日立グループは、資源の循環的な利用を推進するため、リサイクル技術の開発や製品回収スキームの構築・運用に努めています。製品の製造から使用済み製品の回収、資源再生、再生材料の利用に至る資源循環の輪を完成させるために、難しい課題に一つひとつ着実に取り組んでいます。
レアアース磁石には強力な磁場があり、使用済み製品から安全かつ低コストで取り出すことが難しいため、貴重なレアアースが資源として再利用されていませんでした。日立は、IT製品のハードディスクドライブやエアコンのコンプレッサーを半自動で分解し、レアアース磁石を脱磁しながら高効率で分離する技術を実用化しました。回収したレアアース磁石を磁石メーカーへ供給し、磁石メーカーはこれを再利用して新しい製品を製造しています。
レアアース磁石のリサイクルフロー


IT製品の回収
使用済みIT製品は、情報セキュリティと廃棄物適正処理の観点から適切な対応が求められています。日立は、営業部門を通じて使用済みIT製品のリユース買い取り、リサイクル回収プランをお客様に提案しています。
回収したIT製品に使用されていたハードディスクドライブは、物理的に破壊するとともにレアアース磁石を取り出し、資源循環の輪を実践しています。2012年度はハードディスクドライブ約20万台から2,620kgのレアアース磁石を回収しました。
日立建機(株)は、リサイクルが困難とされていた製缶製カウンタウェイトのリサイクルスキームを業界で初めて構築し、製品リサイクルの循環フローを実現、2006年度から2012年度までに約1,300トンを回収、再製品化しました。
建設機械のカウンタウェイトは機械のバランスを確保する重りで、鋳物製と製缶製があります。鋳物製は資源価値があり再資源化されていましたが、製缶製のカウンタウェイトは、鉄板の製缶体の中に低純度の鉄鉱石やポンチカス*1などを入れて製作しているため、従来は産業廃棄物として処理されていました。
日立建機が回収した製缶製の使用済みカウンタウェイトは、リサイクル専門業者が素材に分別、カウンタウェイト製造会社がそのリサイクル原料でカウンタウェイトを製造した後、日立建機が購入し再製品化しています。
