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ミドルウェア

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Hitachi


Q1 WAN環境で使用できますか?

A1
使用できますが、推奨できる環境ではありません。
Xサーバエミュレータは、Xクライアントとのデータ転送量が相当量あり、ネットワークのトラフィックが高くなります。
ご使用に当たっては、事前にネットワークの性能を確認し、運用に耐えられるか評価のうえご使用ください。

Q2 メモリはどれだけ使用しますか?

A2
Xサーバエミュレータ起動時に約7.5メガバイト(最小メモリ量)使用します。
Xサーバエミュレータ実行中は、Xクライアントからの要求やフォントの ロードなどによりメモリを消費しますので、メモリ所要量は一定ではありません。

Q3 24時間連続運転はできますか?

A3
以下の理由から、24時間連続運転は推奨していません。最低でも1週間に1回はXサーバエミュレータを再起動してご使用ください。
  • Xサーバエミュレータは小さいメモリ領域を動的に確保・解放しているため、 長時間使用しているとメモリが細かく分断(フラグメント)され、 メモリ使用量が多くなる可能性があります。
  • XサーバエミュレータはWindowsアプリケーションであり、システム的に 24時間連続使用は好ましくないものと考えます。

Q4 ポート番号は何番を使用していますか?

A4
Xサーバエミュレータでは以下のポート番号を使用します。
使用機能 プロトコル PC側ポート番号 セッション開始方向 UNIX側ポート番号
Xプロトコル TCP 6000 ANY
XDMCP UDP 177 177
REXEC TCP ANY 512
フォントサーバ TCP ANY 7000,7100,7500※1
※1
UNIXでは通常いずれかのポートが割当たっています。

UNIXでのフォントサーバデーモンの設定でポート番号を指定することができますが、 デフォルト値は、OS提供ベンダ毎に異なります。
Xサーバエミュレータでのフォントサーバの設定は [こちらのFAQ] を参照してください。

Q5 マルチディスプレイ環境に対応していますか?

A5

Xサーバエミュレータは、拡張デスクトップモードでのマルチディスプレイ環境には対応していません。 プライマリモニタでの操作は可能ですが、セカンダリ以降のモニタでの操作は 正常に行えません。

ストレッチモード※2でのマルチディスプレイ環境であれば、正しく表示・操作することが可能です。

※2
アダプタとドライバが、ストレッチモードに対応している必要があります。

Q6 Windows XP Service Pack 2 に対応していますか?

A6

Xサーバエミュレータは、Windows XP Service Pack 2 に対応しています。 ただし、Windows XP Service Pack 2 で使用する際には、次の点にご注意ください。

(1) Windows XP Service Pack 2 適用時の注意事項

・Windowsファイアウォール

製品の性質上、Windowsファイアウォールの既定値であるネットワーク 保護機能によるフィルタリングがON(有効)となっている状態では、 Xサーバエミュレータのプログラムをフィルタリング対象から除外するための 例外リストに登録する必要があります。

<例外リストへの登録作業>

本製品をインストールしたあと、コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力して、 本製品の実行ファイルを例外リストへ登録してください。

netsh firewall add allowedprogram program="<インストールフォルダ>\XSVW32.EXE" name="Xサーバエミュレータ V3" mode=ENABLE

netsh firewall add allowedprogram program="<インストールフォルダ>\XSVFTP.EXE" name="Xサーバエミュレータ V3" mode=ENABLE

(注)
<インストールフォルダ>は本製品をインストールしているフォルダを指します。
デフォルトのインストールフォルダは C:\XSVW です。

[プログラムおよびサービスの一覧]に上記登録内容が表示され、チェックが オンになっていれば登録は完了しています。
登録情報を削除する場合は、[プログラムおよびサービスの一覧]に 表示されている上記の登録情報を選択し、[削除]を選択してリストから 削除してください。
一時的に登録情報を無効化したい場合は、チェックをオフにしてください。

・データ実行防止機能(ハードウェアDEP機能)

