ページの本文へ

Hitachi

企業情報CSRへの取り組み

太陽光や風力などの再生可能エネルギー利用の比率を高め、サステナブルな社会の実現に貢献するために、日立はこれまで培ってきた技術をグローバルに提供していきます。

技術とソリューションで、サステナブルな社会の実現に貢献

世界的な経済・社会活動の発展に伴ってエネルギーや水など各種資源の需要が増え、地球温暖化の原因となるCO2の排出も増大しています。サステナブルな社会を構築するためには、可採年数の限られている化石燃料などの天然資源の使用を抑えるとともに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの比率を高め、CO2の排出を削減していくことが求められています。
再生可能エネルギーは枯渇の恐れがなく、環境への負荷が少ない利点がある一方、発電コストの低減や安定供給が課題です。再生可能エネルギーの導入を促すための施策である固定価格買取制度やそれに類似した政策は、主に1990年代から世界各国で導入されはじめ、すでに100近い国と地域で採用されています。日本でも2012年より固定価格買取制度が導入されると投資家や企業の参入が進み、大規模な太陽光発電システムや風力発電システムの需要が増加しています。
日立は、再生可能エネルギーの分野において効率的な発電・変電技術や蓄電池、安定した電力供給を可能にする制御システムの開発を進めてきました。これまで培ってきた電力システムの技術やノウハウを生かして、グローバル社会の課題解決およびサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

世界のエネルギー可採年数

世界のエネルギー可採年数は、石油が52.9年、天然ガス55.7年、石炭が109年、ウランが93年です。確認埋蔵量は、石油が2012年末時点で1兆6,689億バレル、天然ガスが2012年末時点で187.3兆立方メートル、石炭が2012年末時点で8,609億トン、ウランが2011年1月時点で533万トンです。

可採年数=確認埋蔵量/年生産量
参照:(石油・天然ガス・石炭)BP Statistical Review of World Energy June 2013
(ウラン)OECD-NEA Uranium 2011

資金調達から保守まで一括提供のメガソーラーシステムソリューション

天候や日照時間によって変動する太陽光発電。日立は、変換効率に優れたPCS(パワーコンディショニングシステム)をはじめ、信頼性の高い製品と制御システムなどを有し、安定した発電を強みとしています。さらに、大型電力プラントのEPC(設計・調達・建設)を数多く手がけてきた実績があり、日本国内最大規模のメガソーラーである「大分ソーラーパワー」でも、設計から調達、製造、据付、調整までを一括受注、2014年3月より稼働しています。ここでは、設備稼働効率を上げることを目的として日立の中央研究所が開発した太陽光モジュール故障監視アルゴリズムにより、通常の監視技術では警報が発生しないレベルの劣化や故障も検出することが可能となっています。

一方、メガソーラーの導入には、設備の選定や設計に加え、許認可手続きや電力会社との系統連系などさまざまな課題があります。日立はこれまでのノウハウとグループの総合力を生かし、1MW以上のメガソーラーの建設を検討している自治体や企業、個人向けに、資金調達からEPC、20年間の運営・保守までのメガソーラーシステムを一括して提供するソリューション事業を2013年度から開始しています。
日本国外においても、太陽光発電所向けのPCSの現地生産を始めており、発展が見込まれているアジアなどの市場に対応しています。今後はさらに、メガソーラーシステムのソリューション事業を日本国内のみならずグローバルに提供していく予定です。

写真
約105ヘクタールの土地に、太陽光パネル約34万枚を設置したメガソーラー(大分県大分市)。発電出力は8万2,020kWで、年間予想発電量は8,700万kWh(一般家庭年間消費電力約3万世帯分に相当*1

*1
2012年度の一般家庭の電力消費量276.1kWh/月(電気事業連合会調べ)より換算

過酷な環境下でも安定稼働する日立の風力発電システム

大規模なウィンドファーム(集合型風力発電所)をはじめ、比較的平坦な地形で、年間を通して安定して風が吹く欧米を中心に導入が進んでいる風力発電。山岳・丘陵地帯や自然災害が多く、風向きや風力が一定しない日本では、より厳しい環境に適した風力発電システムが必要となります。

日立では、ローターを風下側に配置する独自のダウンウィンド方式を採用。山や丘陵地から吹き上げる風を効率よく捉えて発電効率を向上させるとともに、突風時などの設備への負担を軽減します。また、風量が変化しても安定して稼働する発電機を搭載し、過酷な環境下に適した蓄電技術や制御システムを有していることから、陸上・洋上でのさらなる導入拡大に期待が寄せられています。
茨城県にある本格洋上風力発電所の「ウィンド・パワーかみす」は、東日本大震災における震度6強の地震、約5mの津波にも耐え、破損することはありませんでした。風力発電の設置には、環境アセスメントへの対応や低コスト化、地域住民への開発に対する理解促進などさまざまな課題がありますが、約2万点もの部品からなる巨大構造物がもたらす産業の活性化や経済波及効果が見込まれています。日本の総発電電力量に占める再生可能エネルギー(水力を除く)の割合は1.6%*1であり、今後はこの割合を増やしていくことをめざしています。
日本国外においては、台湾やフィリピンなど熱帯低気圧が発生しやすい東アジアを中心に、安全で安定した稼働を誇る風力発電システムを2015年以降に展開していきます。

*1
電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」(2012年度)参照

写真
着床式の洋上風力発電所である「ウィンド・パワーかみす」(茨城県神栖市)では、日立製作所のダウンウィンド型風力発電設備(2,000kW)が15基稼働。15基の総発電出力はおよそ30,000kW。株式会社 ウィンド・パワー・いばらき ウィンド・パワーかみす第1洋上風力発電所

VOICES

日立の風力発電システムの進化に期待

風力発電は、資源の少ない日本において、極めて重要な電源と考えています。現在、風力発電は、風車をはじめ、建設技術、制御システム、メンテナンス技術など、まさに進化の途上にあり、今後さらに大きな産業へと成長するのは間違いありません。
ウィンド・パワーグループでは、茨城県で、ウィンド・パワー日立化成風力発電所、ウィンド・パワーかみす第1洋上風力発電所、ウィンド・パワーかみす第2洋上風力発電所と、合計16基、総出力32,000kW、一般家庭16,000世帯分の電力を日立の風車で供給しています。特に、2010年に、かみす第1洋上風力発電所において、日本初の本格洋上風力発電所建設という先進的なプロジェクトを日立と実現できたことは、大変うれしく思っています。
今後、風力発電所の立地は、遠浅、沖合へと移行し、同時に、風力発電システムの大型化が進んでいくことが予想されます。国と地域、そして地球環境に貢献する日立の風力発電システムの進化に期待しています。

写真

ウィンド・パワー
グループ
代表取締役
小松﨑 衞