備えたBladeSymphonyを採用。従来、計7ラックのサーバ群に分散していたERPパッケージやグループウェア、BIツールなどを、ハイエンドモデル「BS1000」7ブレードと小型高集積モデル「BS320」28ブレードなどの3ラックに集約しました。

「SAP -日立コンピテンスセンター」によるアップグレードのサポート

SAPジャパン内にある「SAP-日立コンピテンスセンター」において、SAPシステムアップグレードの際のシステム負荷増加を考慮したアップグレードサイジングや各種検証作業を実施。スムーズなアップグレードをサポートしました。

「N+1コールドスタンバイ」を活用した信頼性確保によるコスト最適化

複数のサーバで1台の予備サーバを共有し、障害発生時には短時間でのサーバ切り替え・業務再開を可能にする「N+1コールドスタンバイ」で、昭和電工の基幹システムの性能要求に過不足なく対応。本番サーバを冗長化する方式に対して、大幅な低コスト化を実現しました。

小型高集積モデルBS320による大幅な省スペース・省電力化

小型高集積モデルBS320の採用により、サーバ構成を大幅にダウンサイジング。システム全体の性能・容量増強にも関わらず、設置スペースの拡張や消費電力の増大を回避しました。

ニアラインストレージによるDisk to Disk方式のバックアップ

故障率の高かったテープライブラリ装置をニアラインストレージである日立ディスクアレイサブシステム「Hitachi Adaptable ModularStorage 1000」に変更することで、運用負荷の少ないDisk to Disk方式のバックアップを実現。さらに、参照頻度の高いデータはニアラインストレージへ、重要度の高いデータはよりハイスペックな日立ディスクアレイサブシステム「Hitachi Universal Storage Platform V」へ、とデータ特性に応じてストレージを使い分ける運用により、業務の省力化と低コスト化をサポートしました。

「サーバブレード間SMP機能」で将来を見据えた性能を確保

インテル® Itanium® プロセッサー搭載サーバブレードを実装したハイエンドモデル「BS1000」が提供する「サーバブレード間SMP機能」は、バックプレーンの高速インターコネクトを介して最大4枚のサーバブレードをSMP接続する「スケールアップ」が可能。今後、より高い処理能力が必要になった場合でもSMP機能を利用して即時の性能増強が可能です。

SMP:Symmetric Multi Processor

昭和電工システム概要
図による説明:昭和電工システム概要

※導入効果は本ユーザーのシステム構成や導入時の製品モデル/仕様によるものです。

システム責任者のメリット

ゆとりあるITインフラの実現で環境変化への即応力を獲得できた。 金清 豊 氏

性能や容量の増強に加え、容易なリソースの追加やサーバのスケールアップといった高度な拡張性により、変化にも即座に対応できる理想的なITインフラをスムーズに構築できたのは、サーバからストレージ、ネットワーク、さらにはファームウェアまでも自社開発する日立さんの総合力の賜物です。SAP® ERP6.0へのアップグレードもトラブルなく完了でき、日立さんのトータルなサポート力、そしてSAP®とBladeSymphonyとの高い親和性によって、高信頼・高性能な次期システム基盤を実現することができました。

システム管理者のメリット

信頼性の確保における費用対効果を最適バランスで達成できた。 加藤 聡 氏

「N+1コールドスタンバイ」の採用で、本システムの性能要求に対して過不足のない必要にして十分な信頼性を、コストの最適化を図りながら実現できました。その結果、削減できたコストをサーバ性能やストレージ容量の増強に充当することができました。

システム運用者のメリット

システム規模の拡大にも関わらず、設置スペースと消費電力を抑制できた。 小林 治樹 氏

サーバについていえば、小型高集積モデルBS320などの採用によって従来の7ラックから3ラックへダウンサイジングが図れました。性能や容量を増強させながら、システム全体としての設置スペースと消費電力を従来の範囲内に維持でき、ランニングコストの増大を避けられました。

Disk to Diskバックアップの採用で運用省力化とコスト削減を実現できた。 青柳 博 氏

バックアップメディアをテープからディスクに変更したことで人の手によるハンドリングが不要になっただけでなく、テープの購入に要していた年間数百万円規模のコストも削減することができました。データのリストアも容易になり、障害復旧の迅速化も図れる上、災害対策としての物理的なテープの運搬も大幅に削減できました。

写真:左から青柳 博 氏、小林 治樹 氏、金清 豊 氏、加藤 聡 氏

将来の計画

仮想化などを活用しながら、限られたITリソースの効率運用を追求したい。 金清 豊 氏

たとえば、新たに開発環境が必要になった場合に、その環境を可及的速やかに構築できるよう仮想化技術なども活用していく考えです。当社では環境配慮型製品を多数製品化していますが、こうしたITリソースの有効活用もまた、CO2削減に貢献できる取り組みだと思っています。

[お客さまプロフィール]昭和電工株式会社

昭和電工株式会社 ロゴマーク

経営方針に「個性派企業」、「技術立社」といったキーワードを掲げて、化学やアルミニウム分野で蓄積した技術を融合し、石油化学、化学品、無機、エレクトロニクス、アルミニウムなど多岐にわたり事業を展開するユニークな化学メーカー。「省エネルギー・資源」「環境」分野に注力し、エレクトロニクス、エコカー関連の素材・部材の開発や製品化に努めている。

[住所]東京都港区芝大門1-13-9
[創立]1939年6月
[従業員数] (単体) 4,096名 / (グループ全体) 11,756名
( 2008年12月31日現在)

[お客さまプロフィール]日立SC株式会社

日立SC株式会社 ロゴマーク

(株)昭和電工コンピュータサービスを前身とする化学・プロセス・マテリアル業界向け戦略SIer。経営ビジョン「お客様を向いて仕事をします」の下、「安定」「安全」「安心」をモットーに、各種ソリューションサービスのほか、ネットワークやWeb関連システムの構築・運用・保守などの幅広いニーズに対応している。

[住所]東京都港区港南二丁目16番1号品川イーストワンタワー
[創立]1999年10月1日
[従業員数]約200名 (2009年4月1日現在)

特記事項

  • BladeSymphony Live Report 2010年1月号掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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