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Hitachi

企業情報CSRへの取り組み

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製品・サービスの環境性能の向上

日立は、環境価値の高い製品・サービスを開発し普及させることで環境課題の解決に貢献するため、製品・サービスの環境性能の向上に取り組んでいます。製品・サービスの"機能向上"と"環境負荷の低減"の両立を図るため、製品・サービスの機能当たりの、使用時CO2排出量およびライフサイクル資源使用量の削減率を指標としています。環境課題の解決に高い貢献度を有する製品群を対象に、2010年度製品を基準として2018年度にはCO2排出削減率40%を達成する計画です。2016年度は、製品・サービスの設計開発における環境配慮設計の推進と省エネルギー性能の高い製品・サービスの販売拡大によりCO2排出削減率は35%に達しました。

主要指標

CO2排出削減率

CO2排出削減率は、基準年度比35%の改善となりました。2010年度(基準年度)のCO2排出量/機能量*1を100%とすると、2016年度は65%でした。

*1
CO2排出と相関がある製品の主要な性能

環境性能の向上に向けた取り組み事例

制御サーバーRS90シリーズ(日立製作所)


制御サーバーRS90シリーズ

「制御サーバーRS90シリーズ」は、社会インフラを支える情報制御システム向けのプラットフォームとして、リアルタイム性や高い信頼性を実現し、発電、上下水道、鉄道などの分野で使用されています。高性能プロセッサの採用によりコンピュータの性能指標であるMIPS*1値を2010年度製品比2倍にする一方、装置の小型化、構成要素の削減および低消費電力部品の採用による省エネルギー化を図り、年間消費エネルギーを10,404kWh削減しました。この結果、制御サーバーのMIPS値当たりのCO2排出削減率は72.9%に達しました。

*1
MIPS(million instructions per second):1秒間に何百万回の命令ができるかを示す値

日立自動分析装置 3100(日立ハイテクノロジーズ)


日立自動分析装置 3100

「日立自動分析装置 3100」は病院での検体検査に使用される医療用の臨床化学自動分析装置です。設置面積0.59m2という省スペースで利用できるため、クリニックや小規模病院の主力機として、また、大規模病院のバックアップ用として使用されています。近年、検査の迅速化へのニーズが増加していることから、1995年発売製品比2倍にあたる処理能力400テスト/時をめざして開発されました。
従来製品の分析動作を検証し、各機構部の動作プログラムを大幅に見直すとともに、短い動作時間でも十分に性能を発揮できるよう、モーターなどの部品を最適化した結果、目標とした400テスト/時の処理能力と高い分析性能を両立しました。一方、AC電源構成の見直しによる絶縁トランスへの負荷低減や変換効率の良いDC電源への切り替えなどにより、高速化や装置構成部品増に伴う動作時・待機時の消費電力の抑制を実現し、年間消費エネルギー量を従来製品比169kWh削減しました。これらにより自動分析装置の1時間の処理能力当たりのCO2排出削減率は54.4%に達しました。

ディスクブレーキパッド(日立化成)


ディスクブレーキパッド

ディスクブレーキパッド(DP)は、自動車や二輪車のブレーキに組み込まれ、車輪とともに回転するディスクを両側から挟みこんで車両を停止させる部品です。一般的に、耐磨耗性を高め、長期間性能を維持させるため、DPには、銅が使われていますが、ブレーキ制動時にDPに含まれる銅などの物質が混ざった粉じんが発生し、それが路面から河川に流れ込み、水質汚染の原因になる可能性が課題とされています。これを防ぐため、米国では、2021年からDPの銅の含有量を規制する法律が施行されることが決まっています。
日立化成は、銅の機能を複数の素材で補うことで、銅の含有量を抑えながら耐摩耗性が維持できる環境対応DP*1を開発しました。これにより、環境配慮性と機能性を両立させ、DP1個当たりの平均銅使用量を2010年度製品比で75.9%削減しました。

*1
環境対応DP:銅を含有しない銅フリーDPおよび、銅含有量を低減させた銅レスDP

カーボンフットプリントの取り組み

カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Products)とは、商品やサービスの原材料の調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス(GHG)の排出量をCO2量に換算したものです。排出量を表示して「見える化」することで、製品のライフサイクルでのCO2排出量削減を促す制度として世界各国で推進されています。
日立は、2009年からCFPの評価に取り組み、一般社団法人産業環境管理協会のカーボンフットプリントコミュニケーションプログラムに参画し、CFP宣言認定製品*1の拡大に取り組んでいます。2016年度には、ミッドレンジストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform G800」でCFP宣言認定を新たに取得しました。また、製品の省エネルギー化の定量効果を従来機種と比較した機能当たり*2のCO2排出量の削減率で算定し、カタログ、社内外のWebサイトなどで紹介しています。さらに、一般社団法人産業環境管理協会とともにCFPラベルの認知度向上やCFP宣言認定製品の普及促進に取り組んでいます。

*1
CFP宣言認定製品:カーボンフットプリントコミュニケーションプログラムにおいてCFP算定・宣言ルールの認定を受け、CFP算定結果の検証に合格し、登録・公開申請をした製品
*2
機能当たり:販売単位のライフサイクルGHG排出量を、性能(または性能特性)や想定使用期間から定まる製品の機能量で除し、単位機能量当たりのライフサイクルGHG排出量を算出すること

2016年度CFP宣言認定取得製品

2016年度CFP宣言認定取得製品
対象製品 ミッドレンジストレージ
機種 Hitachi Virtual Storage Platform G800
製品の外観
[従来機種] Hitachi Unified Storage VM
CO2排出量削減率(従来機種比) -55%

欧州環境フットプリントの取り組み

欧州環境フットプリントは、製品および組織のライフサイクル全体にわたる環境負荷を最大16の環境影響領域で評価する手法です。2013年11月にパイロット事業が開始され、複数の製品分野と組織分野ごとに、評価手法の確立に向けて試行検討が行われています。
日立は、日本国内のカーボンフットプリントコミュニケーションプログラムで、IT機器のライフサイクル全体でのCO2排出量の算定や「見える化」に取り組んできた経験と知見を生かし、欧州環境フットプリントのIT機器分野のパイロット事業に参画し、技術事務局を務めています。
2016年度は、欧州委員会に認められたIT機器の環境負荷の評価方法に従って、実際に欧州市場で販売されている日立のストレージで評価を行い、その結果をお客様に開示・伝達するコミュニケーションを実施しました。併せて、評価方法とコミュニケーション手法に関してステークホルダーからの意見を受け付けるコンサルテーションフォーラムを実施し、評価方法とコミュニケーション手法に反映しました。

プロダクツ&サービスにおける今後の取り組み

日立は「環境配慮設計アセスメント」の適用およびライフサイクルアセスメント(LCA)の実施により、製品・サービスの環境配慮を確実に行っていきます。さらに、環境価値を事業機会の創出・拡大につなげるために、お客様にとって付加価値となる環境性能の高い製品・サービスの開発を推進していきます。

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