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日立グループ

2018年1月30日
株式会社日立製作所

「iPS細胞大量自動培養装置」が十大新製品賞(本賞)を受賞

[画像]iPS細胞大量自動培養装置
iPS細胞大量自動培養装置

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭)は、このたび、「iPS細胞大量自動培養装置」について、株式会社日刊工業新聞社(以下、日刊工業新聞社)が主催する「2017年(第60回)十大新製品賞」(本賞)を受賞し、1月29日に東京・大手町の経団連ホールで開催された贈賞式で表彰されました。

  十大新製品賞は、応募企業がその年に開発あるいは実用化した新製品の中から、モノづくりの発展や日本の国際競争力の強化に役立つ製品を日刊工業新聞社が選定し、表彰する制度です。今回が60回目で、応募総数68社72件の中から選定されました。

  今回受賞した装置は、従来、熟練者が手作業で行ってきた細胞培養を独自技術により自動化し、細胞製造の量産化を可能とします。本装置では、培養容器やボトル、流路(チューブ)を連結した完全閉鎖系モジュールを採用し、高い無菌性を確保しています。モジュールは単回使用方式のため、細菌や異物などの汚染リスクを排除し、細胞品質の安定化や製造コストの低減に寄与します。
  今後日立は、多様な顧客ニーズに応える再生医療向けの製造装置の開発・販売を推進し、医療の発展に貢献します。

   なお、本装置開発に関する研究の一部は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」(2015-2017年度)に支援を頂きました。また、これまで日立は、国家プロジェクトへの参画*1を通して細胞自動培養装置の開発に取り組んでおり、その一部技術は今回の装置に生かされています。

*1
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「基盤技術研究促進事業」、内閣府「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」、文部科学省「イノベーションシステム整備事業先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム」

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