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CSRへの取り組み

Hitachi

日立グループは、「社会イノベーション事業」を中心に事業のグローバル化を推進しています。海外売上高比率の上昇に合わせて現地主導の経営を強化し、グローバルな視点に立った新しい人財マネジメントを展開しています。

グローバル人財マネジメント戦略

日立製作所では、グループのグローバルな成長を支える「グローバル人財マネジメント戦略」を策定し、これを推進する専門組織として2011年7月にグローバル人財本部を設置しました。これによって、人財マネジメントのグローバルな共通基盤を確立するとともに、事業部門と連携し、地域・事業特性に応じた最適な人財マネジメントを推進しています。また、日本を米州や欧州などと同じ一地域と捉え、事業活動と協調させながら「グローバル共通の人財マネジメントの仕組み・制度・ノウハウを構築し、グループワイドに展開すること」を目標に掲げています。

さらに、中期経営計画において事業ごとに海外売上高比率の目標を明示し、目標を実現するための人財について、どの時期にどの地域でどのような人財が必要となるのかをシミュレーションするテンプレートを開発しました。現有人員と必要人員のギャップをテンプレートによって算出し、ギャップを埋める人財施策を立案・実行していきます。

グローバル人財マネジメント戦略の概要

 「日本+海外」という従来の発想から「グローバル」な視点に立つ人財マネジメントに転換

国内人財のグローバル化を加速

グローバル要員の採用
(2013年度*1~)

・原則として全員をグローバル要員として採用
・外国人の比率を10%に
若手社員に海外経験を付与
(2011年度~)

・毎年約1,000人を海外に派遣
経営研修の全面改訂
(2011年度~)

・「グローバル」「リーダーシップ」にフォーカス

ローカル人財の育成推進

ローカル人財向けプログラムの展開
・日立発見プログラム
・世界共通初級管理者向け研修など

人財と組織のパフォーマンスを最大化

グループ全体でグローバルに経営人財を共有

グループ全体でグローバルに人財育成、登用、処遇を共通化
・グローバルタレントマネジメント(現地マネジメント人財の育成プログラム)
・トータルリワード*2
・グローバル人財データベース
・グローバルグレーディング(人財評価の尺度統一)
・パフォーマンスマネジメント
・グローバルリクルート
・エンプロイーサーベイなど
地域・事業の特性に応じた最適人財マネジメント
・ビジネスパートナリング
・事業ラインのパートナーとして協働
・注力地域でグループと協働

*1
2013年4月入社
*2
給与など金銭的な報酬に加え、成長機会や学習機会などの非金銭的報酬を組み合わせた総合的な報酬

国内人財のグローバル化を加速

海外市場を開拓するために、2011~12年度を集中期間として国内の人財のグローバル化を加速させてきました。
具体的には、(1)グローバル要員の採用、(2)若手社員に海外経験を付与、(3)経営研修の全面改訂を3本の柱として推進しています。

グローバル要員の採用

ビジネスのグローバル化を踏まえて、適切な人財を確保する採用活動を推進しています。大学卒・高専卒については、原則として全員をグローバルな事業展開を牽引する「グローバル要員」として採用しています。グローバル要員については、語学力のみならず、生活環境や社会基盤が日本とは全く違う環境にあっても臆せず働く意志と覚悟をもつチャレンジングな人財を優先的に採用しています。
また外国人の採用も積極的に行っており、2013年度は国内外の大学を卒業した外国人を約50人、海外の大学を卒業した日本人留学生約20人を採用しました。

主要指標

外国人雇用者数の推移(日立製作所)

グラフ

若手社員に海外経験を付与

将来、グローバルビジネスで活躍できる人財を計画的に育成・確保するために、各種育成施策を実施しています。特に若手社員を対象に、現地の文化・生活を理解し順応できる人財をプールするため、海外での業務・生活を体験してもらうプログラムを実施しています。具体的には、さまざまな地域での現地調査やインターンシップなどの海外実習、語学留学などを含む80を超えるプログラムを用意し、2011、2012年度に、若手社員をそれぞれ1,000人以上海外に派遣してきました。2013年度も引き続き、約1,000人を派遣する予定です。

