自分たちで作ったエコ製品が大活躍!習志野事業所は世界の省エネモデル工場です。
習志野事業所は、生産性と環境の両立を基本方針に掲げる株式会社日立産機システムのエコファクトリーです。
その確かな技術と省エネ効果がお客さまから高く評価され、工場そのものが省エネ製品のショールームを兼ねるほど。海外からも多くの研修生を受け入れるなど、世界の省エネモデル工場として注目を集めています。
習志野事業所で一番多く電力を使うのは、工場設備を動かすモータです。これを自社で開発しているインバータで制御したり、高効率モータに入れ替えることで大きな省エネ効果が得られました。
同様に工場設備の動力源となる圧縮空気を作る空気圧縮機は、省電力で運転を可能にするインバータ制御のものを導入。変電設備の変圧器も電気ロスの少ない高効率アモルファス変圧器に替えるなど、日立産機システムを代表する省エネ製品をフルに活用して工場の省エネを実現しています。
さらに、電力の使用量を“見える化”する監視システムの導入など、自分たちで作っている製品だからこそできるきめ細かな工夫で電力のムダをなくしています。
工場内で発生する段ボール廃材は、加工してモータ部品を梱包するときの緩衝材として再利用。製品の洗浄に使うアセトン溶剤も回収後に汚れを取り除いて再利用。さらに、ゴミ分別表の掲示やペットボトルのキャップ回収の徹底など、社員一人ひとりの地道な努力を積み重ねることで、廃棄物のリサイクル率99.96%を達成しています。
製品の輸送では、CO2削減のためトラック輸送からCO2鉄道輸送の活用に切り替えています。こういった取り組みが評価され、2008年『日立モートル』*1はモータ製品としては初めて国土交通省が推進する「エコレールマーク」認定商品*2に選ばれました。
広い工場を探してみたら、工場用水の配管の中を流れる水のエネルギーがありました。この配管上に発電機を取り付けることで、小さな水力発電所ができました。発電出力は最大で1.5kWとわずかですが、工場で使う電力の一部として有効に活用されています。
電力を使うだけでなく、創るという発想も大切です。習志野事業所では、30kW (168枚)、100kW (480枚) の発電パネルを組み合わせて、定格出力130kWの発電を行ない電力会社から購入する電力と合わせて工場内で利用しています。
また、発電モニタでリアルタイムに発電量を確認できるため、工場内の省エネ意識がよりいっそう高まりました。