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Hitachi

企業情報CSRへの取り組み


中央研究所で働く日立ゆうあんどあいの社員(後列中央の3人)とともに。
さまざまなスタッフが協力して、安全で働きやすい職場をつくりました。

使用済み文書の裁断処理では、細かくしすぎると繊維が短くなって再生紙原料として利用しにくく、大きく裁断すれば情報漏えいの心配があります。そこで、(株)日立情報システムズは、紙の繊維をほぐしてパルプ状に戻す湿式シュレッダを採用し、製紙会社と連携して自社の使用済み文書を100%自社に再生循環させる「クローズド・ループ・リサイクル」*1を1999年に日本で初めて実用化しました。環境保全と情報セキュリティを両立させるシステムとして高い評価を受け、導入先も広がっています。さらに、日立製作所の特例子会社日立ゆうあんどあい*2と連携して、知的障がい者が扱えるようにシステムを整備し、2001年にその第1号システムを(株)ファンケルの特例子会社(株)ファンケルスマイルに納入しました。
その後、NPO法人、神奈川県藤沢市、日立グループ4事業所に採用され、7事業所で19人の雇用につなげています(2006年3月現在)。

*1
クローズド・ループ・リサイクル:2000年に「リサイクル推進協議会会長賞」を受賞。
*2
日立ゆうあんどあい:知的障がい者の社会参加をめざして、1999年に設立した日立製作所の特例子会社。日立グループの神奈川地区の事業所を中心に、清掃、社内郵便、リサイクル品回収、機材運搬などを担当。知的障がい者の雇用社員数45人(2006年3月現在)

標準化で雇用の輪を広げる


左:メッセージボードで作業手順や安全を確認するシステムを整備。
右:紙循環システムの運用を日立ゆうあんどあいが担当。

日立製作所中央研究所は、2005年に本システムを導入しました。導入に当たっては、中野区障害者福祉事業団や日立情報システムズなどが協力して、障がい者にとって働きやすく安全な環境づくりを進めてきました。同研究所では、2人の知的障がい者が各所に設置した文書回収キャビネットからの回収、分別、湿式シュレッダによるパルプ化処理、搬出を担当しています。また彼らが安全に効率よく作業できるように、作業手順を知らせるメッセージボードを設置するなど工夫しました。「いつも元気な声で挨拶して真剣に仕事をする彼らに、研究者も刺激を受けており、他の職場にも障がい者雇用の動きが広がっています」と受け入れに当たった青柳総務ユニットリーダーは語っています。
ここで確立したビジネスモデルをパッケージにして、日立グループの事業所や一般企業・官公庁に輪を広げ、数年のうちに20台以上、100人に近い障がい者の雇用につなげていくことをめざしています。

(2006年7月掲載)