経営研修の全面改訂

社員の能力を開発する方策として、日々の業務を通じて行う職場内教育と、これを補完する研修制度があります。グループ共通の研修機関としては、「日立総合技術研修所」「日立総合経営研修所」があり、「経営・管理研修」「技術研修」「技能研修」「国際化研修」「営業研修」「職能研修」などを全社研修としてグループ全体で実施しています。経営研修は、従来はスキル・知識教育が中心でしたが、2011年度より「グローバルに勝てるリーダー」を集中的に育成することを目的に、「グローバル」「リーダーシップ」を重視した内容に全面的に改訂しました。具体的な内容は、コースによって異なりますが、日立の社内事例に関する講義や経営の疑似体験演習のほか、担当分野の成長戦略を幹部の前で発表させるなど、実践的トレーニングを実施しています。2012年度の受講人員は約2,200人でした。

ローカル人財の育成推進

日立の事業がグローバル化するなかで、第一線で活躍するさまざまな国・地域の管理者に日立の歴史、日立創業の精神、事業概要、共通の価値観や企業理念、マネジメント基礎スキルなどを理解してもらうことは非常に重要なことです。2006年度より全世界のグループ会社の初級管理者を対象に「グローバル・ファンダメンタル・コース」を実施し、日立精神の根幹をなす「和」「誠」「開拓者精神」、企業理念、行動指針などのコアバリューを理解してもらうとともに、その浸透を図っています。2012年度の受講者は174人で、今後も地域・対象者・実施方法等を多様化しながら継続していく予定です。
また、「世界で勝ち抜くグローバルメジャープレーヤー」をめざし、拡大が期待されるアジア市場において事業をリードし、統括できる人財を育成することを目的に、2012年11月にシンガポールで「Global Advanced Program for Leadership Development(GAP-L)」を開催、日本人6人を含む21人が参加しました。このプログラムでは、日立グループのグローバルな成長に資する、より上位のリーダーシップ・マインド/スキルを修得し、新興国市場の特性を理解してもらうことを目的とし、日立グループのグローバル事業のケーススタディを実施するなど、5日間にわたって講義、グループ討議を行いました。

人財と組織のパフォーマンスを最大化

日立は、世界で勝てるグローバルメジャープレーヤーをめざし、人財と組織のパフォーマンスを最大化するため、グループ規模で人財マネジメント施策を展開しています。
例えば、海外の工場作業員を除く日立グループの全社員を対象とする「グローバル人財データベース」を構築しました。これにより、「国内外のグループ全体における人財の可視化」「人的リソース配分などのマクロ経営数値の把握」が可能になりました。また、「グローバルグレーディング」により、国内外グループの課長相当職以上の全職務について、各職務の価値を統一基準で評価し、グループ共通の格付けを行いました。
2013年度にはパフォーマンスマネジメントを導入し、事業の目標と個人の目標を連動させ、事業と個人双方の継続的な向上・成長につなげていきます。また、海外事業の拡大に伴う海外人員の拡充を支援するため、採用エージェントとグローバル契約を締結するとともに、グローバル共通の採用システムを導入し、優秀な人財の確保、採用業務の効率化、コスト削減を図っていきます。
2013年9月より、グループ全体で間接員を対象に年1回従業員サーベイを実施します。これにより、グループ全体および各組織の強みと弱みを把握するとともに、各部門にサーベイ結果をフィードバックして、社員エンゲージメントの強化や組織パフォーマンスの向上につなげていきます。
さらに、日立が注力する海外11地域を重点地域として、各カンパニーおよび各グループ会社と協働して地域共通の人財マネジメントの構築を進めています。