日立グループは、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念と、「地球社会の基本課題の解決を通じてよりよい社会の実現をめざす」グループビジョンの実現に向け、経営・事業戦略とCSRを融合させ、社会と価値観を共有できる真のグローバル企業をめざしていきます。
日立ではCSR活動を推進するために、日立製作所のコーポレート部門管掌の執行役で構成されるCSR推進委員会でグループ全体のCSRに関する課題、方針を審議し、日立製作所のCSR関連部門で構成するCSR推進チームおよび海外地域本社のCSR責任者を通じて具体的な活動をグローバルに展開する体制をとっています。また、社内のカンパニー、グループ会社にもCSR責任者を置き、定期的に会議を開き、解決すべき課題について議論し、活動の方向性を共有するようにしています。
日立では、グループ全体でグローバル企業としての責任を果たせるよう、2つのマネジメントシステムを用いてCSR活動を持続的に行っています。一つは、CSRセルフアセスメントツールをグループが共同で開発・利用し、グローバル企業として求められる実務上の問題を明らかにすることで、グループ全体の活動レベル向上に役立てています。もう一つはマテリアリティ・プロセスで、海外地域本社と協力し、グローバルにステークホルダーダイアログを実施しながら、世界の社会課題を先取的に経営に取り入れ、持続可能な経営と社会の実現に努めています。これらの活動を通じて明らかになった経営課題を、年2回開催されるCSR推進委員会に提言して審議してもらい、翌年度の活動に反映させています。
CSR推進体制図
経営会議:執行役によるCSRに関する方針の決定
CSR推進委員会:関係役員が主体となってCSR活動の方針、計画を審議
CSR推進チーム:関連部署によるCSR活動の具体的計画の策定、推進、フォローアップ

2010年度に迎えた日立製作所創業100周年を機に、中期経営計画と連動させる形で「真のグローバル企業」をめざすCSRの中期計画「CSR5カ年ロードマップ」を作成しました。同ロードマップに沿って、グループ全体の経営基盤のより一層の強化、CSR活動の定量評価、さらには企業の透明性の向上などに取り組みながら、グローバルな社会課題の解決にリーダーシップを発揮できるよう努力していきます。
本ロードマップに基づき、日立製作所コーポレート部門(CSR推進チーム)と海外地域本社では行動計画を立案するとともに評価指標を設定し、実効性ある活動を推進していきます。
CSR5カ年ロードマップ

「日立グループCSRセルフアセスメントツール」は、グローバルな先進企業をベンチマークに、日立グループCSR活動取り組み方針に基づく各業務のあるべき姿とそれに向けた解決すべき課題を明らかにするツールとして、2008年度に日立製作所とグループ会社が共同で開発しました。
現在、英語と中国語に翻訳した本ツールを、日立製作所ほか国内グループ23社、北米、アジアの海外グループ11社、計35社で活用しています。
日立製作所の2010年度の自己評価は、2009年度と比べ、社会的責任の自覚、企業倫理、働き易い職場作りの分野を中心にスコアが上がりました。主に、グループ会社役員向けCSR講座の開設、日立グループ行動規範の制定とeラーニングの展開、日立グループ安全衛生ポリシーの作成・徹底などによるものです。2011年度は、ISO26000に基づき評価項目を見直し、グローバルにより一層、高い水準をめざしていきます。
方針1:CSRビジョン、CSR教育、リスク管理
方針2:事業戦略との連携、サステナブルデザイン、顧客満足
方針3:情報開示、ステークホルダーとの対話
方針4:ガバナンス体制、倫理・遵法・人権意識の啓発
方針5:カーボンマネジメント戦略、資源循環、生態系の保全
方針6:戦略的社会貢献、コミュニティへの参画、社会啓発
方針7:多様性の尊重、労働環境の充実、ワークライフバランス
方針8:CSR調達、調達取引先とのコミュニケーション
2010年度の自己評価結果 (日立製作所)
