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環境への取り組み

Hitachi

日立グループは、製品・サービスによる環境への負荷をできるだけ小さくしていくために、環境に配慮した「環境適合製品」の開発、特に高いレベルで環境に配慮した製品である「環境適合製品セレクト」の開発に取り組んでいます。
「環境適合製品」とは、開発・設計時に環境に配慮すべき具体的な内容を定めた「環境適合設計アセスメント」による評価の結果、基準を満たした製品のことです。2025年度までにあらゆる製品・サービスを環境適合製品にするために、売上高に占める環境適合製品の比率である「環境適合製品売上高比率」を高めることを目標に掲げています。

日立の環境に配慮した製品体系

製品体系図

活動と実績

2012年度は、海外事業所が直接環境適合製品を登録できるように、環境適合製品を登録するシステムを日本語・英語に加えて中国語化しました。これにより、環境適合製品の機種数は前年度より1,255機種増えて11,731機種となり、環境適合製品売上高比率は84%に達し、目標の81%を上回りました。

主要指標

環境適合製品売上高比率

2011年度比4%改善

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特許料など、日立が環境配慮をコントロールしたり影響を及ぼしえないものを除いた売上高

環境適合製品の拡大

グラフ

環境適合製品の開発

製品・サービスによる環境への負荷をできるだけ小さくするために、開発・設計時に環境に配慮すべき具体的な内容を定めた「環境適合設計アセスメント」による評価を1999年度から導入し、評価の結果、基準を満たした製品を「環境適合製品」と認定しています。

「環境適合設計アセスメント」では、素材の調達から生産、流通、使用、適正処理に至る製品のライフサイクルの各段階における環境負荷を、環境保全性や省エネルギー性など8項目について5段階(レベル1~5)で評価します。8項目すべての評価結果が、大きな仕様変更を加える前の機種と同等であるレベル2以上で、かつ8項目の平均点が基準点であるレベル3以上の製品を「環境適合製品」と認定しています。

環境適合製品認定の仕組み

仕組み図

2012年度の環境適合製品の事業分野別内訳と代表製品例

事業分野別内訳(売上高比)

グラフ

2012年度の環境適合製品の事業分野別内訳と代表製品例
事業分野 代表製品
情報・通信システム 画像
ストレージ
電力システム 画像
火力発電システム
社会・産業システム 画像
エレベーター
電子装置・システム 画像
半導体測長電子顕微鏡
建設機械 画像
油圧ショベル
2012年度の環境適合製品の事業分野別内訳と代表製品例
事業分野 代表製品
高機能材料 画像
異方導電フィルム
オートモティブ
システム
画像
自動車用電動ブレーキ
デジタルメディア
・民生機器
画像
洗濯乾燥機
金融サービス、
その他
画像
システム物流

環境適合製品セレクトの開発

「環境適合製品」のなかで、特に高いレベルの基準を満たした製品を「環境適合製品セレクト」と認定しています。認定にあたっては、(1)温暖化防止ファクターと資源ファクターのいずれかが10以上であること、(2)省エネ基準達成率*1などの環境性能が業界トップクラスであること、(3)社外表彰あるいは公的認定を得ていること、(4)2005年度製品と比べてCO2排出削減率が50%以上であること、以上のうちの1項目に該当することを条件としています。ファクター10以上とは、2005年度販売製品を原則とする基準製品に対する環境効率の改善度が10倍以上であることを意味します。

環境適合製品セレクトの機種数の増大に取り組んでおり、2012年度の機種数は、目標の70機種に対し129機種に達しました。

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省エネ基準達成率:「省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)」に基づいて、家電製品などを対象に設定された目標基準値に対する達成度を表す。基準値設定時に最もエネルギー消費効率のよい製品の値が目標基準値となる

温暖化防止ファクターの計算方法

温暖化防止ファクターは、温暖化防止効率の基準製品に対する改善度を示す指標です。温暖化防止効率は、生活価値の向上と環境への影響低減の両立を図る環境効率の考えに基づき、生活価値の向上を「製品の機能と寿命」で評価し、環境への影響低減を「ライフサイクルでの温室効果ガス排出量」で評価して算出します。

計算方法

資源ファクターの計算方法

資源ファクターは、資源効率の基準製品に対する改善度を示す指標です。資源効率は温暖化防止効率と同じ考えに基づき、生活価値の向上を「製品の機能と寿命」で評価し、環境への影響低減を「ライフサイクルにおける資源量」*1で評価して算出します。

