本文へジャンプ

Hitachi

プロジェクター

イチゴ農園の就農者研修に超短投写プロジェクターを活用。臨場感、没入感のあるアクティブラーニングを可能に。

東日本大震災後に起業した宮城県山元町の農業生産法人GRA。

もともとイチゴ生産で知られたこの地で、最高ランクのもので一粒1000円という「ミガキイチゴ」のブランドをプロデュースする一方、ITを駆使した農業実習にも注力されています。

そのような先進的な学習モデルの構築を目指すイチゴ農園では、ベテランのノウハウを迅速かつ正確に学ぶため、日立のプロジェクター「SP-1J」が重要な役割を果たしていました。

G机上に投写された映像をのぞき込む学習スタイル

机上に投写された映像をのぞき込む学習スタイル

課題:習得に2〜3年かかるベテランの技を可視化し、共有化するツールを模索していた。効果:研修期間中の3カ月で過去比10倍程度の学習進度を確認。学習者の自発性をも喚起づけることができた

導入の経緯:IT活用でイチゴ生産のノウハウを共有。

革新的なイチゴ生産で地域経済を復興しようと2012年、山元町で起業したGRA。創業者の岩佐大輝氏には農業経験はなかったが、ITの知識は豊富。気温・湿度データをリアルタイムにグラフ化するシステムなど、イチゴの生産管理に早くから先進的なITを導入されてきました。全国にイチゴ生産企業を拡大することも同社の設立目的の一つ。そのためには、ベテランのノウハウをいかに効率よく、迅速に学習者へ教示できるかが課題であり、技術を可視化し共有できる学習支援方法を模索されていました。

頭部に取り付けたウェアラブルカメラでイチゴ定植作業を撮影

頭部に取り付けたウェアラ
ブルカメラでイチゴ定植
作業を撮影する。

そんなおりに日立が提案したのは、超短投写LEDプロジェクター「SP-1J」と、それを核としたアクティブラーニングシステムでした。

これらを駆使した農業研修が、GRAイチゴアカデミーで行われていました。参加する研修生の多くがイチゴ栽培の設備導入から栽培、販売までを一貫して学びたい新規就農者たち。

彼らが取り囲むデスクの上に、「SP-1J」からの映像が投写されていました。GRAのトレーニングマネージャーが数カ月前、頭部に取り付けたウェアラブルカメラで撮影したイチゴ定植作業(苗を植えること)の、模範指導動画です。

高度なノウハウがつまっているイチゴの定植作業。ベテランの視点から撮影した映像が教材に。

高度なノウハウがつまっているイチゴの定植作業。ベテランの視点から撮影した映像が教材に。


「そこで絵を止めて。ここがクラウンです。これを指の長さぐらいの深さまで土がかぶるように植え付けます」

アクティブラーニングシステムは、PC、タッチペン、カメラセンサで構成されており、タッチペンで操作すると机上上部に取り付けられたカメラが認識し、PC操作が可能となり、その映像を「SP-1J」で投写させるというもの。机上に投写された映像をトレーニングマネージャーがタッチペンを使って一時停止させて、注意事項などを書き込みながらノウハウを伝達します。

研修は、前面スクリーンに映像を投写するのではなく、机上に投写された映像をのぞき込むような学習スタイル。学習者の姿勢は自然と前のめりになります。定植作業の動作一つひとつが手元に再現されるため、普段以上にさまざまな意見や疑問が飛び交い、お互いの気づきが共有化されていきます。

こうして自分たちなりの注釈を加えた動画をもとに研修生たちは成果発表会を開きます。研修を終えた後も、その映像とハウスでの実習体験は次の就農希望者に受け継がれ、貴重な教材になるのです。

導入の効果:お手本画像のベテランの手に自分の手を重ねる

高度なノウハウがつまっているイチゴの定植作業。ベテランの視点から撮影した映像が教材に。

映像上のベテランの手に自分の手を重ね合わせたり、
映像にタッチペンで注意事項を書き込むことができる。

研修生たちはお互いの気付きを成果発表会で共有化。


GRA イチゴアカデミー トレーニングマネージャー 柴田 修司 氏

農業生産法人株式会社GRA
イチゴアカデミー
トレーニングマネージャー
柴田 修司 氏

「イチゴの定植作業には、一人前になるのに2〜3年かかるといわれるほど、高度なノウハウがつまっています。しかし、これまではそれを的確に伝える方法がなかったのです。今回、ベテラン作業者の視点から撮影した映像を教材に使うことで、苗植えの角度や深さなどが一目瞭然になりました。これまで習得に2年かかった定植作業の基本が3カ月で体得できるほど、学習スピードは格段に速くなりました」と話すのは、GRAの柴田修司・イチゴアカデミートレーニングマネージャーです。

超短投写プロジェクターによる机上投写には、こんな評価をいただきました。

「普通は前方に投写される映像を眺めるだけですが、机の上に投写しただけで臨場感が格段に違ってきます。あたかも自分がイチゴの定植をしているような感覚。映像に映る作業者の手に、自分の手を重ね合わせて、角度の微妙な違いなどを確認することもできます。研修生が文字通り頭を寄せ合って考えたり、自由に意見を言いやすい雰囲気が自然につくれるのもよいところです」


勝部 達也 氏

農業生産法人株式会社GRA
ミガキイチゴラボ(R&D)
リーダー 勝部 達也 氏

超短投写プロジェクターがもたらす臨場感を「没入感」という言葉で表現してくれたのは、同じくGRAの勝部達也・ミガキイチゴラボ リーダーです。

「映像の中に入り込むような没入感は予想外でした。LED光源でかつ照度も高いので、明るい部屋でも映像が見やすい。ビニールハウスに隣接した作業小屋から研修室に移動して使うことも多いので、1.2kgという軽さも重要なポイントです。ウェアラブルカメラ、パソコン、そしてプロジェクターの連携は、今後私たちの農業研修になくてはならないものになると思います」

GRAでは今後、多地点をつないだ遠隔教育でもこのシステムを使いたいと考えられています。ITが農業生産を効率化し、農業学習を一変させる。その動きを、日立はプロジェクター製品を通して支援していきます。

UserProfile

農業生産法人 株式会社GRA
所在地:宮城県亘理郡山元町山寺字桜堤47

GRAは「General Reconstruction Association」の略。
2012年に岩佐大輝氏が設立し、先端施設園芸を軸とした「東北の再創造」を目指す一方、インドでもイチゴ生産を手がけている。

GRA 商品写真

農業生産法人 株式会社 GRAでご採用いただいた導入機器

プロジェクター:SP-1J

【本体】
SMART PROJECTOR SP-1J 〈用途:映像投写〉

*
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは取材日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があります。ご了承ください。
*
ご導入のお客様ならびに掲載企業への直接のお問い合わせはご遠慮願います。