本文へジャンプ

CSRへの取り組み

Hitachi

社会性の高い、幅広い領域で事業活動を行う日立では、「利用品質」「アクセシビリティ」「(製品の)ライフサイクル」の3つを重点領域として、ユニバーサルデザイン(UD)に取り組んでいます。
ここでいう利用品質とは、使いやすさや気持ちよさを感じさせる製品の品質のことです。また、アクセシビリティとは、製品やサービスがどのくらい多くの人にとって利用可能かを示す指標を、ライフサイクルとは購入前から廃棄までのすべてのステージをいいます。

開発サイクルとUDガイドライン

こうした基本的な考え方に基づき、基礎研究からガイドラインの策定、商品開発までの開発サイクルをスパイラルアップ方式で推進し、すべての局面でユーザーや有識者などの声を取り入れています。具体的には、多様なユーザーの行動特性や認知特性に関する研究に基づいて、製品に必要な要求項目をガイドライン化し、商品開発に反映させています。また、開発で得られた情報をデータベース化し、日立グループで共有するとともに、社外へも情報を発信し、標準化活動や啓発活動を推進しています。

生活家電・デジタル家電

商品に興味を抱いたときからお客様はユーザーであるという観点に立って、使いやすさや役に立つ機能、環境との調和、安全性、メンテナンスなど、購入前から廃棄までの全シーンを品質の面からとらえることが大切であると考えています。また、ユーザー一人ひとりの心身機能、生活スタイルにフィットし、いつまでも愛着をもって使用していただける製品を提供することをめざしています。

例えばドラム式洗濯乾燥機は、ドラムの奥に残った洗濯物を楽に取り出せるように投入口を広くし、浅いドラムを採用しました。また、見やすく使いやすい大型ホワイト液晶画面の操作パネルと、コースだけでなく運転状態や対処法まで音声でガイダンスする「おしえてボタン」を搭載しています。

写真
取り出しやすい投入口

写真
大型ホワイト液晶画面の操作パネルと「おしえてボタン」

公共機器・システム

写真
卓上電子顕微鏡

公共機器・システムは、セキュリティやプライバシーの保護、安全対策などに加え、子どもを含めて不特定多数の人が利用できるように工夫しておかなければなりません。
例えば卓上電子顕微鏡の開発に際しては、子どもたちにもっと理科の楽しさを知ってほしいと考え、初めて使う先生や子どもたちにも簡単に操作できるように、設計とデザインに工夫を凝らし、製品化しました。本顕微鏡は、キッズデザイン協議会*が主催する第4回キッズデザイン賞(2010)のフューチャープロダクツ部門で経済産業大臣賞を受賞しています。

*
キッズデザイン協議会:2007年に設立。子どもの安全・安心に貢献し、健やかな成長発達に役立つデザインの普及・発展をめざす企業・団体を会員とするNPO組織

Web・情報システム

写真
「公共ディスプレイ向けジェスチャユーザインタフェース」の操作の様子

Web・情報システムは、さまざまな情報を入手したり、コミュニケーションを図るうえで欠かすことができないシステムです。また身体的な制約のある人にとっては利用価値の高いシステムであることから、アクセスのしやすさ、わかりやすさ、確実なセキュリティの確保が求められます。
「公共ディスプレイ向けジェスチャユーザインタフェース」(製品化未定)は道案内やビルのフロアガイドなど公共の場で利用される大型ディスプレイを、手を動かすだけのジェスチャーで操作することができる新しいユーザーインターフェースです。ディスプレイ面を水平に近づけることにより、車いす使用者や背の低い子どもでも、気軽に手元で操作できます。本作品は「ドイツ・ユニバーサルデザイン賞*2011」と「ユニバーサルデザイン コンシューマー フェイバリット賞2011」を併せて受賞しました。

*
ドイツ・ユニバーサルデザイン賞:ドイツ・ハノーバー市を本拠とするユニバーサルデザイン協会とユニバーサルデザイン有限会社が主催する表彰制度。国際的に著名なデザイナーなどが審査を行う「ユニバーサルデザイン賞」と、100人の消費者の投票で選ぶ「ユニバーサルデザイン コンシューマー フェイバリット賞」がある