
日立ヨーロッパ社取締役副会長
スティーブン・ゴマソール
日立ヨーロッパにとって2012年度は前向きな年となりました。ユーロ圏の厳しい経済状況にもかかわらず、環境技術や公共インフラに対する需要の伸びが続いています。
欧州ではエネルギーの自給とCO2排出量の削減が課題となっていますが、そのことは日立グループがかかわる三つのプロジェクトからもうかがうことができます。その一つは、日立パワーヨーロッパ社が建設を受注したポーランドの高効率石炭火力発電所で、完成時には同国の経済発展を支える電力の安定供給に貢献します。二つ目は、英国のホライズン・ニュークリア・パワー社の買収で、高度な技術をもつ数千人の雇用を創出するとともに、英国政府がめざす低価格・低炭素型エネルギーの安定供給に寄与していきます。三つ目は、日立ヨーロッパ社のスマートシティ・プロジェクトへの参画で、省エネ技術の実用化に取り組んでいます。
鉄道部門では、英国の高速インターシティ特急列車の車両の供給とメンテナンスの契約を締結し、欧州鉄道研究開発センタを開設しました。また、日立レールヨーロッパ社では英国北東部に車両製造工場の建設を予定しており、完成後は最大730人を雇用し、二つの幹線鉄道用の車両を製造します。
日立が提供する指静脈認証技術は、お客様の本人識別認証の新基準になろうとしています。欧州では、ポーランドの銀行業界が他国に先駆けてこの生体認証技術を採用しています。
日立は、地域のステークホルダーと連携して、持続可能な技術を用いたソリューションを開発・提供し、社会のニーズに応えていくことをめざしています。日立の伝統と価値観、欧州の市場を理解する経営陣が最適なマネジメントを行うことで、雇用と調達を通じて地域経済に貢献していきます。
地域別売上高(億円)

売上高推移
