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企業情報CSRへの取り組み

海外へ広がる協創型プロジェクト

日中省エネ・環境推進プロジェクト

日立が中国国家発展改革委員会中小企業対外合作協調センター、および中国雲南省人民政府省エネルギー弁公室の支援のもとで進めてきた「中国雲南省鉄鋼、化学工業業界の電機システムの省エネ・余熱余圧利用のモデルプロジェクト」の最初の案件である、中国雲南省の鉄鋼メーカー昆明鋼鉄集団有限公司へ納入した日立製高圧インバーター2セットが2008年4月から省エネ運転を開始しました。初期段階でのエネルギー消費量で平均26%の低減を達成しました。また、化学メーカーである雲天化集団傘下の天達化実業有限公司に提供した取水ポンプ用高圧インバーターと、三環化実業有限公司に提供したスラリーポンプ用高圧インバーターが、それぞれ2008年7月、9月に運転を開始し、初期測定の段階で省エネ率は平均25.7%となりました。

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高圧インバーターシステム

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省エネルギーモニタリング結果を「見える化」した画面

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寧波市モデル企業への省エネ
診断

今回納入した日立製インバーターシステムは、日立製作所でインバーターユニットを製作し、合弁会社東方日立(成都)電控設備有限公司で組み立てたもので、日立の特許である「省エネモニタリング技術」を組み入れた「省エネ見える化」を実現したインバーターシステムです。この技術は、日立が展開している日立モータードライブ省エネルギーサービス「HDRIVE」によって蓄積された省エネルギー評価技術とモニタリング技術をベースに、日立(中国)研究開発有限公司と東方日立(成都)電控設備有限公司が共同開発したものです。
雲南省のプロジェクトに続く第2の国家レベルのプロジェクトとして、日立は中国中小企業対外合作協調センター、および寧波市人民政府と「日立/寧波市 中小企業向け省エネ・環境保全協力プロジェクト」を立ち上げました。
寧波市30社の中小企業を選定した上で、モデル企業に対し、省エネ診断を試行し、その結果を確認して対象を拡大する予定です。

CO2削減のための石炭燃焼技術の共同研究

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アーヘン工科大学(ドイツ)の酸素
燃焼試験装置
写真提供:アーヘン工科大学
Courtesy of © Peter Winandy

従来の石炭火力は空気と石炭を燃焼させるため、CO2の回収には排ガスの窒素を分離することが必要でした。酸素燃焼方式では、燃焼前に空気から窒素を除去するため、排ガスの主成分が水とCO2になり、CO2の回収が容易です。このシステムは各国で実績のある石炭火力発電プラントを酸素燃焼に適するよう調整し、酸素供給設備に組み合わせます。プラントに大きな寧波市モデル企業への省エネ診断変更点が少ないことから、近く実用化されると考えられています。特にドイツでは酸素燃焼の実証試験が計画されており、日立も日立パワーヨーロッパ社を中心として欧州プロジェクトに参加し、システム設計を進めています。
また、基礎研究分野でもドイツのノルトラインベストファーレン州と火力発電所のCO2削減技術での共同宣言を交わし、有力大学との共同研究を開始しました。アーヘン工科大学との共同研究では、大学所有の酸素燃焼試験炉を使用し、基礎的な燃焼データを入手して、酸素燃焼ボイラーの信頼性向上のための数値解析技術の高度化を図っていく予定です。

中国政府との継続的な環境協働

日立は、2006年に「中国省エネ・環境事業化推進プロジェクトチーム」を設置し、中国環境保護省(旧中国環境保護総局)と中国中央テレビ(CCTV)の撮影プロジェクトなど数々の中央政府や地方政府の日本視察プロジェクトに協力してきました。
また、中国国家発展改革委員会の積極的な支援を受けて、2007年から共同で3回にわたり「省エネ・環境保護技術交流会」を開催し、日中両国の企業や研究機関、大学と環境をテーマとする交流や連携を図り、中国の環境保全活動に貢献しています。2008年10月には国務院発展研究センター主催の「中日省エネ環境保護政策ハイレベルフォーラム」が北京で開催され、日立製作所、日立総合計画研究所、日立(中国)有限公司が日本側の支持企業として開催に協力しました。

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日中省エネ環境保護政策ハイレベルフォーラム

日中双方の政府機関、産業界の関係者約200人が出席し、「省エネ・排出削減政策法規」「企業の省エネ・排出削減対策」「社会の省エネ・排出削減活動」「日中間の省エネ・環境保護における合作」の4セッションで、講演、討論を行いました。

北米、シンガポールで環境イベントを開催

2009年3月、北米とシンガポールで政府関係者、オピニオンリーダー層を招いて環境に関するセミナー・展示会を開催しました。
米国ワシントンで行った「環境フォーラム」は、米国科学振興協会やブルッキングス研究所の協力を得て開催したもので、約400人が出席しました。ケリー上院議員による基調講演のほか、環境エネルギー政策、発電分野における研究開発、省エネルギーについてパネルディスカッションを行いました。
シンガポールでは、同国環境水資源省、経済開発庁の後援を受けて「日立エコ・カンファレンス」を開催し、政府関係者やお客様など約280人が参加して、現地で重要な課題となっているエネルギーと水資源について討論しました。

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米国で開催した環境フォーラム

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シンガポールで開催した日立エコ・カンファレンス

(2009年7月掲載)

環境への取り組み(日立グループの環境への取り組みサイトへ)

環境に配慮した製品、オフィスや工場でのエコ事例、社員の活動など、環境と調和したモノづくりをめざす日立の取り組みを紹介します。