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環境への取り組み

Hitachi

かかわる人たち

一人でできることは限られています。同じ想いを持った、すばらしい仲間にどれだけ加わってもらえるか。ITエコ実験村は、さまざまな人たちが、それぞれの知恵と技術を持ち寄って運営されています。そんなみなさんをご紹介します。

栗原増雄氏

[写真]栗原増雄氏

かつての里山を取り戻したい。生態系の保全活動をきっかけにコミュニケーションの輪が広がり、子どもたちの笑顔もたくさん見られるようになりました。

地権者
千村生き物の里協議会・千村ネイチャー倶楽部メンバー

栗原さんは、ITエコ実験村(以下、エコ村)の地権者であり、千村生き物の里協議会や千村ネイチャー倶楽部のメンバーとしてもエコ村の活動へ多大なるご協力をいただいています。また、工務店を経営されており、エコ村の実験棟の建設から、ノベルティの制作まで幅広くエコ村のものづくりを支援いただいています。
エコ村のある千村で生まれ育ち、1970年代まではこの地で稲作も行っていたそうで、昔からのこの地の風景をよくご存知です。

「日立がエコ村を開村したことをどう感じていらっしゃいますか?」

ここは神奈川県秦野市の山あいに位置し、都心にはない自然が見られます。しかしながらそんな自然の豊富な土地でも近年は昔ながらの里山は失われつつありました。そんな中、日立さんがITエコ実験村として、生態系の保全のために開村してもらえたのはとてもありがたいことです。活動のお手伝いをしていると、長年暮らしてきた私にも新たな発見が多くあります。自然の新鮮な情報をどんどんPRして欲しいですね。

「千村の自然は、今と昔ではどのように変わりましたか?」

昔はシカやイノシシはいなかったのですが、今はえさが少なくなったからでしょうか、近隣に出没するようになりました。田んぼにはイモリやドジョウ、タニシなどもかつては相当見られたんですけどね、ほとんどいなくなってしまいました。ホタルはまだ見られますが、少なくなりましたね。昔は夜ふとんに入ると、蚊帳(かや)の周りによく飛んできたものです。今思い返すと、すごく風流な光景ですよね。また、山百合(やまゆり)もたくさん咲いていたんですが、こういった美しい草花なども随分減っています。かつての里山を取り戻したいです。

「今後のエコ村の活動、日立の活動に期待することは?」

[写真]栗原増雄氏

エコ村の活動にはとても満足しています。これを長く続けていって欲しいですね。最近はここら辺を散歩する人が増えてきたんですよ。

千村は八重桜の里でもあり、団体の方々もお見えになります。さらには、幼稚園、小学校の生徒さんが野外活動でエコ村を訪れ、田植えをしたり、生物の調査などをする機会が多くなりました。本当に素晴らしいことだと思います。少しずつですが、昔の植物も戻りつつあり、これからがとても楽しみです。

このような有意義な活動を、日本で、世界で広げていって欲しいですね。

谷 光清 ITエコ実験村 村長

[写真]谷 光清氏

ITで地球に貢献。地球環境はもちろんのこと地域の活性化にもITが貢献する。ITエコ実験村の開設に向けて多くの人とすばらしい関係が築けました。

日立製作所 情報・通信システム社
経営戦略室 環境推進本部 本部長付

里山活性化への大きな期待

「ITの良いところは場所を選ばないことで、どこからでも環境データを収集できることなんです」。開口一番、ITのメリットを語ってくれたのは、日立の環境統制部部長としてITエコ実験村の村長に就任した谷 光清さんです。

日立は2025年までに製品・サービスを通じて年間1億トンのCO2排出抑制に貢献することを約束しています。
それを情報通信分野で具体化するために策定されたのがITによる地球環境貢献プラン"GeoAction100"です。つまりITエコ実験村は、日立が得意とするITが環境保全にどのように役立つのかを実証・検証する重要な施設なのです。「候補地の選定には苦労しました。何しろIT機器は電源の確保と雨風を防ぐことが必要ですから。
そんなとき、秦野市の紹介でスムーズに地権者の協力を得ることができました」。

秦野市は、丹沢の麓に位置し、街の半分は山林で、四方を山に囲まれています。休耕田も多く、"地域の活性化"のために"里山の活性化"が大いに期待されていました。一方、秦野市には古くから日立のサーバ工場があり、脈々と受け継がれてきた地域のみなさんからの信用がありました。さらに、地元で実践的な研究を進めている東海大学から、生態系と生物多様性の保全について全面的な協力が得られることになりました。
秦野市と地域のみなさん、東海大学、日立の持つ知恵と経験と技術がここに融合されたのです。

ひろがるITエコ実験村の役割

そもそもITがどのように地球環境に貢献できるのでしょうか?
一般にはなかなかイメージできません。しかし、谷村長によると
(1)観察のためのIT (2)記録のためのIT (3)分析・検索のためのIT
があると言います。

「事業との関連も含め、いろいろな視点からITの活用を考えた結果、生物多様性を評価する時代に向けた評価モデルを構築できればと思っています」。具体的には、温度・湿度センサーや監視カメラ、画像解析、無線伝送システムなどをITエコ実験村に配置し、水生生物や陸生生物の生息状況や変化をモニタリングします。これらは里山再生の指標となる大切な基礎データになると谷村長は語ります。こうした地道な作業の積み重ねにより、環境保全に貢献できる方法が得られるかもしれないという期待があります。その技術の実験場として専門家とともにITエコ実験村を活用したいと力説します。

「ITエコ実験村の開設に向けて、環境整備も含めて実に多くの機関や団体、個人の方と連携しながら活動することができました。こうした関係がもっと広がり、さまざまなネットワークができればうれしいですね」。

なるほど、ITによる地球環境への貢献にはさまざまな可能性が秘められているようです。

GeoAction100 環境を軸とした事業貢献

エコ村だより

映像による日立グループの紹介 - Hitachi Brand Channel

「Hitachi Brand Channel」では、日立グループの先端的な技術や製品、さまざまな活動を動画で紹介しています。