日立グループは、世界規模で深刻化する地球環境問題に対処し、持続可能な社会をめざす環境経営を推進しています。社会貢献活動においても、グループの環境ビジョンに掲げる「地球温暖化の防止」「生態系の保全」を推進する活動の一環として、日立グループの社員と家族が、地域との共生を図りつつさまざまな環境保全活動に取り組んでいます。

社員ボランティアによる大豆の種まき
日立化成(株)では、創立50周年記念事業として2012年度に、霞ケ浦周辺地域の自然環境の保全と地域の活性化を目的とする「しょうゆで自然とつながろうプロジェクト」を、NPO法人アサザ基金、柴沼醤油醸造株式会社とともに開始しました。
耕作放棄地を耕し、害虫を食べるカエルやトンボなどが生息できるビオトープ池もつくって、無農薬で大豆を栽培しました。収穫した大豆は、茨城県産の大豆や小麦、沖縄県産の天然塩とともに、柴沼醤油の300年を超える伝統技術によって醤油に生まれ変わります。畑起こしから醤油の仕込みまで、一連の作業に、2012年4月から1年間にわたり、日立化成グループ社員延べ382人がボランティアとして参加しました。今後も、地域の小学生とともに醤油のパッケージラベルづくりやネーミングに取り組むなどして、地域と密着した環境保全活動を展開していきます。

森林の恵みを体感
神奈川県内に多くの工場、事業所を抱える情報・通信システム社では、環境ビジョン2025の生態系保全の取り組みの一環として、「県立21世紀の森」(神奈川県南足柄市)で、森林インストラクターの指導を受けながら、2010年度から毎年、自然や生態系の恵みを体感して環境保全の大切さを学ぶ活動を行っています。2012年10月には、執行役常務を筆頭に日立製作所とグループ会社9社の社員・家族総勢140人が参加して、間伐や下草刈りに汗を流したり、インストラクターの案内で自然散策路をめぐったり、間伐材を使った木工クラフトに取り組んだりして、大人も子どもも木のありがたさや森林の恵みを体感しました。昼食後のミニ森林講話(レクチャー)で、広(針)葉樹林の生態や、森林保全の意義、森林の生態系を守ることの大切さを学びました。

ゴミ拾いの様子
MOTTAINAIキャンペーンは、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが、「MOTTAINAI」を環境を守る世界共通語とすることを提唱したことに始まります。地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、持続可能な循環型社会の構築をめざす活動です。このキャンペーンの一環として、賛同企業の社員が汗を流してゴミを拾い、量と質を競うイベント「企業対抗! MOTTAINAI富士山ゴミ拾い大会」が毎年開催されています。
アラクサラネットワークス(株)では、社長以下8人がチームを組み、2012年10月20日に静岡県富士市田子の浦海岸で行われた大会に参加しました。他の参加チームとともに、2時間弱の清掃活動で1.5トントラック約2.5台分のゴミを回収しました。
同社のチームは、お揃いの手ぬぐいを頭に巻き、海辺の端から端まで、チーム全員で清掃に励む姿が印象的だったと評価され、「greenbird賞」を受賞しました。

北京での授業
中国日立グループでは、子どもたちの環境保全に対する意識向上を目的に、「夢獏環境教室」を各地で開催し、社員ボランティアが夢獏のキャラクターを演じたり、絵本を用いたりして、子どもたちにわかりやすく環境問題を伝えています。
2012年6月には、北京市北外付属外国語学校でキックオフを開き、日立(中国)有限公司の社員ボランティアが小学校3年生80人を対象に、環境問題についてクイズなどを交えながら授業を行いました。
2012年度は、日立(中国)有限公司のほか、日立建機(上海)有限公司、日立建機(中国)有限公司、香港日立グループ、日立ハイテクノロジーズ上海会社など各社の社員が、それぞれ北京、上海、広州、大連、香港の小学校計11校で授業を行い、合わせて約1,000人の子どもが参加しました。
次世代を担う子どもたちが環境に関心をもち、自ら身近な環境保護活動に取り組んでもらえるよう、今後も中国各地で開催していく予定です。

植樹に参加した社員ボランティア
クラリオンアジア(タイ)社では、社員の環境保全意識を高める活動の一環として、年々減少している現地のマングローブ林を保全するため、植樹活動を行っています。2012年度は8月18日に社員約50人が、バンコク西南部のサムットソンクラーム県バンジャグレング海岸で、社員旅行のイベントの一つとしてマングローブの苗木400本の植樹に取り組みました。植樹活動は、社員同士のコミュニケーションを促すとともに、環境保全に対する意識を共有する機会となっています。

ミヤマシジミの幼虫・成虫の調査
日立製作所CSR本部では、日立グループの社員と家族に、自然環境や生態系の保全に対する意識を高めるとともに、自分にできることを考え、具体的な行動を始めるきっかけにしてもらうことを目的に、さまざまな活動を行っています。活動にあたっては、地域の環境状況や環境活動について専門知識を有するNGOやNPOと連携しています。例えば、「富士山周辺の絶滅危惧チョウ類の保全活動」では、NGOアースウォッチ・ジャパンと連携し、研究者の指導を受けながら、絶滅危惧種であるミヤマシジミの幼虫・成虫の調査の支援活動を2006年度から行っています。また、「中国ホルチン砂漠緑化ボランティア体験ツアー」では、NPO法人緑化ネットワークの協力を得て、中国内蒙古自治区のホルチン砂漠で、植樹など砂漠緑化活動を2007年度から実施しています。
今後も、ひとりでも多くの日立グループの社員に環境保全の大切さを体感してもらうため、さまざまな活動に取り組んでいきます。