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『ひたち』1938(昭和13)年創刊 季刊 36ページ オールカラー
 

ページタイトル

2008年夏号

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2008年夏号[表紙]
 
特集   人間-自然系 ――再生の思想と技術
 

自然を人間との関係において、さまざまな人間活動による影響をも含んだダイナミックな生態系としてとらえること。そして人間と自然、相互の活動のバランスを図りながら、持続可能な生態系の実現をめざしていく――。「人間-自然系」という枠組みで自然保護・再生の方法論をとらえ直し、そのモデルケースとして「農業」「林業」「都市」という三つの人間活動の場における自然再生の試みを紹介します。

 
 
コンテンツ
 
[特集] 人間-自然系――再生の思想と技術
人間-自然系のパラダイム
――対立を乗り越えるために 丸山康司
里山再生
――日本の風土が生んだ人間-自然系 武内和彦/兵庫県豊岡市
林業の再生が日本の森林を甦らせる
竹内典之/池川林産企業組合
都市に森を!
――潜在自然植生の可能性 宮脇昭/横浜国立大学
 
[エッセイ] 技術に会う 13
  立ったまま手漕ぎ舟で渡る
大竹昭子
 
[ルポ] 永瀬唯のサイエンス・パースペクティブ 13
  電池イノベーション
――大容量、高電圧、そして軽量小型化
 
[インタビュー] 新学入門 1
  顔学
原島博
 
[ニュース&コラム] HITACHI FILE
 
毎日の安心、万が一の安全をサポートする〈目〉
新世代ステレオカメラ
日立紀行 5
猿橋
ダントツさんが行く! 12
過熱水蒸気オーブンレンジ
技術の日立・今昔 9
電車
 
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人間-自然系――再生の思想と技術
 
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丸山康司
東京大学教養学部付属教養教育開発機構 NEDO新環境エネルギー科学創成特別部門 特任准教授
人間-自然系のパラダイム――対立を乗り越えるために


環境問題に対し、一人一人の環境意識を高めるだけでは限界があります。むしろ、目的は必ずしも環境保全でなくても、結果的に環境保全につながるような行動の選択肢を増やしていく、そんな発想の転換が必要なのです。対立を乗り越え、自然再生への一歩を踏み出すための方法を探ります。


里山再生――日本の風土が生んだ人間-自然系 
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自然回復力に恵まれる日本では、農林業などの自然撹乱が逆に自然再生につながる面があります。かつて里山では適度に人の手が加わることで生物多様性が保たれてきましたが、戦後の農業衰退や農薬の大量使用などでそれは失われてきました。
コウノトリの繁殖・野生復帰をめざす兵庫県豊岡市では、えさ場の確保のため、農薬や化学肥料に頼らない農法に挑戦。生物多様性を取り戻す一方、米も「コウノトリ育むお米」として高価格で流通、農業再生と自然再生の二兎を得ることになったのです。

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武内和彦
東京大学大学院農学生命科学研究科教授

兵庫県豊岡市

林業の再生が日本の森林を甦らせる 
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日本の山林は、高度成長期にスギ・ヒノキの人工林が増大。しかしその後、輸入材の流入や木材需要の低下で、その多くが放置された状態に。間伐されない暗い森は木々の成長が阻害され、下草も育たず土壌の保水力も失われてしまいます。
この悪循環を断つには、なにより国産材の利用拡大を図ること。高知県の池川林産企業組合は間伐材をさまざまな木製品に加工する一方、竹内氏と共同で大がかりな間伐を計画、それが森林や川、河口などの生態系に与える効果も調査の予定。持続可能な木材循環システムを模索しています。

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竹内典之
京都大学名誉教授

池川林産企業組合
高知県・仁淀川町

都市に森を!――潜在自然植生の可能性 

潜在自然植生は、人間の影響がなくなったときにその地で生育可能な植生のこと。これを基準に樹種を選び、多様な樹種を混植・密植し競争させることで強い森に育てるという方法で、都市から熱帯雨林、砂漠まで世界各地で植林を行っている宮脇氏。1970年代に都市や工業地帯に植えられた木々はいまや20m以上に成長、“自然林”を形成し、人間活動と共存しています。

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宮脇昭
地球環境戦略研究機関・国際生態学センター長

横浜国立大学
 
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[エッセイ]
技術に会う
13

大竹昭子
(文筆家)

