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Hitachi

企業情報CSRへの取り組み

電気をつかう

データセンター省電力化を推進している日立製作所 情報・通信グループ
経営戦略室 事業戦略本部 担当本部長 香田克也

ITの進歩は、生産や物流、コミュニケーションなどさまざまな面で効率化に貢献していますが、その一方で、IT機器による電力消費量の増加が新たな問題として浮上しています。
それが最も顕著に表れているのが、企業のサーバ*1やストレージ*2を預かったり、提供したりするとともに、その保守・運用サービスを受け持つデータセンターと呼ばれる施設です。近年、IT機器の集約化・高性能化が飛躍的に進みましたが、それによりサーバやストレージが生む熱もまた、より大きくなっています。その結果、データセンターはIT機器が生む熱を冷却するために多くの電気を必要とするようになりました。

IT機器による消費電力量の推計
[画像]IT機器による消費電力量の推計
経済産業省の予測では、IT機器が消費する電力は2025年には2006年の5倍、2050年には12倍に増えると見られています。

[画像]Hitachi Universal Storage Platform
Hitachi Universal Storage Platform

この問題に対処すべく、日立はデータセンター省電力化プロジェクトCoolCenter50を2007年10月に発足させ、今後5年間でデータセンターの消費電力を最大50%削減することを目標に、努力しています。また、最先端のグリーンIT*3技術を駆使した世界最高水準の環境配慮型データセンターを2009年に建設します。

データセンターが消費する電力の内訳を見ると、IT機器によるものは半分以下に過ぎず、残りの大部分を空調設備や電源設備などの周辺機器が消費していることが分かります。日立グループには、省電力型IT機器はもちろん、データセンター向けに設計した高効率空調機や無停電電源装置(UPS)、受変電設備、さらに大規模プラント建設など、幅広いノウハウの蓄積があります。日立はその総力を挙げてプロジェクトを推進しています。
この体制の下で、目標の最大50%電力削減に対し、日立が開発した高効率な空調設備や電気設備を全面的に導入するとともに、IT機器と空調機の配置を最適化することによって、消費電力を20%削減するめどが立っています。さらにサーバをはじめとする省電力型IT機器の導入や、省電力化に向けた運用技術の確立により、目標を達成していきます。
また、新しいデータセンターは実証システムとしての役割も担っています。日立は、これらの取り組みを通じて培った技術を広く世界に提供し、地球環境の保全に貢献していきたいと考えています。

*1
サーバ
業務用計算機
*2
ストレージ
大容量記憶装置
*3
グリーンIT
IT機器の環境負荷低減、および環境保全につながるIT利用

(2008年7月掲載)