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Hitachi Incdent Response Team

HIRT-PUB07012:2007年ファイル交換ソフトによる情報漏えいに関する調査結果

更新日:2009年4月13日

調査方法

本調査は、ファイル交換ソフトを通じた情報漏えいに関する現状を明らかにするために、インターネットユーザのファイル交換ソフト利用状況や意識に関して調査を行いました。

調査期間:2007年9月14日〜9月24日

調査の方法:インターネットユーザに対するWEBアンケート方式

回答数:有効回答数 20,301人

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調査結果の概要

ファイル交換ソフトの利用による情報漏えいの危険性は依然として高く、利用者の不安は大きいことがわかりました。また、情報漏えいの危険性が利用者に知られているにもかかわらず、ファイル交換ソフトの利用者は増加しており、利用されているファイル交換ソフトの種類にも変化が見られることから、今後も、技術面での対策、運用面での対策、ユーザ啓発など、継続して総合的に対策を推進していく必要があります。

ファイル交換ソフトの利用状況について

今回の調査では、回答者のうち9.6%が現在ファイル交換ソフトを利用しており、社団法人コンピュータ著作権協会が実施している過去のファイル交換ソフトの利用に関する調査と比較して、利用率が急増しています。
現在利用者がこれまでに利用したことがあるファイル交換ソフト、現在利用者が現在主に利用しているファイル交換ソフトともに「Winny」が最も多くなっています。また、今回の調査では、社団法人コンピュータ著作権協会が実施している過去のファイル交換ソフトの利用に関する調査と比較して、「Limewire」が「WinMX」を逆転して2位となっており、利用されているファイル交換ソフトのシェアに変化が見られます。

ファイル交換ソフトを利用するPC環境について

ファイル交換ソフトの現在利用者のうち、 97.6%がブロードバンドを利用しており、ファイル交換ソフトを利用しやすいインターネット環境が整っています。また、現在利用者の利用OSは、 81.7%がWindowsXPであり、セキュリティ対策ソフト導入やセキュリティアップデート実施などのセキュリティ対策が行いやすいPC環境は整いつつあります。
一方で、3.0%の現在利用者がWindows95、Windows98、WindowsMeといったセキュリティアップデートの提供が終了し、セキュリティ対策ソフトの動作サポートからもはずれつつある古いOSを利用し続けており、セキュリティ施策をうちにくい環境が依然として残っています。

ファイル交換ソフト利用に伴うウイルスのダウンロードについて

ファイル交換ソフトの現在利用者のうち、ファイル交換ソフトを介したウイルスをダウンロード経験は44.3%、実際にウイルスに感染したことがあるとの回答が15.5%にのぼりました。 ダウンロードファイル数が10ファイル以下でも、ウイルスのダウンロード経験が29.4%、実際にウイルスに感染したことがあるとの回答は8.8%であり、ダウンロード数が少なくてもかなりの割合でウイルスダウンロード・感染の経験をしています。さらに、わからないと回答した現在利用者が全体で 15.9%、ダウンロードファイル数が10以下だと30.4%にのぼることを考えると、実際にウイルスのダウンロード経験・感染経験はさらに多いと推測され、ファイル交換ソフトによる情報漏えいのリスクは非常に高いといえます。

図ファイル交換ソフトによるウイルスダウンロード・感染経験
ファイル交換ソフトによるウイルスダウンロード・感染経験

ファイル交換ソフト利用に伴うセキュリティ対策について

ファイル交換ソフトの利用環境においても、利用時にセキュリティ対策を何もしていない利用者が 10.9%、自宅PCを家族などと共用する利用者が27.3%、自宅での勤務先の情報を扱う利用者が 42.3%いることから、各家庭でのファイル交換ソフトの使い方についての啓発も重要であるといえます。
また、ファイル交換ソフトによる情報流出に対しては、65.2%のユーザが不安を持っており、過去の利用者がファイル交換ソフトの利用をやめた理由として情報流出への懸念が32.6%で最も多いなど、ファイル交換ソフトの利用が情報流出につながることがユーザの間でも広く認識されています。


本調査は、総務省から委託を受けた「ネットワークを通じた情報流出の検知及び漏出情報の自動流通停止のための技術開発」の成果の一部です。また、本調査は、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会の協力により実施しました。

更新履歴

2009年4月13日
  • 関連リンクを更新しました。
2007年12月21日
  • 関連リンクを追加しました。
2007年1月10日
  • このページを新規作成および公開しました。

寺田/HIRT、水野/セキュリティソリューション本部