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CSRへの取り組み

Hitachi

日立は、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化を通じて経営の迅速化と効率化を図り、信頼される企業としてステークホルダーの期待に応えていきます。

ガバナンスの強化

日立製作所は、委員会設置会社*であり、監督と執行の分離を徹底することにより、事業を迅速に運営できる執行体制の確立と透明性の高い経営の実現をめざしております。また、社外取締役にはその経験および識見をもとに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督してもらい、当社取締役会の機能強化を図っています。さらに、日立グループ共通の行動準則として「日立グループ行動規範」を定め、日立グループ共通の価値観を醸成するとともに、企業が果たすべき社会的責任についての理解をグループ各社と共有することとしています。

日立製作所におけるガバナンス体制

・株主総会で取締役を選任する ・取締役会メンバーは13名、うち社外取締役は4名 ・取締役会には指名委員会、監査委員会、報酬委員会が設置されている ・指名委員会メンバーは4名、うち社外取締役は3名 ・監査委員会メンバーは3名、うち社外取締役は2名 ・報酬委員会メンバーは4名、うち社外取締役は3名 ・取締役会は執行役を選任し、執行役の機動的な業務執行を監督する

*
委員会設置会社:取締役会が経営の基本方針を決定するとともに執行役の業務執行を監督し、取締役会で選任された執行役が業務執行を行うコーポレートガバナンス体制をもつ会社。日立製作所と主要な上場子会社9社が委員会設置会社に移行している

役員報酬に関する事項

日立製作所では、委員会設置会社に関する会社法の規定に基づき、報酬委員会が取締役および執行役の個人別の報酬内容を決定しています。
取締役および執行役の報酬は、月俸、取締役に対する期末手当、執行役に対する業績連動報酬から成ります。取締役の報酬はおおむね固定されていますが、執行役に対する業績連動報酬は、年収のおおむね3割となる水準で基準額を定め、業績および担当業務における成果に応じて個別に決定されます。なお、2008年度にかかる報酬より、取締役および執行役の報酬体系を見直し、退職金を廃止しました。2010年度の報酬の額は、次の通りです。

2010年度役員の報酬金額

2010年度役員の報酬金額
区分 月俸および期末手当または業績連動報酬
対象人数(名) 金額(百万円)
取締役
(うち社外取締役)
12
(5)
231
(99)
執行役 28 1,586
合計 40 1,817
取締役の人数には、執行役を兼務する取締役3名を含みません
取締役の報酬金額には、2010年6月29日開催の日立製作所第141回定時株主総会の終結の時をもって退任した取締役3名の4月から退任時までに支給した月俸を含みます
上記のほか、2011年6月24日をもって退任した社外取締役2名に対する退職金3百万円および2011年3月31日をもって退任した執行役7名に対する退職金313百万円の支給があります

内部統制

日立製作所は、ニューヨーク証券取引所に上場する企業として米国企業改革法(SOX法*1)の適用を受ける米国SEC(証券取引委員会)の登録企業です。日本でも2008年度から内部統制の評価・報告制度(日本版SOX法*2)が始まり、日立グループ全体およびグループ内の各上場会社がそれぞれ連結ベースで内部統制の評価を行い、その結果を報告しています。日立グループは、法規制への対応だけでなく、企業の重要な社会的責任として経営や業務の仕組みを整理・点検・可視化する作業を通じて内部統制の徹底、業務の透明性・信頼性の向上、経営基盤の強化を図っています。
日立グループを構成する企業グループは、各企業グループ単位で責任をもち、内部統制の整備・運用にあたっています。企業グループごとに企業規模や事業内容に応じて設定したガイドラインに沿って業務の見直し・文書化・有効性評価を実施し、集約した評価結果を、宣誓書を付して日立製作所に報告します。

*1
SOX法:Sarbanes-Oxley Actの略称。2002年7月に制定され、404条で経営者に対して財務報告に関する内部統制の構築・維持・評価の責任を課し、同時に外部監査人による評価を求めている
*2
日本版SOX法:日本における財務報告に関する内部統制の評価・報告制度。2006年6月に制定された金融商品取引法により法制化され、2008年4月から適用されている

内部統制評価体制

・各グループ会社は、実施した内部統制評価結果をカンパニー・主要グループ会社へ報告 ・カンパニー・主要グループ会社は、評価結果を集約した評価報告書を、宣誓書を付して日立製作所の事務局へ報告 ・事務局は、報告内容を日立製作所 インターナル・コントロール委員会へ伝達 ・インターナル・コントロール委員会は、報告内容を日立製作所社長・CFOと取締役会の監査委員会へ報告 ・日立製作所 監査室は、運用状況のモニタリング報告書をインターナル・コントロール委員会と取締役会 監査委員会へ報告 ・日立製作所社長・CFOは、評価報告書をSECと金融庁へ報告 ・外部監査人は、日立グループの内部統制監査結果を、取締役会 監査委員会へ報告

※1
SEC:Securities and Exchange Commission
※2
CFO:Chief Financial Officer

グループマネジメント

日立製作所は、迅速に事業運営を行い、社会イノベーション事業を軸とする事業構造改革を通じて競争力を強化するため、2009年10月にカンパニー制を導入しました。これに伴い、日立製作所内に「電力システム社」「交通システム社」「社会・産業システム社」「都市開発システム社」「情報制御システム社」「情報・通信システム社」「ディフェンスシステム社」「電池システム社」の8つのカンパニーを設置しています。2010年度からは各カンパニーを格付けして権限委譲を行い、各カンパニーがスピーディーに自主独立経営を遂行できるようにしています。各カンパニーの評価はFIV*、営業利益、キャッシュフローなどに基づいて行い、カンパニー経営陣の報酬評価に反映させています。
一方、グループ全体の戦略、経営資源の最適化を図るために、「グループ戦略会議」において、グループの経営全般にわたる施策を横断的に議論しています。

*
FIV:Future Inspiration Valueの略称。税引後事業利益から資本コストを控除した経済的付加価値をベースとした日立独自の付加価値評価指標