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社会貢献活動

ミャンマー・インレー湖の水上生活者のために飲料水の水質改善プロジェクトを実施

2017年4月

      
  • 地域貢献

ミャンマー・シャン州にあるインレー湖において飲料水の水質改善のために設置した軟水器が2017年4月より稼働を開始しました。この軟水器は、ミャンマー春光懇話会の有志会員企業からの助成金で購入され、地元住民の生活改善の一助となっています。この活動には、日立グループからは、日立アジア社ミャンマー支店ほか、日立ソーエレクトリック&マシナリー、日立エレベーターが参加しています。

インレー湖周辺地域および水上にて生活をしている住民たちは、もともとは同湖水を飲料水や生活用水として使用していました。生活排水や化学肥料、農薬による水質汚染の悪化が進んだことから、経済力のある住民は飲料水を購入する一方、金銭的に余裕のない住民は体に悪いと知りながらも湖水を利用せざるをえず、下痢や赤痢など体調不良の原因となっていました。
このような状況を踏まえ、ミャンマー春光懇話会の有志会員企業は、シャン州にて活動しているNPO「地球市民の会」とともに湖水の水質調査を行い、湖水に含まれる多くのカルシウムが体調不良を引き起こす原因であることを特定しました。さらに、32,000USドルの助成を行い、日立アクアテック社製の軟水器を購入・設置することで、住民が安心してインレー湖の水を利用できるようにしました。これまで、インレー湖に給水設備を設置する活動はありましたが、水質改善そのものに取り組んだ活動としては、ミャンマーで初めてのものとなります。

3月には落成式典を開催し、同州の議会委員や国境・治安大臣、地球市民の会や日立関係者が出席しました。今回軟水器を設置したことにより、3,000世帯以上が安全な水へのアクセスが可能になると期待されています。さらに、今まで給水所まで水を汲みに行っていた子どもや女性たちは、その時間を勉強やほかの仕事に充てることができるようになりました。
住民たちは、このプロジェクトをきっかけに水の重要性を理解し、湖水の水質を改善するための植樹活動を始めました。軟水器を格納するための小屋の建設や、給水施設の維持管理委員会を自ら設置するなど、今後も住民自身が管理、サステナブルな運営を行っていきます。浄水された水を利用している住民からは「日本の水を飲んで、元気になった」「水を大切に使用するようになった」といった感想が寄せられています。今後はさらなる効果について継続調査を行う予定です。

2015年時点、世界では21億人が、安全に管理された飲み水を使用できず、このうち、1億5,900万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用していると言われています*1。持続可能な社会をつくることを目的に2015年に国連で採択されたSDGs (Sustainable Development Goals - 持続可能な開発目標)の17の目標の中には、本プロジェクトが貢献しうる目標6:「安全な水とトイレを世界中に」という目標が含まれています。
日立は、さまざまな事業を展開していることから、SDGsの達成に幅広く貢献できると考えており、今後、具体的な検討に取りかかる予定です。

*1 出典:JMP報告書『衛生施設と飲料水の前進:2017年最新データと持続可能な開発目標(SDGs)基準』

落成式でのテープカットの様子地元住民が浄水された水を汲んでいる様子

左:落成式でのテープカットの様子 / 右:地元住民が浄水された水を汲んでいる様子

事業所・グループ会社 日立アジア社ミャンマー支店、日立ソーエレクトリック&マシナリー、日立エレベーター(ミャンマー春光懇話会の有志会員企業として参加)
協力団体 認定NPO法人「地球市民の会」
場所 ミャンマー・シャン州インレー湖
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