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企業情報CSRへの取り組み

水に関連するリスクと機会への取り組み

日立は、お客様や社会とともに事業を通じて、水・資源循環型社会を構築することを2050年に向けた環境長期目標として掲げ、水に関連するリスクと機会への対応に取り組んでいます。

規制によるリスクと機会

水供給や排水に関する水質基準の強化や料金の高騰など、各国・地域の政府などにより水利用に対し規制が課せられることがあります。これらの規制への対応は事業活動におけるリスクとなる反面、水関連事業においては機会になり得ます。
日立は水関連事業を中核事業の一つと位置づけて、水ビジネスユニット(BU)を設立しており、水インフラ向けに機械・電気設備やサービスを提供しています。現在までに、日本国内では浄水場約700カ所、下水処理場約900カ所、海外では世界約40カ国・地域で200サイト以上への豊富な納入実績があります。造水から下水に至る一連の水処理技術の提供により、お客様の効率的な水循環を実現し、水に関連する規制の影響を減らしていきます。
規制による水のリスクへの対応としては、グローバルに立地する日立の事業所約200カ所において、水リスクおよび水使用状況を調査・分析し、地域の状況に応じた適正な水利用を推進することで、今後起こり得る規制によるリスクに備えています。

物理的影響によるリスクと機会

世界には豊富な水資源に恵まれた国や地域がある一方で、生活や農業などに必要な水が不足している国や地域が少なくありません。日立は水不足がリスクであるとともに、機会にもなり得ると捉えています。
水不足に悩む地域へ送水する大規模プロジェクトにおいて、日立は送水施設の核となる長距離送水ポンプを提供しています。例えば、エジプトのナイル川の水を砂漠に送る砂漠緑化計画や、深刻な水不足に陥っている中国黄河流域に長江流域の水を引水するプロジェクトにおいて、ポンプ場の建設などを手掛けています。また、島しょ国であり、河川がないために飲料水を雨水や地下水に頼るモルディブの首都マレでは、海水淡水化システムにより水資源を確保しています。このようにグローバルな大型プロジェクトに携わることにより、今後も世界の水問題の解決に貢献していきます。
一方で自社工場における物理的な水リスクにも注視しています。一般的な工場での物理的な水リスクとして水不足が想定されますが、日立の事業所は、河川水や地下水が豊富な地域に立地しているため、基本的に水リスクは少ないと考えています。そのような中でも、水の影響が心配される場合には専用水路を確保するなど、必要に応じた適切な対策を実施してきました。また、洪水被害も、工場における物理的な水リスクとして考えています。そのため工場新設時には、洪水被害も念頭に置いて立地を考慮しています。対策が必要と判断される場合は、既存事業所も含め、防水壁の設置や、重要な設備は2階に配置するなどの対策がとられています。さらに上流河川の水位情報を毎月確認し、警戒レベルに達した場合は洪水対策本部を設置し、サプライヤーとも情報を共有しています。また、複数のサプライヤーから部品を調達するなどリスクの分散も図っています。
今後も、水に関連する物理的リスクの最小化に向けた取り組みを適宜推進していきます。

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