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Hitachi

日立グループ

2018年2月28日
株式会社日立製作所

日立の鉄道車両システム「A-train」が
第27回地球環境大賞において「国土交通大臣賞」を受賞

[画像]図1:英国へ納入した「Class800」車両
図1:英国へ納入した「Class800」車両

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)が開発した、CO2の削減や資材の効率的な活用など、環境負荷抑制に貢献する鉄道車両システム「A-train」が、フジサンケイグループが主催する第27回地球環境大賞において、「国土交通大臣賞」を受賞しました。

「A-train」について

  「A-train」は、リサイクルやメンテナンスが容易でライフサイクルコストに優れた安全で快適な鉄道車両システムであり、英国へ納入した「Class800」をはじめ多くの車両に採用しています。
  「A-train」では、リサイクル性に優れたアルミ合金を使用しており、多くの補強部材が必要となる一枚板構造ではなく、断面がトラス形状で中空のダブルスキン(二枚板)構造を採用することで、部品点数の減少に加えて、遮音性能の向上による快適な車内環境、さらには車両の軽量化による省エネも実現しています。
  また、カーテンレール状の溝(マウンティングレール)を一体的に構成することで、さまざまなモジュール品の取り付けを容易にしました。鉄道事業者などのユーザーが、部品の着脱や分解メンテナンスを短時間で行えるようになり、高い評価を得ています。
  さらに、部材の接合方法において環境や品質面で大きな改革を実施しました。従来の溶接方法では、材料を溶かすために多くのエネルギーを必要としていました。しかし、「A-train」で採用したFSW*技術は、低エネルギーでの材料接合を実現します。加えて、従来の溶接と異なり、アークが発生しない溶接のため、作業環境が向上しました。FSWの他にも3次元削出加工や構体開口部くりぬき加工といった高精度デジタル加工技術を大幅に採用し、安定した高い品質を確保しています。

[画像](左)図2:車両システム「A-train」の構造、(右)図3:FSWとダブルスキン構造

  日立グループは、環境ビジョンがめざす「低炭素社会」「高度循環社会」「自然共生社会」を実現していくために、環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を定めて推進しています。「低炭素社会」の実現においては、バリューチェーンを通じてCO2排出量2050年80%削減をめざしています。鉄道車両システム「A-train」は、環境長期目標の達成に貢献するプロダクツのひとつです。

*
FSW(Friction Stir Welding):摩擦攪拌(かくはん)接合のこと。1991年に英国TWI(The Welding Institute)で考案され、円柱状の接合ツールを回転させて発生する摩擦熱を利用し被接合材料を軟化させ、かき混ぜることで接合する技術。

地球環境大賞について

  地球環境大賞(後援:経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省、農林水産省/協力:日本経済団体連合会)は、1992年、「産業の発展と地球環境との共生」をめざし、産業界を対象とする顕彰制度として、公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設されました。本制度は地球温暖化防止や循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進や、21世紀の社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の一段の向上を目的としています。

以上