Xサーバエミュレータのプログラムを、データ実行防止機能(ハードウェアDEP機能)の例外リストに登録する必要があります。

<例外リストへの登録作業>

本製品をインストールしたあと、以下の手順に従って本製品の実行プログラムを 例外リストに登録してください。

  1. [コントロールパネル]-[システム]プロパティを開く。
  2. [詳細設定]タブの[パフォーマンス]-「設定(S)」ボタンをクリックし、[パフォーマンスオプション]-[データ実行防止]タブを選択。
  3. [追加(D)]ボタンをクリックし、次の2つのファイルを選択・追加する。
    • <インストールフォルダ>\XSVW32.EXE
    • <インストールフォルダ>\XSVSET32.EXE
(注)
<インストールフォルダ>は本製品をインストールしているフォルダを指します。
デフォルトのインストールフォルダは C:\XSVW です。

[パフォーマンスオプション]-[データ実行防止]タブの例外リストに 上記登録内容が表示され、チェックがオンになっていれば登録は完了です。

(2) FTPユティリティ使用時の注意事項

Windows XP Service Pack 2 適用後FTPユティリティを使用すると、 接続先側のウィンドウを閉じた際に、FTPユティリティエラーが ポップアップで表示されます。エラーが発生した場合は、[OK]ボタンで ポップアップを終了させることで、運用上問題なくご使用できます。

エラー内容は以下の通りです。

****との通信で以下のエラーが発生しました。
接続を解除します。

仮想回線はリモート側によってリセットされました。
(WSAECONNRESET)
(注)
****は接続先ホスト名またはIPアドレス

Q7 Windows Server 2003 Service Pack 1 以降 や Windows Server 2003 R2 に対応していますか?

A7

Xサーバエミュレータは、Windows Server 2003 Service Pack 1 以降 および Windows Server 2003 R2 に対応しています。 ただし、これらのOSで使用する際には、次の点にご注意ください。

(1) Windows Server 2003 Service Pack 1 以降 および Windows Server 2003 R2 適用時の注意事項

・Windowsファイアウォール

製品の性質上、Windowsファイアウォールの既定値であるネットワーク 保護機能によるフィルタリングがON(有効)となっている状態では、 Xサーバエミュレータのプログラムをフィルタリング対象から除外するための 例外リストに登録する必要があります。

<例外リストへの登録作業>

本製品をインストールしたあと、コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力して、 本製品の実行ファイルを例外リストへ登録してください。

netsh firewall add allowedprogram program="<インストールフォルダ>\XSVW32.EXE" name="Xサーバエミュレータ V3" mode=ENABLE

netsh firewall add allowedprogram program="<インストールフォルダ>\XSVFTP.EXE" name="Xサーバエミュレータ V3" mode=ENABLE

(注)
<インストールフォルダ>は本製品をインストールしているフォルダを指します。
デフォルトのインストールフォルダは C:\XSVW です。

[プログラムおよびサービスの一覧]に上記登録内容が表示され、チェックが オンになっていれば登録は完了しています。
登録情報を削除する場合は、[プログラムおよびサービスの一覧]に 表示されている上記の登録情報を選択し、[削除]を選択してリストから 削除してください。
一時的に登録情報を無効化したい場合は、チェックをオフにしてください。

・データ実行防止機能(ハードウェアDEP機能)

Xサーバエミュレータのプログラムを、データ実行防止機能(ハードウェアDEP機能)の例外リストに登録する必要があります。

<例外リストへの登録作業>

本製品をインストールしたあと、以下の手順に従って本製品の実行プログラムを 例外リストに登録してください。

  1. [コントロールパネル]-[システム]プロパティを開く。
  2. [詳細設定]タブの[パフォーマンス]-「設定(S)」ボタンをクリックし、[パフォーマンスオプション]-[データ実行防止]タブを選択。
  3. [追加(D)]ボタンをクリックし、次の2つのファイルを選択・追加する。
    • <インストールフォルダ>\XSVW32.EXE
    • <インストールフォルダ>\XSVSET32.EXE
(注)
<インストールフォルダ>は本製品をインストールしているフォルダを指します。
デフォルトのインストールフォルダは C:\XSVW です。

