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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

福岡空港ビルディング株式会社

福岡空港ビルディングは、なぜサーバ台数を大きく圧縮しながら、365日稼働の信頼のお客様サービスを実現できたのか?

福岡空港ビルディングは、乱立したサーバをBladeSymphonyに標準化。信頼性の向上と、コスト削減を両立。

福岡空港は、九州そしてアジアの玄関口として国内線21路線、国際線16路線が就航し、年間乗降客数1,780万人を数える日本第4位の規模の空港だ。そして福岡空港ビルディング株式会社は、「安心、安全、快適な空港ビルづくり」を目標に、福岡空港ターミナルビルの各施設の管理、免税店をはじめ各店舗の運営を通じて、空港を利用するお客さまに日々質の高いサービスを提供している。特に2008年8月に開始した空港内31台のモニターによるきめ細かな交通情報、観光情報の提供は好評だ。そんな福岡空港ビルディングのITは、365日稼働という使命を課せられている。強い基盤を探し求めた福岡空港ビルディングは、BladeSymphonyへの標準化を決定。いよいよ全面的な刷新を開始した。

CIOの課題

福岡空港を利用するお客さまへのサービス品質を考えた時、複雑なIT基盤の刷新は必須。しかも最適なコストで実現したい。

写真:情報システム部長 上村 秀記氏 情報システム部長
上村 秀記氏

福岡空港ターミナルビルは365日稼働。そのため当社の情報システムは、すべて予定外の停止は許されません。しかしシステム数が増えるにつれサーバの乱立が進み、複雑なサーバ運用や障害などのリスクが潜在化していました。そして今回、お客さまへの新たなサービスとして、空港内31台のモニターにバス、鉄道、道路の交通アクセス情報、さらに九州全県の観光情報を配信する「空NETビジョンふくおか」の構築に着手。そこで、この新システム導入をきっかけに、既存システムも含め、標準化されたサーバによる高信頼なIT基盤への全面移行を計画。しかし一方で予算も限られており、最適なコストでの実現も重要な課題でした。

システム管理者の課題

お客さまサービスに大きな支障をきたすサーバ障害。人手を介さずに迅速に復旧させるしくみが早急に必要。

写真:情報システム部次長 古賀 敏彦 氏情報システム部次長
古賀 敏彦 氏

停止するとお客さまサービスに大きな支障をきたす、基幹システム、フライト情報システム、免税店など各店舗のクレジットシステムに障害が起きた際には、従来は担当者にアラートがメールされ、手動で予備機に切り替える方法で対応していました。3時間以内の復旧を目標としていましたが、情報システム部が休みとなる土日は、担当者が即座に駆け付けるものの、復旧は遅れがちになります。またそれ以外のシステムについても、ユーザーに障害を教えられて復旧作業に入るなど、迅速な復旧に課題を抱えていました。高品質なお客さまサービスへ、人を介さずに速やかにシステムを復旧できるしくみが不可欠でした。

乱立したサーバの運用は、手間もかかり、ミスの発生率も高い。サーバの一元管理で、課題を一挙に解決したい。

写真:情報システム部 情報システム課主任 和田 崇氏情報システム部 情報システム課 主任
和田 崇氏

サーバが乱立している中、店舗の売上管理、テナントの貸借料管理など、さまざまなバッチ処理が流れており、ジョブ管理は煩雑をきわめていました。たとえばスケジュール変更の際には、関連するシステムを1台ずつ手動で設定し直すなど、人的ミスの発生も懸念されていた状況です。またバックアップを作成する際、作成先のサーバの障害に気が付かなかったなどの事故も発生。深刻な事態に陥る前に、統合管理による全システムの可視化を実現し、作業負荷の軽減と信頼性の向上を図る必要性を強く感じていました。

BladeSymphonyによるソリューション

30台を超えるサーバをBladeSymphonyに標準化。
信頼性向上とITコストの削減をめざした移行計画がスタート。

写真:株式会社九州日立ソリューションズ 情報システム部 システム開発グループ稲垣 新吾 氏
株式会社九州日立ソリューションズ
情報システム部 システム開発グループ
稲垣 新吾 氏

福岡空港ビルディング様の「365日、休むことのないハードウェア基盤を」というご要望に、BladeSymphonyBS320へのサーバ統合・標準化でおこたえしました。N+1コールドスタンバイを採用し、サーバ自体の信頼性と相まってきわめて障害に強い基盤となりました。また仮想化によるサーバ統合、さらにストレージ統合も果たし、ハードウェアコスト、ソフトウェアのライセンスコストなども圧縮。もちろん管理負荷の軽減も実現しています。この新しいIT基盤に現在、「空NETビジョンふくおか」の情報配信システム、免税店系システムが載り、さらに2009年2月には基幹システムも統合する予定です。

