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ハイライト2003

高信頼性・高効率を誇るH-25型ガスタービン
発電設備による海外ビジネス展開への取り組み

 自由化とグローバリゼーションが急速に進む中で,日立製作所は,国内で実績を上げたH‐25型ガスタービンによる海外事業展開を図っている。韓国LGPCをはじめとして,バハマ電力庁,カナダのサスカチュワン電力など,海外では15台が商用運転に入っており,これは国内の稼動台数を上回るものである。各国からの注文台数は現在,22台を数えている。EPC(機器調達から発電所建設一括請負)や長期保守契約を含めたソリューションビジネスにも参入するなど,さらに多くの海外市場への展開を予定している。


角銅興人課長代理 竹原勲主任技師 野崎哲裕チーフマーケティングマネージャ
電機システム統括営業本部プラント営業本部化学プラント第2グループの角銅興人課長代理(左)、電力・電機グループ火力水力事業部日立生産本部タービン設計部タービン計画の竹原勲主任技師(中)、および同グループ火力・水力事業部火力・水力技術本部の野崎哲裕チーフマーケティングマネージャ(右)

海外市場への進出状況は

 規制緩和が進んだ結果,中・小型の発電設備の活用範囲は,発電業界にとどまらず,化学プラントなど各種の産業界に需要が拡大し,短い期間に順調な伸びを記録しています。H-25型ガスタービンは日立製作所が独自に開発した機種で,国内では10年以上前から稼動し,高い信頼を得てきました。この実績をベースに積極的な世界展開を図っており,現在までにH-25型とH-15型で合計22台を受注するに至っています。これまでに,韓国,バングラデシュ,カナダで稼動を開始しているほか,ナイジェリア,バハマ,ブラジル,エジプト,アラブ首長国連邦などへの納入が予定されており,今も世界各国,各種の業界から引き合いが来ている状況です。

 

 

躍進の理由は

 H-25型ガスタービンは,その高性能だけでなく,高信頼性が海外でも評価され,世界的なエンジニアリング会社の大規模プラントにも数多く採用されるようになってきました。H-25型ガスタービンは,天然ガスや軽油など多品種燃料に対応できるうえに,CO2排出量が石炭の約半分以下であることから,クリーンな発電設備として注目され,市場も活況を呈しています。また,CO2削減だけでなく,窒素化合物も国際的な基準値をクリアし,海外市場から歓迎されてい
ます。

 

 

H-25の特徴は

 まず,ガスタービン単体としての性能のよさがあげられるでしょう。タービン単体の標準性能として天然ガス燃料で出力26.9MW,熱効率で33.5%と,中・小型のこのクラスではきわめて高効率を誇っています。また,これまでに国内外で納入され,稼動しているH-25型ガスタービンの総稼動時間は60万時間にも及び,きわめて高い稼動率を実現し,安定した信頼性が実証されていることが,海外での高い評価につな
がっています。

 

 

今後の展開は

 日立製作所は,アンサーセンターによる海外のユーザーへの全面的な技術支援や遠隔支援システムの導入に加え,包括的な保守契約も含めたトータルソリューションサービスの提供も視野に入れ,海外ユーザーのニーズに積極的にこたえていきます。

 

  H-25ガスタービンの海外納入実績
納入先 台数 適用形態 燃料 運転開始時期
LG化学社 韓国 1 IPG-HRS メタンオフガス 2000年9月
Urea肥料株式会社 バングラディシュ 1 同上 天然ガス 2001年7月
Sask Power社 カナダ 6 IPG-C/C 同上 2002年
NEPA ナイジェリア 6 IPG-S/C 天然ガス 2001年
Bahama Electricity Corp. バハマ 1 同上 軽油 2002年
Petrobras/TEC ブラジル 1 IPG-HRS オフガス・天然ガス 2003年(予定)
SEGAS/KJT エジプト 5 IPG-S/C 天然ガス 同上
アブダビ石油 アラブ首長国連邦 1 同上 天然ガス・石油 2004年(予定)

 

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