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桑原 武夫 日立製作所 電力・電機グループ 交通システム事業部 モノレールSI部 中埜 豊 株式会社トーニチコンサルタント 技術士 藤原 拓身 物産交通システム株式会社 岩崎 克行 日立製作所 電力・電機グループ 交通システム事業部 笠戸交通システム本部 伊藤 彰 日立製作所 電力・電機グループ 電機システム事業部 受変電エンジニアリング部 杉田 洋一 日立製作所 日立研究所 情報制御第2研究部

“SMARTRAN”は,今までのモノレール実績技術をベースに,中小都市の輸送ニーズに合わせて小形化・規格化・低廉化を追求した跨座型小形モノレールシステムである。さまざまな特徴を持つSMARTRANは,公共輸送機関に求められる条件に柔軟に対応することができる。
都市部の道路上にモノレール建設を推進する法律と国からの補助制度が1974年創設され,四半世紀が経過した。この間に日立製作所が技術主導した跨座型モノレールは北九州,大阪,多摩で開業し,沖縄では2003年度開業を目指して建設中である。
都市モノレールは公共道路敷内に高架で敷設されているので,路面交通に支障を与えず,沿道への日照障害や騒音被害が少ない。そのため,(1)環境に優しく,(2)地下鉄に比べて工期が短く,(3)建設費が経済的であることから,地方中核都市における地球環境対策,交通渋滞対策,および市街化地域の活性化対策の解決策に対応できる都市交通と考えられている。しかし,経済の低成長,少子化,税収減少の進むダウンサイジング化の時代に,従来規模の都市モノレールシステムでは大きすぎ,また建設費が高すぎて採算性に不安があるという指摘もある。
そのため,社団法人日本モノレール協会は「需要規模に応じた都市モノレールの研究会」を主催し,日立製作所,三井物産株式会社,株式会社トーニチコンサルタントおよび会員各社を幹事として,総建設費を従来の約半分とする50億円/kmに低減することを目指し,小形都市モノレールシステムの総合研究を行い,2000年6月にこの目標を達成できる見通しを得た。なお,研究を具体化するため日立製作所は社内にプロジェクトを発足させ,小曲線台車・連接構造小形車両の開発,小規模システム向けの変電・信号保安システムの開発などの総合研究を行った。