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日立総合病院

Hitachi

手術支援ロボット「ダヴィンチ」導入

 2011年9月10日、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」(米国インテュイティブ・サージカル社製)を導入しました。
 国内で33台目、北関東では1台目(北関東以北では2台目)となる最先端の手術支援ロボットです。
 現在、国内では120台(北関東で4台、北関東以北で21台)が導入されております。(2013年6月末現在)

副院長 兼 泌尿器科主任医長 堤 雅一
 当院におけるダヴィンチ サージカルシステムを用いたロボット支援腹腔鏡下前立腺前摘除術(以下RALPと略します)を担当します堤です。RALPは患者さんの体の負担が少ないばかりでなく、我々が開腹手術では到底見ることが出来なかったところを、強拡大で見ながら手術を出来るため、非常に微細で安全な手術が可能です。また、癌の取り残しを防いだり、前立腺摘除後の様々な機能保持にはとても適した手術です。前立腺癌治療先進国の米国ではすでに80%以上がこの手術に移行していると言われております。ダヴィンチ サージカルシステムの登場は、ある意味で外科手術の革命であると我々は考えております。今後RALPによって、多くの患者さんが早く元気に回復されていく事を我々は望んでいます。RALPご希望の方は、一度当院を受診ください。

泌尿器科医師 宮川 友明
 開放手術、腹腔鏡手術それぞれの利点を持ち、欠点を補うことが可能な装置が当院に導入されたことは、治療を受けられる患者さんにとっても、治療を担当させて頂く我々医師にとっても、非常に意義のあることと思います。

内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」とは

ダヴィンチはロボット部と操作部、助手用のモニターなどで構成され、ロボット部には先端に鉗子やメスなどを取り付ける3本のアームと1本のカメラが装着されています。
術者はケーブルでつながった操作台に座り、中に映し出される3次元立体画像を見ながらアームを操り、患部の切除や縫合をします。

ダヴィンチ

ダヴィンチを用いたロボット手術のメリット

○患者さんへの負担が少なく、早期の社会復帰が可能です。
 通常の腹腔鏡下手術と同様に傷口が小さく、低侵襲で手術後の痛みも少ないことから回復が早く、早期の社会復帰が可能です。

○3次元(立体)画像で手術が行えます。
 ダヴィンチ手術の最大のメリットは、従来の腹腔鏡下手術に加え、術者は鮮明な3D画像下での手術が可能なことです。
 ズーム機能により画像を自在に拡大することもでき、拡大視野で安全に操作を行うことができます。

イメージ1

○人間の手首以上の可動域があります。
 今までの腹腔鏡はまっすぐな腕(鉗子)しかなかったのに対し、ダヴィンチの腕(鉗子)は手首を持っており、より複雑な動きを可能にしています。
 術者のストレスが非常に軽減され、手術をスムーズにかつ安全かつ確実に行うことができます。

イメージ2

○より精度の高い手術が可能になります。
 術者が実際に動かすスピードよりゆっくりとした大きな操作に変換できる(ムーブメント効果)ことから、細かな操作が可能となります。
 手ぶれや誤作動を防ぐ機能もあり、微細器官の剥離、縫合などの作業精度が格段にアップします。

イメージ3

従来の開腹手術 ダヴィンチロボット手術
●傷口が大きく、出血量も多くなりやすい。
●見える範囲が限られており、尿道括約筋や
 神経に対してのアプローチが難しい。
 
 
 
 
●傷口を最小限の大きさにとどめることができる。
●人の目よりも自由に見たいところを見ることができる。
●炭酸ガスによる気腹下に手術を行うため、出血の量が
 少ない。
●カメラで術部を拡大して見ることができ、また、
 アーム操作の精度も高いことから、より正確な切除・
 縫合ができる。

当院におけるダヴィンチの運用について

 前立腺全摘除術を中心に大腸がん摘出手術も行っております。前立腺癌全摘出の手術につきましては2012年4月から公的医療保険の適用となりましたので、患者さんのコスト面での負担は軽減されます。将来的にさらなる適用手術の拡大を検討してまいります。
 また、医療機器の進歩と医師の技量の進歩により、患者さんにより一層高いレベルの医療を提供することが可能になると考えています。

Q&A

Q:手術支援ロボット ダヴィンチとはどのようなものか
A:(1)内視鏡下手術用の支援ロボットです。
  (2)ロボットといっても、機械が勝手に手術をするわけではありません。
    ダヴィンチは、鉗子やメスなど手術器具を取り付けるロボットアームと医者が操作する
    コンソールボックスという2つの機械からなります。患者さんの腹部にあけた小さな穴に
    手術器具を取り付けた2本のアームと内視鏡を挿入し、術者がこれをコンソールボックスの
    中で内視鏡による画像を見ながら操作し、手術を行うものです。

Q:従来の切開手術・内視鏡手術との違いは(メリット)
A:(1)患者さんへの負担が少なく、社会復帰も早い
  (2)3次元(立体)画像で手術が行える ⇒ より精密な手術が可能
  (3)ロボットは人間の手首以上の可動域がある ⇒ 手術をスムーズかつ安全確実に行う
  (4)手ぶれがない ⇒ 微細器官の剥離、縫合の精度が格段に向上する

Q:どんな手術に使うの?
A:前立腺全摘除術を中心に大腸がん摘出手術も行っております。

Q:手術費用は?
A:前立腺全摘除術の場合、2012年4月より公的医療保険が適用となっております。
  入院日数にもよりますが、入院費用は3割負担の方で50万円前後になる見込みです。
  (但し、診療内容により変動する可能性があります)
  公的医療保険の適用を受けない手術につきましては、事前に担当医師にご確認ください。

Q:手術前後の入院の必要はあるのか
A:入院にはなりますが、従来の開腹手術に比べて期間は短くなります。

Q:手術を行う医師・サポートする看護師は訓練を受けているのか
A:医療機器メーカーが定めるトレーニングコースの受講、施術に必要な教育・訓練を十分に
  受けており、ライセンスを取得しています。また、医師は日本内視鏡外科技術認定制度の
  技術認定を受けています。

Q:国内および海外での適用実績は
A:2012年末までに世界中で、累計約1,590,000例を超える症例に使用されています。
  日本では、2012年だけで約3,000例に使用されています。
  ※上記の症例数は、前立腺全摘出術だけではなく、ダヴィンチを使った手術の全ての
    実績数です。

Q:この新しい技術・機器の将来の展望は
A:海外に比べ、日本での設置数はまだまだ多くはありませんが、今後は着実に増えてゆくと
  見込まれます。全米での前立腺線摘出術は、約80%以上がロボット支援手術になっています。

お問い合わせ先

 手術支援ロボット「ダヴィンチ」に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。

 総合案内 電話[ 0294−23−1111(代表) ]