*1
ライフサイクルにおける資源量:新規に使用される資源量+廃棄される資源量

計算方法

環境適合製品セレクト事例

大幅な省エネを達成した冷凍冷蔵庫

大幅な省エネを達成した冷凍冷蔵庫
製品名 冷凍冷蔵庫「真空チルドSL」シリーズ R-C6700など全14機種
(日立アプライアンス(株))
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冷凍冷蔵庫R-C6700
環境配慮のポイントと効果 冷却器に付着する霜(フロスト)を庫内の冷却に活かす「フロストリサイクル冷却」、高温冷媒流路を切り替えて庫内への熱の侵入を低減する「冷媒バルブ制御」、立体成形を可能にしたフレックス真空断熱材の断熱性能の向上など、さまざまな省エネ技術により、シリーズ全般で2010年省エネ基準達成率 256%以上を実現
社外評価 平成24年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 製品(家庭)分野 資源エネルギー庁長官賞
(「真空チルドSL」シリーズ全14機種中、次の11機種:R-C6700, R-CX6700, R-C6200, R-C5700, R-C5200, R-C4800, R-SF620CM, R-SF570CM, R-SF520CM, R-SF480CM, R-SF440CM)

環境負荷の低減に配慮した風力発電システム

環境負荷の低減に配慮した風力発電システム
製品名 2MWダウンウィンド型風力発電システムHTW2.0-80
(日立製作所 電力システム社)
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風力発電システム
環境配慮のポイントと効果 ・ローターをタワーの風下に配置するダウンウィンド型を採用しており、山岳・丘陵地帯など、吹上風が吹く地帯に設置した場合、ローターをタワーの風上に配置するアップウィンド型と比較して2~8%の発電量向上が期待でき、山岳・丘陵地帯の多い日本に適している。2MWの容量は、ダウンウィンド型としては世界最大容量
・ダウンウィンドローターの採用による発電量の向上やコンバータ装置をタワー内へ設置することによる省スペース化など製造から運転、廃棄までのライフサイクルで環境負荷の低減に配慮
社外評価 第9回エコプロダクツ大賞エコプロダクツ部門推進協議会会長賞(優秀賞)(2012年)

カーボンフットプリントの取り組み

Hitachi Unified Storage 150のCFPマーク
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カーボンフットプリント(Carbon Footprint of Products:CFP)とは、商品やサービスの原材料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの排出量をCO2量に換算したものです。排出量を表示(見える化)することで、CO2排出量を考慮した商品購入への利用者の関心を高め、事業者には製品のライフサイクルでのCO2排出量の削減を促す制度として世界各国で推進されています。

日立は、経済産業省等のカーボンフットプリント制度の試行事業を受けて2012年に発足した、一般社団法人産業環境管理協会のカーボンフットプリントコミュニケーションプログラムに試行事業から継続参加し、2012年12月、従来のサーバ、ストレージに加え、新たにOCR*1について、CFPマークの使用許諾を得ました。これにより、これらすべての製品について、機能あたり(OCRは1枚あたり)の削減率(従来機種比)を表示することが可能になりました。これらの製品とマークを2012年12月13~15日に開催された、「エコプロダクツ2012」に出品し、日立の環境への取り組みをアピールしました。

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OCR:Optical Character Reader(光学式文字読取装置)

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PCサーバ HA8000/RS110xL2

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Hitachi Unified Storage 150

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HT-4161 OCRスキャナ

製品の環境情報の開示

1999年度から「環境情報表示制度」を導入し、マークとデータシートにより環境に配慮した製品の環境情報を提供しています。「日立ecoマーク」などを付した製品は、「環境適合設計アセスメント」で環境配慮の基準を満たした「環境適合製品」であり、ステークホルダーに対して環境負荷を小さくした製品であることを示しています。またWebサイトでは、環境に配慮した製品の使用電力量などを記した製品ごとのデータシートを公表したり、環境効率を改善した製品事例を紹介するなど、情報開示にも努めています。


ecoマーク

ecoマーク
環境適合製品セレクトマーク

今後の取り組み

2015年度に環境適合製品売上高比率を88%にすることを目標にしています。そのために、世界各地域でのエネルギー・環境課題の解決に貢献する環境適合製品を開発するとともに、製品のPRによる売上高の拡大を通じて、事業発展と環境貢献の両立をめざしていきます。
また、環境適合製品セレクト機種数を2015年度に180機種にすることを目標に、製品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量の削減などに取り組んでいきます。