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エジプト国内の砂漠の緑化に貢献するかんがい用水事業

Irrigation Project for Greening of Egypt

          黒岩 豊 日立製作所 電力・電機グループ 社会システム事業部 公共施設システム部
          佐貫英徳 日立製作所 電力・電機グループ 社会システム事業部 情報システム部
          石川精一 日立製作所 株式会社日立インダストリイズ
          岡  潔 日立製作所 電力・電機グループ 電機システム事業部 発電機システム本部  


CONCEPT MAP

ムバラクポンプ場建設プロジェクトの全景
 ポンプ場は,アスワンから南西へ約280km,アブシンベル神殿から東北に約50kmのところに位置し,ナセル湖岸に建設される。


 エジプト・アラブ共和国では,古くから国土の約4%にあたるナイル川下流域に人口が集中していた。しかし,20世紀になって人口が急増し,その対策として,政府は,1950年代から砂漠の緑化事業を推進してきた。

 さらに1997年には,ムバラク大統領が「国土開発20か年計画」に着手した。人口が8,000万人まで増えると予測される2017年までに,現在の農耕地を475万haに増やし,人口を全国に分散させるという計画である。その中心プロジェクトであるトシカ開発は,22.5万ha(東京都の面積と同一規模)の砂漠を農耕地に変えて300万人を定住させるというもので,ここに総延長240kmのかんがい水路と巨大ポンプ場を建設する。

 1997年9月,エジプト・アラブ共和国の水資源・灌漑(かんがい)省電気機械局は,この巨大ポンプ場の設計と建設についてプロポーザル方式による入札を実施した。応札した6グループのうち,日立製作所が参加したグループが認められ,受注をした。

 日立製作所は,ポンプ場の機械・電気システム設計と機器納入を担当し,大容量高揚程ポンプ納入の経験を生かして巨大ポンプ場建設計画の中心的役割を担った。基本設計の一つは,巨大ポンプ場のコンパクト化である。


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