サーバ統合とストレージ統合でコスト圧縮

アプリケーションごとに30台を超えるサーバをBladeSymphonyの小型高集積モデルBS320に3段階に分けて順次統合。その際に仮想化技術を用いてサーバ台数を集約します。現在、1段階の「空NETビジョンふくおか」の新システム、そして2段階の免税店系システムまで統合は進んでいますが、免税店系においては5台のサーバで運用していたものを3台に集約。ハードウェアコストの削減に貢献しています。またこれまでデータベースは各サーバでローカル稼働していましたが、今回、日立ディスクアレイサブシステム「BR20」に統合。管理の簡素化と同時に、ソフトウェアのライセンスコストを圧縮できました。今後、基幹システムの統合へと進みますが、さらにコスト効果のアップを図っていきます。

N+1コールドスタンバイによるシステム高信頼化

現在、「空NETビジョンふくおか」のシステムとして2ブレード、免税店系のシステムとして3ブレードが稼働していますが、さらに1ブレードを予備機として導入。ブレード障害時に自動的に予備機に業務を引き継ぐN+1コールドスタンバイを構成しました。「人手を介さずにシステム復旧を」というご要望におこたえしています。また、JP1によりシステムイメージのバックアップも定期的に作成。ソフトウェア障害にも備えています。

JP1の一元監視で各ブレードの状況は一目瞭然

JP1との連携で、統合コンソールによる各ブレードのシステム状態の一元的な監視を実現。万一の時、どのサーバに問題があるのか、一目瞭然になりました。さらにジョブ管理機能を採用し、システムをまたがるジョブのスケジューリングなど煩雑だった管理の効率化も図っています。

福岡空港ビルディング株式会社の新システム
図による説明:新システム概要

本システムは株式会社九州日立ソリューションズが提案・構築から保守にいたるまで担当しています。

CIOのメリット

サーバ台数は最終的に1/2にまで圧縮の見通し。今後のサービス拡大にも柔軟に対応できるIT基盤が実現。上村秀記氏

現在、統合計画はまだ進行中ですが、すでに大きなコスト効果を享受しています。サーバ統合によりサーバ台数は順調に圧縮できており、最終的に1/2にまで減らせる見通しです。さらにストレージ統合によりソフトウェアのライセンスコストが1/3になりました。また今後、OSのサポート切れとなっても仮想化技術を採用していますから、情報資産は使い続けることが可能です。こうしたコスト効果と同時に、管理の簡素化による信頼性の向上も果たしており、安心して計画を基幹業務の統合へと進めることができます。そして今後の空港サービスの進化にも柔軟に対応できるでしょう。

システム管理者のメリット

サーバ障害時の自動切換えが実現し、1日も休めない福岡空港のお客さまサービスへ大きな安心感。古賀敏彦氏

いちばん強靭なハードウェアに標準化しようと考えた時、BladeSymphonyのN+1コールドスタンバイは大きな決め手になりました。検証での復旧時間はわずか数分と予想以上に速く、これまで目標にしていた3時間以内の復旧は見直す必要があるかもしれません。メイドインジャパンの信頼性を実感しました。またJP1の一元管理により障害サーバを見逃すようなこともなくなるでしょう。やはりサーバ、ストレージ、管理ソフトウェアの統合プラットフォームは安心感が違います。空港ターミナルビルの止まってはならないお客さまサービスへ、強い基盤を構築できたと思います。

JP1との連携でさまざまな管理業務が簡素化。ユーザーにとっても快適なシステムに進化。和田崇氏

煩雑だったジョブのスケジュール変更は、簡単な設定でJP1が全システムへの変更を自動実行してくれるため、きわめてラクになったのはもちろん、精度も向上しました。またジョブ処理中にトラブルが発生しても障害箇所が一目瞭然なので、これまで原因究明に費やしていた時間も大幅に減らせるでしょう。しかもバッチ処理時間、バックアップ時間も短縮され、今回、オンライン業務終了時間を2時間、後ろ倒しにできました。ユーザーにシステムを快適に使ってもらえる基盤になったと思います。

将来の計画

この信頼性をサーバからクライアントPCへ広げたい。上村秀記氏

BladeSymphonyへの標準化により、サーバルームがとてもシンプルになりました。そうしたシンプルさは、信頼性の向上にとってとても重要です。そして今後はPCにその信頼性を拡大させたいと考えています。すなわちハードディスクレスのセキュリティPCを利用し、データはすべてサーバで一元管理するのです。空港ビルの管理者の使命として、これからもITの信頼性を追及してまいります。

[お客さまプロフィール]福岡空港ビルディング株式会社

太平工業株式会社 ロゴマーク

福岡空港ターミナルビルを利用する航空会社に対して必要な施設、設備を提供。また、航空旅客・送迎者に対して、免税店をはじめとする店舗での物品販売やフライト情報、交通情報の提供などきめ細かなサービスを行っている。さらにアジアの玄関口となる空港として、「安心、安全、快適な空港ビルづくり」を目標につねに進化し続けている。

[所在地]福岡県福岡市博多区大字下臼井778番地の1
[設立]昭和42年4月1日
[従業員数]175名 (平成20年4月1日現在)

特記事項

  • BladeSymphony Live Report 2008年10月号掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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