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企業情報CSRへの取り組み

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化学物質の管理

日立は、2005年度に「環境CSR対応モノづくり規程」を制定し、製品の開発・設計から、調達、製造、品質保証、販売までの各段階において、製品に含有される化学物質を管理しています。また、事業活動に使用する化学物質についても禁止・削減・管理の3段階で評価するリスク管理を行うほか、化学物質の取扱者や管理者に対して法規制やリスク評価などの教育を行うなどリスクの低減に努めています。

製品の含有化学物質管理

製品に含有される化学物質の管理で対象となる物質は、欧州REACH規則*1をはじめとする各種規制に対応して見直しを図っており、2015年10月には、「日立グループ自主管理化学物質」を改定し、18の禁止物質群(レベル1)と27の管理物質群(レベル2)に変更しました。
新たな環境ビジョンの策定に伴い、日立ではグリーン調達ガイドラインも内容を見直し、2016年10月に改訂しました。また、改正中国版RoHS*2の2016年7月の施行に伴い中国にて説明会を開催し、10のビジネスユニット(BU)、グループ会社から37人が参加しました。

*1
REACH規則:Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicalsの略称。欧州連合規則の一つである「化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則」
*2
中国版RoHS: 欧州のRoHS指令と同様に有害物質の電気・電子機器への使用を制限する中国の環境規制「電器電子製品有害物質使用制限管理弁法」

日立グループ自主管理化学物質

日立グループ自主管理化学物質
区分 管理対象物質 化学物質(群)名
レベル1
禁止物質群
日立グループが、調達品に含有されていることを禁止する化学物質(国内外の法規制で、製品[梱包材を含む]への使用が原則的に禁止されている物質の中で調達品に使用される可能性がある化学物質)
  • カドミウムおよびその化合物
  • 六価クロム化合物
  • 鉛およびその化合物
  • 水銀およびその化合物
  • ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)
  • ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)
  • 三置換有機スズ化合物
  • ポリ塩化ビフェニル(PCB類)
  • ポリ塩化ターフェニル(PCT類)
  • ポリ塩化ナフタレン(塩素数が2以上)
  • 短鎖型塩化パラフィン
  • アスベスト類
  • オゾン層破壊物質(ClassⅠ)
  • PFOSおよびPFOS類縁化合物
  • 2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール
  • ヘキサクロロベンゼン
  • フマル酸ジメチル(DMF)
  • ヘキサブロモシクロドデカン
レベル2
管理物質群
国内外の法規制に則って使用実態を把握し、管理を要求されている物質およびリサイクルや適正処理を考慮すべき管理物質。なお、用途によって納入品への含有を制限する場合がある物質群も含む
  • フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)
  • フタル酸ブチルベンジル(BBP)
  • フタル酸ジブチル(DBP)
  • フタル酸ジイソブチル(DIBP)
  • アンチモンおよびその化合物
  • ヒ素およびその化合物
  • ベリリウムおよびその化合物
  • ニッケルおよびその化合物
  • セレンおよびその化合物
  • 非特定臭素系難燃剤
  • ポリ塩化ビニル(PVC)類およびその混合物、その共重合体
  • 前記4種以外のフタル酸エステル類
  • オゾン層破壊物質(ClassⅡ:HCFC)
  • 放射性物質
  • 二置換有機スズ化合物
  • コバルトおよびその化合物
  • 特定アミンを形成するアゾ染料・顔料
  • ホルムアルデヒド
  • ベンゼン
  • フッ素系温室効果ガス
  • REACH/制限物質に該当する多環芳香族炭化水素(PAHs)
  • PFOAとその塩およびそのエステル
  • N-フェニルベンゼンアミンとスチレンおよび2,4,4-トリメチルペンテンの反応生成物(BNST)
  • REACH制限物質
  • REACH認可対象物質
  • REACH SVHC
  • JAMP管理対象物質

サプライチェーンとの連携(製品含有化学物質一元管理システムの活用)

日立は、2005年度から運用している「製品含有化学物質一元管理システム」により、サプライヤーおよびお客様と協働してサプライチェーン全体にわたる製品含有化学物質に関する情報の収集・伝達を推進しています。2017年3月末現在、「製品含有化学物質一元管理システム」に化学物質の含有情報が登録されている部品と製品は131万件を超えています。また2016年度は、製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム(chemSHERPA)に対応するため、システムの改修を行いました。

