日立グループの長期計画「環境ビジョン2025」は、「2025年度までに製品を通じて年間1億トンのCO2排出抑制に貢献する」ことを目標としています。
この目標は、効率向上などにより各製品のCO2排出量を抑制し、2025年度には基準年度(2005年)の製品に比べ、製品使用時のCO2排出抑制貢献量を年間1億トンにすることを意味します。
CO2排出抑制貢献量の目標を達成していくために、2025年度までにあらゆる製品を環境への負荷を低減した環境適合製品にすることを先行指標とし、グローバル市場においてパートナーと連携して事業機会を拡大するとともに、環境に配慮した製品の開発や新規事業を創出していきます。
2012年度のCO2排出抑制貢献量は2,274万トンでした。高効率の火力発電やインバーター、省電力化した情報システム、省エネ製品に使用される部品や材料など、幅広い製品とサービスが排出抑制に貢献しましたが、東日本大震災後の電力施設導入の計画見直しにより、目標(2,300万トン)を達成することができませんでした。
主要指標

関西電力株式会社 姫路第一発電所のガスタービン発電設備1号機および2号機が、2012年8月に営業運転を開始しました。関西電力には初めての納入となる、高効率H-25形ガスタービンを採用したシンプルサイクル発電方式の発電設備です。この発電設備の設置は、電力需給の逼迫を背景に、2012年夏季の供給力強化に向けて同年1月に決定されました。そのため、着工から営業運転開始まで約4カ月と、きわめて短い建設工期で完成させました。本発電所による1年間のCO2排出抑制貢献量は、3.7万トン*1に相当します。

ビル用マルチエアコン
「FLEXMULTI(フレックスマルチ)高効率タイプ」
ビル用マルチエアコンは、室内ユニットを複数台接続する個別分散型のマルチエアコンで、「FLEXMULTI(フレックスマルチ)高効率タイプ」は、室外ユニットをモジュールタイプとし、必要な冷房能力に応じていくつかのユニットを組み合わせる構成としています。 集中巻きDCブラシレスモーターの低回転時のモーター効率の向上によって圧縮機の低速性能を高めたほか、冷凍サイクル制御の適正化により、年間の消費電力量を大幅に低減しました。高効率タイプの28.0kW型(RAS-AP280DG1、期間消費電力量4,579kWh/年*1)では、1システムあたりの1年間のCO2排出抑制貢献量は約0.9トン*2に相当します。

PCサーバ HA8000/RS220
近年の急激な情報量の増大に伴うIT機器の電力使用量の増加を抑制するため、日立製作所のサーバは最新のプロセッサーや大容量メモリーをサポートするとともに多彩な省電力技術を採用しています。例えばブレードサーバ「BS500」やPCサーバ「HA8000/RS220」では80PLUS®PLATINUM(変換効率94%以上*1)の認証を取得した高効率電源の採用や、設定した消費電力の上限を超えないようにプロセッサーのパフォーマンスを制御するパワーキャッピング機能により、装置全体の消費電力を制御しています。また、「BS500」や「HA8000」ラックサーバでは、サーバ内部の部品を効率よく冷却するため、従来35℃までであった動作保証範囲を40℃までにでき、サーバルーム内の空調電力の削減に貢献します。これらの情報処理能力の向上と省電力化の実現による「HA8000/RS220」1台あたりの1年間のCO2排出抑制貢献量は14.2トン*2に相当します。