立ったまま手漕ぎ舟で渡る

「橋の上からカナル・グランデを見下ろしていたある朝、モーター付きの運搬船に交じって手漕ぎの舟が進んでくるのに気が付いた。ゴンドラと違って漕ぎ手が前後に二人いて、運河の右岸と左岸をジグザグに縫い合わせるように往復している。トラゲットという渡し舟だった。朝の通勤時間帯には対岸に渡るのに利用者が多い。船べりの低い小舟に乗客が立ったまま運ばれていく。遠目に見ると、人間というよりカイワレ大根のパックが流れているようでおかしい……」

ところが、この舟に乗ってみると……! 揺れる舟に手ぶらで立ち続ける、水上都市ヴェネツィアの人々の驚くべき身体技術。

大竹昭子ブログ
(紀伊國屋書店
「書評空間」内)
 
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[ルポ]
永瀬唯のサイエンス・パースペクティブ
13
電池イノベーション――大容量、高電圧、そして軽量小型化


科学技術ライターの永瀬唯氏が日立グループの現場や研究施設を歩き、レポートします。
今回は、携帯電話などに使われる充電式の「二次電池」を開発・生産する日立マクセル京都事業所(京都府・山崎町)へ。乾電池とオーディオ用磁気テープを主力製品としてスタートした同社は、1963年、国産初のアルカリ乾電池を商品化。'90年代に二次電池革命をもたらした「リチウムイオン電池」が登場すると、持ち前の磁気テープの塗布技術などを駆使し、高品質の電池を生み出していくのです。

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日立マクセル株式会社
 
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[インタビュー]
新学入門
1
顔学


新連載です。毎回、ユニークな学問分野を創設した研究者を訪ねます。それが切り開く、新たな世界観とは!?
「顔学」は、顔を通して人間を探る学問。職業ごとの顔をコンピューターグラフィックスで重ね合わせた「平均顔」は、見事なまでにその職業「らしさ」を示しています。はたして、「顔は人を表す」のか……?



平均顔

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銀行員13人
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プロレスラー11人
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未来人(100年後)
 
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原島博
東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授

原島博ウェブサイト
 
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[ニュース&コラム]  
HITACHI FILE
 
毎日の安心、万が一の安全をサポートする〈目〉
新世代ステレオカメラ


スバル・レガシィの安全運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」は、車自らが衝突の危険を察知して減速をする「プリクラッシュブレーキ」を装備しました。危険を瞬時に、正確に判断するのは、日立と富士重工業が共同開発したステレオカメラ。左右の画像の視差から立体物を見分け、その形や大きさ、距離の変化から移動方向や速度を予測するのです。

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日立紀行
  5
猿橋


刎(はね)橋という独特の構造をもつ猿橋(山梨県大月市)は、日本三奇橋の一つ。ここは日立創業ゆかりの地。1906(明治39)年、電気技師として水力発電所へ向かう汽車で、小平浪平は旧知の友、渋沢元治(逓信省電気試験所技師)に再会。猿橋のたもとの宿屋で杯を重ねつつ、電気機械の国産化という夢の実現のため、電気技師の職を辞し、日立鉱山に身を転じる決意を語りました。

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ダントツさんが行く!
12
通称ダントツさん。首都圏郊外の一戸建てに住む34歳の主婦。夫と子供二人(息子9歳と娘4歳)、おじいちゃん、イチロー(大型犬)の5人+1匹家族。趣味のテニスやPTAに忙しく、料理も家事も手抜きをしたいチャッカリ主婦。  
過熱水蒸気オーブンレンジ



100℃のスチームを瞬間的に再加熱して発生する、最高約400℃の過熱水蒸気(ナノスチーム)で、余分な脂・塩分をカット、うまみアップ。最適な加熱で食品を温める「わが家流あたため」、ピッタリ火加減の「はかって両面グリル」で、ヘルシーにおいしく調理。「ヘルシーシェフ」はパパのメタボ予防の切り札ですワ〜!

 
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デリシャス調理「ヘルシーシェフ」
 
 

 
技術の日立・今昔
  9
 
電車
 

昔)国産初の大型電気機関車(1924年)。鉄道発祥国イギリスの指導のもと育てられてきた日本の鉄道技術の転機となった1台。ED15形機関車として昭和30年代まで活躍。

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今)イギリス初の高速鉄道CTRL線(2009年開業)に採用された、軽量で剛性の高いダブルスキン構造をもつ高速車両。日本の技術、ついに鉄道の母国へ!

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  Hitachi Theater
「日立の車両
鉄道の故郷へ」
 
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『ひたち』第70巻第3号(夏号) 2008年7月1日発行 定価315円(本体300円)

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