[パフォーマンスオプション]-[データ実行防止]タブの例外リストに 上記登録内容が表示され、チェックがオンになっていれば登録は完了です。

(2) FTPユティリティ使用時の注意事項

Windows XP Service Pack 2 適用後FTPユティリティを使用すると、 接続先側のウィンドウを閉じた際に、FTPユティリティエラーが ポップアップで表示されます。エラーが発生した場合は、[OK]ボタンで ポップアップを終了させることで、運用上問題なくご使用できます。

エラー内容は以下の通りです。

****との通信で以下のエラーが発生しました。
接続を解除します。

仮想回線はリモート側によってリセットされました。
(WSAECONNRESET)
(注)
****は接続先ホスト名またはIPアドレス

Q8 Windows Vista に対応していますか?

A8

対応していません。

Windows Vista で使用する必要がある場合には

弊社担当営業を通じて、個別対応をご依頼ください。

Q9 Windows 7 に対応していますか?

A9

対応していません。

Q12 Red Hat Enterprise Linux 3.x、4.x に対応していますか?

A12
対応していますが、制限事項があります。
  • ターミナルやログイン画面上で「−(ハイフン)」が表示されない場合が あります。入力はされていますので、運用上の問題はありません。
  • ターミナル上でlsコマンド等を実行した際、実行結果にてファイルを 区別するカラー表示が正常に表示されない場合があります。 Linuxの表示設定を単一色に変更して運用してください。 Linuxの設定に関してはLinuxのマニュアル等の資料を参照してください。

Q13 Red Hat Enterprise Linux 5.x に対応していますか?

A13

対応していません。
Xサーバエミュレータは256色の表示色にだけ対応しています([こちらのFAQ] を参照)が、 Red Hat Enteripise Linux 5.x 標準のGUI環境 GNOME は256色の表示をサポートしていません。 このため、Xサーバエミュレータでは Red Hat Enteripise Linux 5.x の画面を表示できません。

Red Hat Enterprise Linux 5.x に接続する必要がある場合には

この使用方法はXサーバエミュレータのサポート対象外です。 実運用前に必要な機能が正しく動作するか十分に検証した上でご使用ください。

Red Hat Enterprise Linux 5.x にKDEをインストールし、標準のGUI環境として KDE を使用することで接続することができます。 ただし、256色の表示をサポートしていないXアプリケーションの実行はできません。

Q14 Solaris10に対応していますか?

A14
対応していますが、制限事項があります。
Solaris10のデフォルト設定では、rexec接続のためのサービスが停止しています。 そのため、rexec接続を行う場合は、Solaris10より導入された SMF(Service Management Facility) の設定を切り替え、rexec接続のための サービスを起動する必要があります。
以下の手順に従って、サービスを起動してください。
  1. Solaris10にログインする。
    Solaris10にrootユーザーでログインします。
  2. サービスの起動状況を確認する。
    「svcs -a | grep rexec」コマンドでサービスの起動状況を確認します。 コマンド実行結果が以下のように表示されます。

    disabled(または online) 12:11:41 svc:/network/rexec:default

    先頭が「disabled」の場合は 3. 以降の操作を行ってください。 先頭が「online」の場合はrexecのためのサービスは起動していますので、rexec接続は 可能です。
  3. rexecのためのサービスを起動する。
    「svcadm enable rexec」コマンドでrexecのためのサービスを起動してください。 コマンドが正常に終了した場合は、メッセージ表示はありません。
  4. サービスの起動を確認する。
    「svcs -a | grep rexec」コマンドでサービスが起動したことを確認してください。 コマンド実行結果が以下のように表示されます。

    online 12:11:41 svc:/network/rexec:default

    先頭が「online」に変更されていればrexecのためのサービスは起動していますので、 rexec接続は可能です。