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ひたちなか総合病院

Hitachi

対象となる対応疾患

リウマチ性疾患(多関節炎を主とする疾患)
関節リウマチ(悪性関節リウマチ、フェルティ症候群を含む)、若年性特発性関節炎、脊椎関節炎(乾癬性関節炎、反応性関節炎、強直性脊椎炎、炎症性腸疾患に伴う関節炎、掌蹠膿疱症性関節炎)、RS3PE 症候群、成人発症スチル病

狭義の膠原病
全身性エリテマトーデス、強皮症(全身性硬化症)、多発筋炎・皮膚筋炎、これらのオーバーラップ症候群、混合性結合組織病、未分化結合組織病、シェーグレン症候群、抗リン脂質抗体症候群

全身性血管炎
顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグストラウス症候群)、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)、リウマチ性多発筋痛症、結節性多発動脈炎、白血球破砕性血管炎(IgA 血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(アレルギー性紫斑病))、クリオグロブリン血症など)

その他
ベーチェット病、再発性多発軟骨炎、IgG4 関連疾患、キャッスルマン病、サルコイドーシス


科の特徴

 リウマチ性疾患は生物学的製剤の登場により、5 年前、10 年前と比較にならないほど良い状態の患者さんが増えております。当施設では「安全性を重視したタイトコントロール」をモットーに、寛解とその維持を目標に治療を行っております。診察には診察室にて関節超音波検査を活用し、質の高い管理を心掛けております。
 膠原病、全身性血管炎は全身性疾患であり、多科診療、入院診療を要することが多い疾患です。当施設は茨城県北で隋一の診療の診療実績があり、専門性の高い医療を提供していると自負しております。
 患者さんは福島県のいわき市から笠間市、鹿行地域にいたる広域から受診されております。


スタッフ紹介

常勤医3 名、非常勤医1 名

  • 林 太智 筑波大学医療医学系内科 准教授(筑波大学附属病院 ひたちなか社会連携教育研究センター) リウマチ膠原病センター長
    日本リウマチ学会 評議員、指導医、専門医、認定ソノグラファー
    日本内科学会 総合内科専門医、指導医
    日本プライマリ・ケア学会 認定医、指導医
    日本医師会認定 産業医
    日本リウマチ財団 登録医
    厚生労働省 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業
    「我が国における関節リウマチ治療の標準化に関する多層的研究班」(2011-2013)
    厚生労働省 難治性疾患克服研究事業
    「ANCA 関連血管炎のわが国における治療法確立のための他施設共同前向き臨床研究班」(2010-2011)
    厚生労働省 肝炎等克服緊急対策研究事業
    「免疫抑制薬、抗悪性腫瘍薬によるB型肝炎ウイルス再活性化の実態解明と対策法の確立班(2009-2011)
    厚生労働省 肝炎等克服緊急対策研究事業
    「がん化学療法および免疫抑制療法中のB型肝炎再活性化予防策法の確立を目指したウイルス要因と
    宿主要因の包括的研究班」(2012-2015)
    厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等克服研究事業
    「我が国の関節リウマチ診療標準化のための研究班」(2014-2016)
    厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等克服研究事業
    「難治性血管炎に関する調査研究班」(2010-2016)
  • 茂木 誠司(主任医長) リウマチ膠原病センター主任医長
    日本リウマチ学会員
    日本プライマリ・ケア学会 認定医
  • 倉島 悠子(医長)
    日本リウマチ学会員
  • 小國 英智(医長)
  • 松本 功 (非常勤) 筑波大学 医療医学系 内科 准教授
    日本リウマチ学会 評議員、指導医、専門医
    日本内科学会 認定医、指導医

外来担当

曜日
担当医 茂木
松本
茂木
松本
小國
倉島
茂木

救急診療体制

救急診療に関しては、リウマチ性疾患に関する病態、またはリウマチ医が対応可能な場合は基本的にリウマチ医が対応いたします。リウマチ性疾患との関連が不明であり、かつリウマチ医の対応が困難な場合は当番医が対応することがあります。
休日・夜間は当直医師が対応、必要に応じてリウマチ医が診療いたします。

診療実績

当科は2011 年の東日本大震災後に常勤医が診療を開始、当初の通院患者数は100 人程度でしたが、年間300人を超える新患を診療し、2015 年10 月時点で1,185 人の外来患者さんを診療しております。
入院患者数は平均16-17人/日、その2/3 が膠原病、全身性血管炎、1/3 がリウマチ性疾患となっています。 入院・外来ともに、茨城県央・県北で最も多い診療実績があり、リウマチ膠原病センターとして茨城県の医療を支えていると自負しています。
また、日本リウマチ学会教育施設、リウマチ財団災害時リウマチ患者支援協力医療機関の認定を受け、専門医、ケア看護師、ケア薬剤師の育成、およびリスク管理に尽力しております。

生物学的抗リウマチ薬(2015 年10 月時点)
 シンポニー75 例、アクテムラ47 例、オレンシア40 例、
 ヒュミラ34 例、エンブレル34 例、レミケード30 例、シムジア16 例

メッセージ

関節リウマチの診療は、10 年ほど前に生物学的製剤が登場し、最近はその使用が一般化したことで治療戦略が一変しました。早期に十分な治療を行うことで、多くの患者さんでタイトコントロールが実現され、これまでさまざまな制約のもとで生活していた患者さんが、まったく痛みを感じることなく登山やゴルフをはじめ、さまざまな運動を行えるようになるなど、その生活も大きく変化しました。
当施設では外来診療ブースに関節超音波検査を導入し、紹介患者さんの初診時から治療効果の判定までさまざまな状況で活用しています。主に活動性の滑膜炎の有無を確認することで、関節リウマチの早期診断、タイトコントロールを目指した治療方針の決定など、さまざまな面で診療に役立てております。
一方、膠原病診療に関しては、適切な免疫抑制療法により十分な治療が可能となり、さまざまな合併症の対策が徹底されるようになったことから、生命予後、ADL が大きく改善しています。ご存じのとおり、リウマチ・膠原病疾患は総合的な診療が必要とされるため、小規模病院では診療が困難な点がある一方、大規模病院では逆に診療の迅速性が損なわれることもしばしば経験します。当施設は規模的にちょうどよく、診療科が充実していること、設備も整っていることなどから、リウマチ・膠原病診療には理想的な環境にあります。入院診療は「病院」ならではの領域であることから、今後は診療体制を充実し、さらに注力することで地域に貢献していきたいと考えております。加えて、地域の専門医、内科医、整形外科医の先生方と連携を深め、双方向性の病診連携を行いたいと考えております。