

日立は、国内外でのスマートシティ事業における実績を生かし、世界的に注目を集めている中国・天津市の中国・シンガポール天津エコシティ(以下、天津エコシティ)プロジェクトに参画しています。

天津エコシティは、中国 - シンガポール天津エコシティ投資開発会社「SSTEC」と、中国政府およびシンガポール政府が協力事業として開発を進めている、環境配慮型の大規模都市モデルです。天津市郊外の約30平方キロメートルの塩田跡に、2020年ごろまでに人口35万、11万戸の都市を建設します。再生可能エネルギーの利用率20%、飲用可能な水道水比率100%、廃棄物リサイクル率60%をめざすほか、グリーン交通比率90%、グリーン建物比率100%など、住宅、エネルギー、交通、資源循環などにおける26項目の重要環境配慮指標を設定しています。
天津エコシティの建設にあたって日本企業に期待されるのは、省エネルギー技術や新エネルギー・蓄電池応用技術、情報制御基盤技術などです。2010年5月、日立とSSTECは天津エコシティで適用可能な日立の技術とソリューションを共同で検討し、選定していくことに合意しました。日立は中国でのスマートシティ事業に関する研究開発拠点を天津エコシティ内に設置し、中国の開発事業に密着しつつ高度なソリューション開発を行い、環境配慮型都市の建設に協力していきたいと考えています。
具体的な協力内容としては、CO2の排出量削減と就業者の利便性を追求した環境配慮型ビジネス中心街区(Eco-Central Business District) の建設にかかわる開発を挙げることができます。太陽光発電など新エネルギー分野の技術とソリューションの提供、エネルギーを効率よく制御するCEMS*1やBEMS*2、HEMS*3の導入、電気自動車(以下、EV)の充電システムの開発やEV普及促進協議会への参画など、事業フィールドは多岐にわたっています。また、今後はデータセンターなどの情報インフラの構築においても、協力していきたいと考えています。
スマートシティ事業は、日立が注力している社会イノベーション事業の大きな柱です。日立は、天津エコシティにおける取り組みを通じて、中国国内の環境都市開発に貢献していくとともに、スマートシティ事業の展開を強化していきます。
VOICES 環境都市開発で強固な協力関係を

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SSTECと日立は、2010年5月に天津エコシティの開発・建設に関する協力合意書を締結して以来、多岐にわたる交流を重ねてきました。
日立は、世界でもきわめて稀な、情報制御技術とIT、製品・ソリューションを含むすべてのコンポーネントを兼ね備えた企業集団であると考えています。
天津エコシティは、省資源、資源循環の効率化をコンセプトとした、中国初の大規模環境都市開発プロジェクトです。新たな取り組みも多数試行することを予定しており、その成功には日立の知見が不可欠であると考えています。
ぜひ天津エコシティにおいて日立の存在感を十分に発揮してもらい、今後もより深く強固な協力関係を構築していきたいと考えています。