製品含有化学物質一元管理システム

サプライヤーが環境情報を調査し「製品含有化学物質一元管理システム」に登録。登録された環境情報はお客様・社会に伝達・開示されます。「製品含有化学物質一元管理システム」には、素材・部品ごとの特定化学物質の含有量を管理する「登録データベース」と、製品・事業分野ごとの特定化学物質の総量を管理する「集計データベース」があります。

事業活動における化学物質の管理

工場などから排出される化学物質については、2016年度より管理対象物質および対象範囲を拡大するなどの管理強化を通じて、排出量の削減に取り組んでいます。2016年度はVOC含有塗料から水溶性塗料や粉体塗装への変更や適用の拡大、塗装が不要な素材部品への切り替え、洗浄工程のプロセス変更などにより化学物質排出量の低減に努め、目標を達成しました。削減事例は英語、中国語に翻訳し、日立グループでグローバルに展開し、情報共有を図っています。また各所在地の法令により測定が義務づけられている硫黄酸化物(SOx)と窒素酸化物(NOx)の排出量*1を把握し、適正な管理を実施しています。
また、日本国内のPRTR法*2に基づき、対象となる化学物質の大気や公共水域などへの排出量、廃棄物として事業所外や下水道に排出した移動量を日立全体で把握し、その実績を事業所ごとに地方自治体に報告しています。さらに、取扱量が少ないために同法の対象外となっている物質であっても、年間10kg以上取り扱う物質については管理する必要があると考え、取扱量、排出量、移動量を集計しています。

*1
硫黄酸化物(SOx)と窒素酸化物(NOx)の排出量:濃度と排風量を乗じたものを排出量として算出
*2
PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律

主要指標

化学物質大気排出量原単位

化学物質大気排出量原単位は、基準年度比34%の改善となりました。2006年度(基準年度)の排出量5,862t/活動量を100%とすると、2016年度の排出量4,380t/活動量は66%でした。

化学物質大気排出量の推移

化学物質大気排出量の推移のグラフ(グラフの内容は次のリンク先に表で表しています)

VOCを含む化学物質の大気排出量は、材料に含まれる含有率から算出
*1
2016年度より管理対象物質を41物質から50物質に範囲を拡大

化学物質総合管理システムを導入

事業活動において使用する化学物質の適正な管理のために、化学物質総合管理システム「CEGNET」を1998年に導入し、最新の法規制や自主管理規則をデータベース化しています。また、使用している化学物質を「CEGNET」に登録し、取扱量・排出量・移動量を集計して取扱量の削減にも役立てています。

法規制・自主規則データと化学物質データを登録している化学物質総合管理システム「CEGNET」は、日立グループ事業所とネットワークでつながっており、取扱量登録実績集計や新規物質のリスク検索などに使われています。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)*1使用機器の保管管理

PCB使用機器およびPCB廃棄物は国の基本計画に基づき、期限内の完了に向けて計画的に処理を行っています。グループ内の保管および処理状況は、毎年調査を行い、効率的な処理を促進しています。2016年度は55事業所で保管していたPCB廃棄物の処理を行いました。

*1
ポリ塩化ビフェニル(PCB):polychlorinated biphenyl

化学物質の管理における今後の取り組み

欧州REACH規則への対応については、次回の届け出に向けて継続的に調査や準備を行います。また、2016年度に引き続き、管理対象化学物質の排出量削減に取り組みます。

事業活動における化学物質の削減事例

部品の材料見直しによる塗装レス化の推進(日立アプライアンス)

日立アプライアンス多賀事業所では、洗濯機・クリーナー・電子レンジ・ジャー炊飯器などの家電製品、IHクッキングヒーターなどのオール電化製品やLED照明、太陽光発電システムなどの環境新分野製品を製造しています。
現在、多賀事業所では、ドラム式洗濯機の意匠部品を高光沢ポリプロピレン(PP)に変更するなど意匠部品の塗装レス化を推進しています。塗装用の塗料の使用量は2015年度比で15.3%(9.6t/年)削減し、化学物質排出量の削減に貢献しました。

2015年度製のBD-ST9800ではABS*1に塗装をしていた部分を、2016年度製のBD-SV110Aでは高光沢PPとしたことで、塗料使用量を2015年度比で15.3%削減しました。
ドラム式洗濯機 意匠部品の塗装レス化

*1
ABS:アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂

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